52章 夜明け
彼女が去った後、残った彼は考えていた。
彼のこころの中は今迄の曇りも消えてスッキリと晴れ上がっていた。
彼女に言いたい事を全て言えたからだ。
「本当の事」を言って謝罪をした彼を、彼女は赦してくれた。
そして、彼女は彼の「最後の願い」を聞いてくれた・・・
「もう、2度と彼女とは会わない」彼はそう決意した。
そして、アイツと彼女の2人の幸せを祈っていた・・・
「これからは、正常なこころで前向きにやり直そう!」
「もう、過去の出来事に囚われるのは止めよう!」
清々しい気持ちで彼は昇る朝日を望んで決意をした・・・