談話室 『和太刀』 別室 -620ページ目

腹が減っては立ち廻れぬ!

年も押し迫ってまいりました今日この頃、和太刀の通常稽古は、早くも次のライブのための実戦的な稽古にも突入しております。



写真の日の稽古の中の立ち廻り作品は、中島さんを芯として、結構厚味のある作品にトライしました。そのまま稽古して舞台に乗せてもおかしくないくらいのつもりで作ったので、皆さん気合いが入っていました。





こういう稽古で生まれたものが、そのまま舞台に上がるというのは理想的な流れだと思います。
是非又トライさせていただきたい作品でした。
最後は「今日の稽古は、あなたに芯をとってもらって、結構ガッツリ作品をつくるから…」と、私(清水)がつぶやきました直後の中島さんのガッツリした腹ごしらえの写真を載せておきます(笑)。

清水

注文の多い和太刀屋。

稽古の後によくファミレスなどに寄り、下らない世間話や立ち廻り談義に少々花を咲かせたりします。
で、その際に各自が「皆でシェアしよう」と思った結果、テーブル上が…………



「王さまかよっ」
と言いたくなるような風景になってしまうことも。
誰もガッツリ食事するつもりもないのにこの有り様(笑)。

皆さん、互いに気を使うのも大事ですが状況判断を誤らぬようにしましょう!
最後にこれだけの皿数があるにも関わらず、体調優れず食前に薬を飲んでいる中島さんの悲しい顔を載せておきます。

清水

フロンティア精神。

和太刀の通常稽古ではまだ若い方が芯をとることも多いので、時間がタイトになった場合などは、あらかじめ私(清水)が先に芯として入り、振り付けを済ませたところで本人に交代という形をとっております。





ここで注意しなければならないのは、自身のクセのようなものを移してはならないということ。

今、世の中には数々のスタイルの立ち廻りが散乱しておりますが、ものによっては振り付けした人のクセが先攻して目に映ってきて、それが本来そこでやるべきものとズレている場合も少なからずというのが私の主観です。





故に、あまり他の立ち廻りを参考にして考えるということはしません。
本来の日本刀を使った動きというのを古流派の剣術や歴史的参考書などからヒントを得て、それをアレンジ、ディフォルメするのですことのほうが多いのです。

流行というのはどんなジャンルにも訪れるものなのかわかりませんけど、このジャンルも段々動きが似通ったものが増えてきていると思う昨今、死滅しないように私のような年寄りが開発精神を持たなければならないというつまらぬ意地です(笑)。


清水