こんにちは。広報係二年の水谷です。

 

10月23日をもって、当弓道部はシーズンの全日程を終えシーズンオフを迎えました。

 

リーグ戦ではみごと男子部が入替戦を制し、8年ぶりのⅠ部昇格を果たしました。女子部は三つ巴による順位決定戦にもつれ込みましたが、粘りを見せⅠ部4位となりました。なおこのリーグ戦で男子部の鈴木(3年)、大貫(2年)、牧山(1年)が皆中賞を獲得し、牧山の第62回東西学生弓道選抜対抗試合の出場が決定致しました。

 

 

最後の最後でこれだけの好成績を修められたことは非常に喜ばしいことです。思えばこの1年間は早稲田にとって試練の年であったと思います。定期戦、全関、選抜、全日、どれも思うように結果が出せず、非常に困難が絶えませんでした。しかし夏合宿からの成長は著しく、徐々に140という数字を追い求められるようになりました。迎えたリーグ戦は、序盤の週は久しぶり、あるいは初めてのリーグ戦のためかあまり的中は伸びませんでしたが、終盤に行くにつれて快進撃を見せるようになりました。これはまさに毛利元就の三本の矢の教のごとく、38人の早稲田を勝たせたいと思う気持ちが1つに集まり始めたことの表れだと思います。そうして臨んだ入替戦、最終立で早稲田は15中以上を出すことを求められ、それは同時に140という壁を乗り越える最大の試練を意味しておりました。最後の主将による留め矢で勝敗が決する場面でついに38の矢は決して折れることのない1本の矢となりました。その矢は力強くはなたれ、迷うことなく的のただ1点を貫きました。この時、8年ぶりにその姿を取り戻した「覇者」達の目からは悲しみも悔しさもない、正真正銘の喜びの雫が頬を伝って流れ落ちました。

 

今シーズンの結果は必ずしも「覇者」とは言い切れるものではありませんでした。しかし今シーズンで培った結束、そして得られたⅠ部昇格の切符は取り戻した「覇者」の片鱗だったのではないでしょうか。来年からまた新たな体制が築かれⅠ部校として再スタートしますが、今年度以上の苦戦を強いられることと思います。Ⅰ部昇格はあくまでも通過点であり、「覇者」を取り戻す本当の闘いはこれからです。一旦はシーズンオフに入りますが、決して今の立ち位置に甘んじぬよう精進し続け、来シーズンでは真の「覇者」でありたいと思います。

 

最後に本年度の早稲田大学弓道部を応援して下さった皆様に厚く御礼申し上げます。早稲田の勝利は我々だけでなく日頃応援、サポートをしてくださっている皆様のおかげでもあります。来年度も一層の活躍をお見せいたしますので、今後とも御声援の程、宜しくお願い致します。