英語

出題形式は、大問3題から5題で、読解問題が中心という構成になっています。
試験時間は、90分であり、読解問題のウエートが相当高いです。
英文の内容把握が中心であり、同意語句・指示内容・内容説明・内容真偽・内容一致英文の完成などが、よく出る傾向にあります。
さらに、英問英答がよく出題されるので、設問の読み取りに注意が必要です。
英文自体も比較的長いので、速読力が必要とされます。

明治大学法学部の過去25年間の入試に出題された英語を徹底的に分析・研究し、そこで用いられている重要単語・熟語・構文・文法・作文および読解を、能率的に学習ができ、最短距離で合格する力を身につけるための参考書とその使用方法をお話しします。

<偏差値40未満の人は、ここから始めてください。>

偏差値40未満ということは、確実に中学レベルの基礎が抜けている人だと思います。
英語がわからない人、苦手な人は、中学レベル早ければ、中一からの事項がどこか曖昧なのです。
実際、大学受験をする人のなかで、このような人は、意外に多いのです。
基本を甘く見てはいけません。
思い切って、中学レベルの段階まで、戻ることが必要だと思います。
中学レベルの復習として、以下の参考書を紹介します。

(1)『くもんの中学英文法』を使用します。

この参考書は、アルファベットの説明から始まり、中学で必要とされる英文法の全てを網羅しています。
解説も非常に丁寧でわかりやすく、英語がわからない人が、ゼロから中学英文法を完全マスターする目的で使用するのには最高です。
偏差値40未満の人は、5回ほど通読してください。
この参考書は、英作文が出題される大学を受ける場合、中学レベルの英文法でミスを防ぐために、絶対に目を通しておくことが必要なのです。
この参考書の冒頭の例文は、必ず暗記してください。
この短文暗記が、英語の土台となります。
使用期間は、2ヶ月です。

(2)『くもんの中学英単語1480』を使用します。

この単語集の特徴は、フレーズで単語を覚える形式です。
このため、見出し語1480以上に多量の英文に接することができます。
このため、英文への慣れが自然に身につきます。
3ヶ月で、完全制覇してください。
(注意)『くもんの中学英単語1480』は、『くもんの中学英文読解』と同時進行で勉強を開始してください。

(3)『くもんの中学英文読解』を使用します。

この参考書は、中学1年生から高校入試レベルまでの内容の英文が掲載されています。
この英文を読みながら、読解に必要な文法・語句・熟語などを同時進行で総合復習できるように工夫されています。
短い英文から徐々に長い英文へと進む工程は、英文読解が苦手な人には、とても効果的です。
使用期間は、2ヶ月で5回転してください。

<偏差値40以上の人は、ここから始めてください。>

(4)『中学英熟語ターゲット380』を使用します。

この参考書は、名前は中学だが、内容は高2レベルで密度も濃く、非常によくできています。一つ一つの英熟語を理解し、
例文と一緒に完全に使えるように暗記します。
使用期間は、1ヶ月です。

(5)『早わかり 超基礎英文法』(語学春秋社)を使用します。

この参考書は、英文を一つ一つ正確に読みとるための文法を視野に入れたうえで、英文法の超基礎と考えられる分野を懇切丁寧に解説した本です。
最初から読み始めて、最後まで読み通すことを最低3回は繰り返してください(できれば5回)。そうすることによって英文法の全体像がくっきりと見えてきます。
使用期間は、1ヶ月です。

(6)『名人の授業シリーズ 今井の英文法教室 上下』(東進ブックス)を使用します。

中学レベルは、わかっているが英語の基礎力があまりないという人は、この参考書を使います。やり方としては、まず2回程、問題と解説を含めて通読します。
その後、3回目から確認の意味で問題を自分で解き、以後は、間違えた問題だけを解きなおしていくという方法をとります。
使用期間は、2ヶ月です。

(7)『英語の構文150 Second Edition』(美誠社)を使用します。

この参考書は、例文と訳が並べられているだけではなく、重要例文の構造を簡潔に無駄なく説明している本です。
使用方法は、重要構文とその日本語訳を丸暗記するのではなくて、その例文に対する構造の解説を、熟読し理解しなければなりません。
どのような英文の構造になっているのかを、きちんとルールとして覚えていく必要があります。
この作業を終えたのち、基本例文の暗記をします。
解説の後に問題が入っていますが、これはやらなくて結構です。
付属のCDを聴きながら覚えるようにしてください。

