ハル (8/14) | 院長の独り言

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日付が変わり、8月15日です。
深夜の病院は静かだと、以前ブログでお話ししましたが、今夜も病院は静かです。
ハルは静かに眠っています。
あと数日かなぁ。
そう感じる瞬間もありますが、こうして寝顔を見ていると以前と何も変わりなく見えます。
時々行う血液検査の値も安定していて、たまに目が覚めた時は意識も比較的しっかりしているように見えます。

退院、と言っても数メートルの移動ですが、在宅療法に切り替えました。
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頂き物のベッドが誂(あつら)えたようにちょうどいい大きさです。
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今は安らかな顔で普通に眠っていますが、日中はこんなふうに両手が耳の後ろまで上がってしまうような状態でした。
身体も曲がったままです。

若い頃のハルをご存知の飼い主さんもたくさんいらっしゃいます。
あの頃はカウンターを飛び越えそうな勢いで飛び跳ねていました。
黒いせいか、初めての方にはよく 「男の子か?」と聞かれたのもでした。
元気な子でしたが、おとなしく、たくさんの方々に愛された子です。
歴代の病院スタッフ犬、スタッフ猫。みんな可愛く、愛おしい子ばかりですが、誤解を恐れずに言えば、ハルほど可愛らしい子はいませんでした。
彼女に癒され、和んだスタッフがどれほどいたでしょう。
犬を尊敬する、と言うとなんだか変ですが、ハルを見ていて、こんなふうに生きられたらなぁ、と思う事も度々です。
もうすぐハルが生涯を閉じようとしています。
たくさん愛され、幸せだったと思います。
一番の楽しみは鶴見の患者さんが月に一度くらい、飼っていた子と四季の森に連れて行ってもらう事だったと思います。
車が病院の前に入って来ると決まって狂喜乱舞。受付カウンターを飛び越えそうな勢いで歓迎していました。
もっと連れて行ってあげられれば良かった、と思います。
いろんな思い出が浮かんできます。
とりあえず、今夜は落ち着いているように見えます。
できるだけ長く、このまま安らかな日々を過ごさせてあげたいと思います。