日本サッカー界の本質的な問題とは? | 大学からJリーグ参入を目指す WASEDA UNITED社長のブログ

日本サッカー界の本質的な問題とは?

スペインとの提携によって日本サッカーの改革を期待する  :サポティスタ


22日、日本サッカー協会はスペインサッカー連盟とパートナーシップ協定を締結したことを発表しました。
日本サッカー界のビジョンが見えてきますね。
目標はスペインのサッカーだと。

僕も同感です。
おそらく、原博実さんの意志なのかもしれません。
僕が現役時代もよくスペインのサッカーをビデオで見せてもらいました。

ただ、ハッキリ言って、これだけじゃ絶対に無理だと断言してもいい。

サッカー文化も同時に作らなきゃ、結局一部の人間しか日本ではサッカーを続けられない。
小学生~大学のサッカー環境が一番の問題。
グランドでプレーできるのは一部の選手で、多くが『補欠』で試合に出場できなくなる。

補欠が生まれる原因は『チーム数の少なさ』と『規制』。
ヨーロッパや南米のクラブ関係者が聞いたらビックリすると思う。
サッカー先進国に比べて、圧倒的に1チーム当たりの人数が多い。

チーム数が増えれば増えるほど、子供達はスタメンでサッカーをできる環境が増えるのに、
指導者がいなくて廃部になったり、新規チームの参入を排除したり、年齢や職種で出場制限を設けたり、
地域によって異なるのかもしれないが様々な構造的問題がある。

選手(子供達)の選択権を規制するクラブさえある。
ビジネスの世界なら『独占禁止法』になり得ることも、少年サッカー界の一部では平気で起こっているように見える。
流動性もなく、規制だらけで、統一されたルールも整備されていない市場が成長するわけがない。

だから、子供達は『補欠』でも我慢して『つまらないサッカー人生』を続けるしかない。
そして、それに我慢できない子供は真剣にサッカーをプレーできる場所を失う。
二度とサッカーに戻らなくなる子もいるかもしれない。

例えば、これが自由競争の進んだイングランドなら、子供たちは毎年様々なチームへのトライアウトが受けられる。
自由にチャレンジができるし、チーム数も多いから、トライアウトに失敗しても必ずどこかしら受け皿がある。
良い組織には自然と良い選手が集まる。上手ければ年齢も職種も関係なく、飛び級もできる。

だけど、日本はどうだ・・・・・・・

プレーしたくても出場機会のほとんどもらえないスポーツが、日本で『文化』として成り立つのだろうか??
このままでは、一部のサッカーエリートが過去の栄光を自慢するプライドだけの狭い世界になってしまう。

サッカーは、ボール1つあれば、初心者もプロも、子供も大人も誰もが平等にプレーできるのに・・・・・・・

もっと平等にサッカーができる環境が底辺から整備されないと、日本のサッカー界はこれ以上前に進めない。