間違っても「まず、英文だけ読んで大意を考え、自分なりの解釈をする」という方法は、やらないで下さい。
このようにやるのは、偏差値70を超えてからの話です。
まして、日本語訳を書くなどというのは、究極の時間の無駄です。

(8)『正攻の英単語1900正攻の英熟語1000』(研究社)を使用します。

2つの参考書は、英単語集・英熟語集の決定版といってよいでしょう。
特に正攻の英熟語1000は、熟語を(イ)前置詞別、(ロ)動詞別に整理してあり、基本前置詞・基本動詞そのものの解説も詳しい。
ひとつひとつの熟語に4回のテスト。全熟語に例文がつき、しかも、その大部分が大学入試問題から引用されています。
覚えやすく、忘れにくい。おまけに、活字も大きく見やすいと、至れり尽くせりの参考書です。

(9)『超基礎英語わかりすぎる! 改訂版 』(学研)を使用します。

この参考書で、長文読解のための63の突破口を勉強します。
PART3の超基礎編ステップ①~③までを完璧にしてください。
63の突破口をマスターすることによって、長文をすらすら読むための基盤ができます。
使用期間は、1ヶ月で、3回転してください。

(10)『αプラス 井川のビジュアル英文精読教室 カセット付セット』(開拓社)を使用します。

この参考書は、英文解釈の超苦手な人を対象に書かれており、ハッキリと構文がつかめるようになります。
やり方は、この本の指示に従って、1ヶ月で、3回転してください。
付属のテープを使って、最低30回は音読することをお勧めします。

(11)『ビジュアル英文解釈PART1』(駿台文庫)を使用します。

この参考書は、英文の構造を理屈できちんと分析し解説してある本です。
中学レベルの英文から始まりますが、35の英文をすべてしっかり勉強してください。
使用方法は、最初に和文を読んでから英文を読むことにします。
そして、英文の意味がきちんととれるかどうかを判断してください。
この作業の段階で、英文が「わかる文」と「わからない文」をしっかり分けておき、「わからない文」については、徹底的に解説を読むようにしてください。
最後に、英文だけを見て意味がとれるようになるまで完璧にやってください。
使用期間は、1ヶ月です。

(12)『基礎英文問題精講』(旺文社)を使用します。

この参考書は、入試に出題される構文と解釈力の基礎が万全になる本です。
第1編の例題40題および第2編の例題20題のみをやってください。
使用方法は、(11)『ビジュアル英文解釈PART1』の使用方法と同じ使用方法で取り組んでください。
使用期間は、2ヶ月です。

(13)『ビジュアル英文解釈PART2』(駿台文庫)を使用します。

この参考書を使用する場合には、PART1から基礎英文問題精講を使用しその後で使ってください。使用方法は、PRAT1と同じ方法です。
使用期間は、1ヶ月です。

(14)『本番で勝つ!必修英語長文[改訂版]』(文英堂)を使用します。

この参考書は、図解によって、丁寧にパラグラフ・リーディングを解説しており、
長文を速読するための47個の実践的なテクニックが載っています。
このテクニックは、必ず暗記してください。
使用期間は、1ヶ月で、4回転してください。

(15)『早慶英文速解入門10講』(開拓社)を使用します。

この参考書は、読むだけで、明治大学合格の基礎力が完成されるように工夫されている本です。
全部で10問しかないので、1問1問丁寧に解いて、長文問題を解く要領を完全に身につけてください。
使用期間は、1ヶ月で3回転してください。

(16)『中沢の難関大攻略 徹底英語長文読解講義』(桐原書店)を使用します。

この参考書は、リーズニングという方法によって、選択肢を見分けていくテクニックが載っています。
超長文を速読するにあたって、革命が起こるテクニックです。
使用期間は、2ヶ月間で3回転します。

