13章 決行 | こころのリハビリ

13章 決行

文化祭が終わって少し日日が過ぎた頃、彼はあの人へ手紙を書いた。

彼はあの人に直接会って告白する勇気は無かった。

彼は直接会ってもし、あの人に断られたら二度と立ち直れないと思っていた。

手紙なら返事は少し後になるのでその間にこころの準備が出来ると、彼は考えていた・・・


手紙の1枚目には、事務的にハイキングの案内を書いたのだった。

「中学校生活の思いで作りに、今度の日曜日に隣の市の○○山へハイキングへ行きませんか?」


2枚目には、ただ一言

「好きです!好きです!大好きです!」

だけ・・・・


彼はあの人に直接手紙を渡す事も出来なかった。

ある日曜日に彼は、あの人の家の周りを何度も何度も周っていた。

そしてやっと勇気を出して、彼は手紙をあの人の自宅の郵便受けに投函したのだった・・・