球形の季節/恩田 陸
★★★★★

¥540
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あらすじ

四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。
「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。町なかでは金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた…。退屈な日常、管理された学校、眠った町のはずが少しずつ様相を変えていく…。

感想

この本は私にとって恩田作品の中で最も印象深い本です。記念すべき恩田陸作品第1作目です。好きな本は「三月は深き紅の淵に」ですけど。

「六番目の小夜子」、「球形の季節」、「夜のピクニック」はまとめて恩田陸の学校三部作品

と言われてるのですが、はっきり言って「球形の季節」を知ってる人はあまりいません。(この作品を好きな人なんて私は2人しか知りません。)
内容はそう言われてみれば確かに「六番目の小夜子」を思わせる不思議な感じが最初から最後まで続きます。主人公やその周りも似ています。各章の題名のつけ方が私はものすごく好きで、よくそこだけ見ています。この作品は印象に残るところがところどころにあり、懐かしい気分にもなれる作品だと思うので三部作のうち好きな作品が一作でもある人には是非読んでもらいたい作品です。