スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫/サミュエル スマイルズ | 大学からJリーグ参入を目指す WASEDA UNITED社長のブログ

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫/サミュエル スマイルズ

久々に腑に落ちる自己啓発本に出会いました。
書籍として記しながら、読書を肯定しない姿勢が、逆に伝えたいことを伝えているのか。

結構、気になる言葉、腑に落ちる言葉が多いですね。

時間の価値、努力の価値、知識の価値、人間性の価値・・・・・・様々な「気付き」を与えてくれる一冊です。
スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫/サミュエル スマイルズ
(商品説明、Amazonからの引用)

1858年に出され、日本では福澤諭吉の『学問のすすめ』と並んで読まれたという明治の大ベストセラー『西国立志編』の現代語訳版(原題は『Self-Help, with Illustrations of Character and Conduct』 )。「天は自ら助くる者を助く」という独立自尊の精神を広めた、古典的名著である。

アダム・スミスやニュートン、シェークスピア、ミケランジェロ、コロンブス、ガリレオ・ガリレイ…。さまざまな分野で活躍した有名、無名の人々のエピソード や言葉を引用しながら、「自助」の精神の重要性を訴えている。この現代語訳版では若干削除されている部分もあるが、読みごたえは十分である。


「世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ」と語ったソクラテス、「天才とは、一つの問題に深く没頭した結果生まれるものだ」としたビュフォン、「死やいかなる苦行が待ち受けていようとも、一つの魂を救うためには、たとえ一万回でもその中に飛び込む覚悟がある」と語ったザビエル。成功を収めた偉人たちの言葉からは、信念や使命感、努力の力を感じることができる。


本書は、イギリスが世界最強であった時代に書かれたものである。巻末の「訳者のことば」で訳者は、「そのころに比べて現在のイギリスの勢いがやや衰えているのは、自助の心を持ったイギリス人の数が少なくなったからである。いわゆる『成熟病』がイギリスに災いしたのである」と語っている。成熟期を迎えた現在の日本にこそ、必要な1冊なのかもしれない。(土井英司)

(以下、本書からの引用)
読書を自己啓発の手段と思いこんでいる人は多い。だが実際には、本を読んで時間つぶしをしているだけの話だ。この暇つぶしに何か有益な点があるとすれば、せいぜい悪事を働くゆとりをその人から奪うくらいなものだ。 (P212)

真の雄弁は無言の実践の中にある。

知識の価値とは、どれだけ貯えたかではなく、正しい目的のためにどれだけ活用できるかにある。

人間は、勉強量や読んだ本の冊数で賢くなるのではない。勉強法が自分の追求する目的に適しているか、一心不乱に勉強に取り組んでいるか、勉強が習慣となっているか-このような点こそが問題なのである。 (P206)

人間は、読書ではなく労働によって自己を完成させる。つまり、人間を向上させるのは文学ではなく生活であり、学問ではなく行動であり、そして伝記ではなくその人の人間性なのである。 (P19)

時間とは消滅するものなり。かくしてその罪はわれらにあり。

おもしろ半分の乱読は、煙草と同じように精神の力を衰弱させ、人を無気力に陥れる (P210)

「考えてばかりいないで実践してみなさい。ただし、忍耐強く正確にやってみることだ」 (P76)

希望を捨てた人間は人間性まで堕落してしまう。

偶然のできごとと呼ばれるものの大部分は、実は天才的な努力の末に勝ち取られたものなのだ。

ビジネスにおいても芸術や科学においても、またどんな分野においても、ささいな事物を細かく観察するのが成功の秘訣なのである。

品性を堕落させるくらいなら全財産を失うほうがまだましである、なぜなら、品性はそれ自体がすぐれた財産だから--。

「どんな学問や研究も、それ自体をどう使えばいいかについては教えてくれない。その一方、現実生活をよく観察すれば、学問によらずとも学問にまさる知恵を身につけることができる」 -ベーコン

「依存心と独立心、つまり、他人をあてにすることと自分に頼ること-この二つは一見矛盾したもののように思える。だが、両者は手を携えて進んでいかねばならない」-イギリスの詩人ワーズワース

自分の幸福や成功については、あくまでも自分自身が責任を持たねばならない。

天才と称賛される人物ほど、必ずといっていいくらいねばり強い努力家なのである。

いくら才気あふれた人間でも、移り気で忍耐力に欠けていれば、才能に恵まれなくともひたすら努力する人間には負けてしまう。

人間の進歩の速度は実にゆっくりしている。偉大な成果は、決して一瞬のうちに得られるものではない。そのため、一歩ずつでも着実に人生を歩んでいくことができれば、それを本望と思わなければならない。

人は正しい知識が多くなればなるほどうぬぼれの心が消えていくものなのだ。

心は目と同じくらい立派にものごとを見通せるのである。思慮の浅い人間には何も見えなくても、聡明な洞察力を身につけた人間は目の前の事物に深く立ち入り、その奥に横たわる真理にまで到達できる。

時間は、学ぶべき価値のある知識を吸収し、すぐれた信念を養い、よい習慣をしっかりと身につけるために使われるべきである。実りのない生活を続けて時間を浪費するなど断じて許されない。

真にすぐれた人間は、他人の評価などにあまり重きを置かない。自分の本分を誠心誠意果たして良心が満足すれば、それが彼らにとっては無上の喜びとなるのだ。

どんな分野であれ、成功に必要なのは秀でた才能ではなく決意だ。あくまで精一杯努力しようとする意志の力だ。

どんなビジネスにも、それを効率よく運営するのに欠かせない原則が六つある。それは、注意力、勤勉、正確さ、手際のよさ、時間厳守、そして迅速さである。

ビジネスほど、人格の良し悪しがきびしく問われる分野はない。そこでは、正直かどうか、自己犠牲の精神にあふれているかどうか、公正かつ誠実に行動できるかどうか、などが厳格なふるいにかけられている。