(17)『OSP』を使用します。

これは、CD教材です。(16)の著者が、作ったものです。
(16)の参考書とともに使用することをお勧めします。
使用期間は、2ヶ月で3回転させます。

(18)『シリウス~精選英文法・語法問題演習』を使用します。

基礎英文法の内容を、あらかた理解した人は、その文法知識を、入試問題を使って、正しく定着させる必要があります。
そういう目的での参考書の中では、この参考書が遙かに他を引き離しています。
入試問題が出題頻度項目ごとにまとめられていて、とても使いやすい。
更に、不自然な時代遅れの表現はすべてカットしてあり、内容の適切さは、特筆すべき名著です。
まさに、文法語法問題集の決定版といっていいでしょう。
使用期間は、4ヶ月が目安です。
何度も何度もひたすら解いて覚えてください。

(19)『過去問』を使用します。

志望校の過去問を10年分用意し、本番より少し短い時間で解いてみてください。

(20)『ジャンル別英文読解以前シリーズ』を使用します。

この参考書は、英文の背景にある常識を身につけるために使います。
環境問題・人口問題・イギリス論・アメリカ論・日本論・教育論などなど、大学入試に使われる長文には、まとまった内容を持ち、
しかも、抽象度の高い、なかなかやっかいなものが多数含まれています。
こうゆう英文を読解するためには、単に語彙力をつけるだけではダメです。
英文の背景にある常識を身につけないと英文そのものが理解できないのです。
この本の使用方法は、英文を無視して、和訳だけをよむことが正しい使い方です。


国語

○分量
明治大学法学部の国語は、試験時間60分で現代文・古文、各1題の計2題。
設問数は、現代文・古文合わせて17問~24問である。

現代文は、2000字を超える問題文に設問数が10問~17問というパターンに落ち着いています。
やや字数が多いので、読解に時間がとられることをあらかじめ心しておいてください。

古文の問題文は、1200字前後です。設問数は、7問である。
なお、漢文は国語の試験範囲から除外されている。

○出題パターン
現代文は、近代文語文が連続して出題されていたが、2002年度以降、比較的口語体に近い文章が出題されるようになったが、
近年、また翻訳文や明治の擬古文などの専門的な文章とまではいかなくても、法学部をかなり意識した出題がされています。
したがって、明治時代の口述筆記や翻訳文などに慣れておく必要があります。
また、古典からの引用なども多数みられる。
そのため、問題文は、難解な感じを受けると思います。

設問内容は、語い、内容説明、法律用語の知識、内容真偽、四字熟語、空欄補充、漢文訓読、ことわざなど様々なバリエーションが出題されている。
過去25年間を分析すると、全体的な傾向としては変わっていません。
内容的には、評論文であり、文化論・文明論・科学論・政治論・法律論・思想論など多様である。

古文は、説話や随筆が中心で、現代文と同様に裁判や訴訟を取り扱った法学部を意識した文章が多い。古文の問題文は、比較的長いものが多く、抜き出し・空欄補充・語意・口語訳・文法が主である。

現代文

明治大学法学部の最大の特色は、文化論・文明論を中心とした近代文語文(漢文訓読体の文章)が中心であり、慣れていないと、とても読みづらい文章です。
森鴎外や福沢諭吉などの文章が入試によく出題されるので、これらの著者の作品を読んで練習をしておくことが必要です。

また、法律関係の文章が多数出題されているので、意識的に法律関係の内容のものを読むように心がけておいてください。
法律関係の文章を読む場合、一般には、あまり目にしない漢語や法律用語などをしっかり意識して意味を調べておいてください。
明治大学の法学部で使用される普段あまり目にしない漢語や法律用語などは、キーワード・キーセンテンスになることが多いので、必ずしっかりやっておいてください。
これらの用語の数は、せいぜい30程度しかないため、それほど負担にはならないと思います。
これから明治大学法学部現代文最短距離勉強法をお話します。

<偏差値40未満の人は、ここから始めてください。>

(1)応用自在 国語 改訂版を使用します。

現代文がまったくダメな受験生は、おもいきって、小学生の教材まで戻ります。
この参考書は、現代文の超基本ルールをとてもわかりやすく、解説してあります。
説明的文章の読み取りの部分と、文学的文章の読み取りの部分だけをやります。
使用期間は、1ヶ月です。

