7章 陰謀と人望
10月、学年後期のクラス委員の選考が始まった。
後期のクラス委員は文化祭などの行事が多く、仕事は大変であった。
だから誰も立候補者が出ず、推薦でクラス委員を決める事になった。
何故か女子は女子の、男子は男子の、クラス委員に推薦する人の名前を書いて投票して決める事になった。
女子の一位はあの人だった・・・
露骨なイジメは無くなったが、まだ何人かの女子の反感を買っていた様だった。
面倒な仕事をあの人に押し付ける「陰謀」があったのだ。
さて、男子の一位は・・・
彼が選ばれたのだ!
彼が選ばれた理由は男子達の圧倒的な人気による「人望」によるものだった。
彼は予想外の組み合わせに戸惑い、内心喜んでいたのだった・・・