35章 新たな出会い | こころのリハビリ

35章 新たな出会い

発狂療養編


彼は高校3年生になった。

彼は来たるべき大学受験に対して、何の考えも対策もしていなかった。

「もし一浪しても予備校に通えば、どーにかなるだろう・・・」

彼はそんな甘い考えしか持っていなっかた。


彼は部長を退任したが、理学部には在籍を続けていた。

しかし、彼は新部長に遠慮をしてあまり部室には顔を出さなかった。

その代わりに「生物部」に出入りをする様になった。

生物部は文化祭では活躍したが、殆ど新入部員が入らず3年生しか部員がいなかった。

残った部員も殆ど理学部と掛け持ちで「理学部の隠居部屋」になっていた。

部長のヤツは受験勉強のため殆ど部室に姿を現さなかった。

彼は同志やアイツと2・3人の女子と放課後、生物室で雑談する事が多くなった。


生物部のメンバーに一人、理学部員で無い女子がいた。

「彼女」は理学部兼生物部員の友達に誘われて、生物部に出入りする様になったのだ。


彼女との出会いが、彼のこころを大きく狂わす事になる・・・