(2)『中学入試 国語授業の実況中継 上・下』を使用します。

この参考書も、説明的文章の読み取りの部分と文学的文章の
読み取りの部分だけをやります。使用期間は、2週間です。
(1)・(2)の2つの参考書をマスターすることによって、現代文の超基本ルールをマスターすることができます。
そして、この超基本ルールこそ現代文の土台となるものです。
中学受験の教材だと思わないで、しっかり勉強してください。

(3)『高校入試 合格へのベストアプローチ現代文』 (シグマベスト)を使用します。

この本は、高校入試の本番で合格を勝ちとるために書かれたもので、演習形式をとりながら入試現代文を、「いかに読み、いかに解くか」の原則を7つの公式を使い、解いていきます。
この7つの公式は、現代文の大原則ともいうべき、基本ルールであるため必ずマスターしてください。
使用期間は、2週間です。

<偏差値40以上の人は、ここから始めてください。>

(4)『現代文入門11のおきて (本番に強い有名講師ハイテク講義シリーズ)』(開拓社)を使用します。

この参考書は、「とにかく現代文の力をつけたい」と思いたった初心者にはじめの一冊として、ぜひ薦めたい本です。
この参考書は、意味もなく、たくさんの問題を解いたり、一般の現代文の参考書を読むだけではつかみにくい読解のこつが、わかりやすく学べるように工夫してあります。
できるものと思い込みがちな初歩中の初歩の解説からスタートし、実際に大学入試レベルの問題を解いて、確信できる答案にたどりつくまでのプロセスを、詳しく解説してあります。
この参考書を熟読すれば、つかみ所のないと思われがちな現代文でも、「わかる」のはどこまでなのか、「わからない」のはどこからなのか、「わかる」ためには何を習得すればよいのかが、誰にでも明確に理解でき、現代文の成績が飛躍的に伸びるでしょう。
使用期間は、1ヶ月で3回転させてください。

(5)『現代文解法の新技術』(桐原書店)を使用します。

この参考書は、あらゆる入試問題に対応できる解法を、わかりやすく伝授した隠れた名著です。
解法を完全にマスターするまでやってください。
使用期間は、2ヶ月です。

(6)『青木の現代文「単語の王様」』(代々木ライブラリー)および『新入試評論文読解のキーワード300』(明治書院)を使用します。

この2冊の参考書は、現代文に登場する頻出語彙を詳しく解説した本です。
文章理解のカギを握る頻出語彙を攻略するためのキーワード集です。
使い方は、この参考書の指示に従ってください。
何度も何度も読むことによって、頻出語彙をマスターしてください。
ただし、暗記する必要はありません。

(7)『名人の授業・出口の現代文革命・ゼロからの解法てほどき』を使用します。

現代文がまったくダメという人には、
『名人の授業・出口の現代文革命・ゼロからの解法てほどき』は、とてもいい参考書です。
この参考書で、「出口式」の方法論を自分の思考回路に植え付けます。
そして、それを大学入試問題で適用できるようにするのです。
問題は、6問しかありませんが、一問一問納得できるまで、丁寧に解いてください。
使用期間は、0.5ヶ月です。

(8)『出口汪のメキメキ力がつく現代文 ライブ1・3・5・6』(小学館)を使用します。

この参考書によって、出口式と呼ばれる出口公式を自分の思考回路に完全に移植します。
問題演習を通じて、著者の方法論を適用し、解法するコツが完全につかめるはずです。
使用期間は、2ヶ月です。

(9)『出口のシステム現代文「バイブル編」』の演習6および

『出口のシステム現代文「私大対策編」』(水王舎)の演習8のみを使用します。
擬古文(明治初期から中期にかけての文章)で必要とされる解き方についてマスターすることができます。

(10)『過去問』を10年分使用します。

制限時間より少し短い時間で解いてください。

(11)近代文語文は、文章そのものの難しさより、文体に対する不慣れが読解の妨げとなります。
したがって、文体に慣れるためには、文語文を音読することが有効な対策となります。
音読するための教材は、筑摩書房刊『明治文学全集3』『明治啓蒙思想集』を使用してください。明治大学法学部の現代文は、ここから出題されることが多いので、読み物としては、少し難しいかもしれませんが、見るようにしておいてください。

(12)漢文は、出題されませんが、以下に示す副詞の働きを覚えておくと、とても有効です。

「をして~しむ」=「使役」
「豈(あ)に~や」=「反語」
「猶(な)ほ~如し」=「ちょうど~のようだ」
「況(いわん)や~をや=「まして~だ」
「須(すべか)らく~べし」=「当然」
「おさおさ~(打消)」=「ほとんど~(ない)」
「蓋(けだ)し」=「推量」
「縦(よ)し」=「仮定」


古文

(1)『富井の古典文法をはじめからていねいに』(東進ブックス)を使用します。

この参考書は、入試古文“はじめの1冊”として最適であり、古典文法を体系的にすんなりと理解し楽しく合理的に覚えるができ、古文を読み解く要領が身につきます。
また、講義ライブなのですらすら読めるという特徴があり短期完成が可能です。
使用期間は、1ヶ月で、3回転させてください。

(2)『古文文法問題演習 -基本テ-マ30-』(河合出版)を使用します。
この参考書は、古典文法を自学自習するのに最適な本です。
最初に、ドリルの完全マスターからスタートします。
取り上げられている問題は、入試でよく出るものばかりなので、文法だけでなく、出題されている問題文と解釈文をよく読むことをお勧めします。
本番で的中する可能性が高いからです。
また、ドリルを完全にマスターした後は、入試問題で実践力をつけてください。
入試問題にも解釈文がついていますので、こちらも何度も音読することをお勧めします。
使用期間は、1ヶ月で3回転させてください。

(3)『古文単語FORMULA600』(東進ブックス)を使用します。

この参考書は、大学入試に必要な古文単語と必要最低限の核となる応用性の高い語義だけを完全収録した本です。
600語の単語を159のグループに分け、最も記憶しやすい配列で収録しています。
また、単語のイメージを4パターンに色分けし、視覚的な記憶力も引き出す工夫がなされています。
この単語集に対応したCDも販売されていますので、併用することによって大きな効果を得ることができるでしょう。

(4)『富井の古文読解をはじめからていねいに』(東進ブックス)を使用します。

この参考書は、古文読解のマニュアルが丁寧に説明されており、これを身につけることによってどんどん古文を読解することができるようになります。
使用期間は、1ヶ月で、3回転させてください。

(5)『元井太郎の古文読解が面白いほどできる本』(中経出版)を使用します。
この参考書は、古文の読み方については、主述のつながり、記述答案の作り方、選択肢の選び方など、試験で点数を取るための実践的な問題の解き方を教えてくれる優れた参考書です。
この参考書をマスターすることによって、読解で困ることはなくなるでしょう。
使用期間は、1ヶ月です。

(6)『富井の最強の古文読解 1入門編 ・2入試基礎編 ・3入試実戦編 』(学研出版)を使用します。
『富井の古文読解はじめからていねいに』で、学んだ読解法をこの参考書で完全なものにしてください。
使用期間は、2ヶ月です。

(7)『だれでも解ける古文の公式90』(ライオン社)を使用します。

この参考書は、設問パターン別の点数に直結する優れた裏ワザが90載っている隠れた名著です。
マスターするまで何度も何度も使ってください。

(8)『速読古文常識』(Z会出版)を使用します。

古文を読むためには、古典世界の「常識」を身につけていることが重要です。
この参考書は、読解に必要不可欠な「古文常識」をわかりやすく解説してあります。
入試の傾向を踏まえ、古文を読むときに必要な「常識」を選定しています。
見出し語と関連語を合わせて、約300語収録してあります。
この300語を勉強すれば、大学入試では十分です。
文章の中で、「古文常識」をしっかり覚えてください。

(9)『望月の[一読即解!]ハイレベル古文』(代々木ライブラリー)を使用します。

この参考書は、難関大学を突破するために、文法や単語、常識、
さらに文脈の捉え方を中心に詳しく解説した本です。使用期間は、10日間です。

(10)的中古文として、『土屋の古文100』『毎年出る頻出古文』『日榮社の要説シリーズ』『1冊で日本の古典100冊を読む』で志望校に出そうな出典の現代語訳の部分だけを数回通読してください。

原文や解説の部分は、一切読む必要はありません。

(11)過去問を最低10年分用意してください。

制限時間より少し短い時間で解くことをお勧めします。


日本史

過去15年間の問題を時代別に見てみると、近世以降の出題が65%以上を占めることが常であり、近世以降重視という傾向がうかがえます。
特に、明治時代以降の史料が、ほぼ毎年のように出題されています。

古代史では、政治史と文化史が中心となって出題されている。
中世史では、政治・外交・文化のほか、室町時代の社会・産業など、社会経済史も出題されている。
近世では、政治史・対外関係史・社会経済史が中心である。
近代については、政治・外交史、社会経済史の二分野が中心になっている。
現代史は、占領期に関する政治史が中心になっている。

出題される難易度は、標準的レベルの問題がベースになっており、一部難問(というより奇問)があります。
「詳説日本史 B」を基本として確実におさえていくことを、お勧めします。
これから、ゼロから日本史の勉強を始めて、本番の試験で9割以上とるための勉強法をお話します。

(1)『書きこみ教科書詳説日本史 改訂版』(山川出版社)を使用します。

この参考書の( )に赤の水性ボールペンで解答を記入し、ひたすら読んで覚えてください。使用期間は、2ヶ月です。

(2)『詳説日本史 B』を使用します。

この教科書をスイッチフルバック方式により勉強します。
この方式は、単なる繰り返しとは意味が違うのです。
例えば、1日の学習割当を見開き2ページとしよう。

第1日目は、まず第1ページ目から2ページ目までをやる。

第2日目は、新たに3ページ目に入るが、3ページ目からやるのではない。
昨日と同じ第1ページ目からやる。1~2ページをなぞってから、その上で3ページ目に進む。第1ページ目から2ページ目までは、昨日の痕跡が残っているので、その分だけ、少し速いペースですすむ。
3~4ページ目は新しいところなので、昨日と同様に苦戦するはずだ。
ここも、おぼえるまで繰り返す。ただし、3~4ページだけを繰り返すのではなく、繰り返しのスタート地点も、必ず第1ページ目からである。
第3日目。また、第1ページからのスタートである。これを繰り返すことで、文字通りのテキスト制覇が、リズムに乗ってできる。
これは、小谷一氏が考案した勉強方式です。
この方式によって、鬼のごとく論述問題と選択問題に強くなります。
この方式は、理科と社会に特に力を発揮します。ぜひ、試してみてください。

③『金谷の日本史頻出問題解法』を使用します。

この参考書は、入試に出題されない捨てる部分を明確に示し、教科書に載っていない事項で入試に頻出する部分は完全に網羅されている本です。
まず、問題を解き、解けない問題は、『詳説日本史 B』で確認する。
そして、答えを確認し解説を読み、最後に「金谷の表解」の部分を中心に何回も復習してください。
使用期間は、1ヶ月半です。

④『日本史史料問題 一問一答』(東進ブックス)を使用します。

この参考書は、日本史の代表的な史料をとりあげ、それに関する小問が何題かついている優れた参考書です。
史料の問題をやる時は、キーワードを見つけることができるかが全てです。
したがって、キーワードの発見に重点をおいてください。
使用期間は、1ヶ月です。キーワードが頭に入るまで何度もやってください。

(5)『大学受験・集中ゼミ 菅野の日本史必出史料』(文英堂)を使用します。

明治大学法学部は、史料問題がかなり重視されているため、④の問題集以外に、この参考書を使用し、徹底した史料の学習を行います。
使用期間は、1ヶ月です。

(6)『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』を使用します。

この参考書は、近現代のほぼ完全に網羅した参考書です。
明治大学法学部は、近現代に非常に配点が多いため、必ず使用してください。
使用期間は、1ヶ月ですが、完全に覚えるまで、繰り返し、繰り返し行ってください。

(7)『入試に出る 日本史B用語&問題2100[改訂第2版]』(Z会出版)を使用します。

この参考書は、入試で「何が、どのように、問われているか」を徹底的に分析し、客観的・具体的に提示した本です。また、容易に覚えられるように、
いろいろな工夫がなされています。特に、問題の並べ方については傑作です。

(8)『過去問10年分』を使用します。

実際より短い時間で解く訓練をしてください。