セミの鳴き声好き?うるさい? ブログネタ:セミの鳴き声好き?うるさい? 参加中

子供の頃、比較的自然に恵まれた環境(要するに田舎)に育った私。
昆虫が好きで、近くで採取しては家で飼って観察したものだった。お相手は、初夏のクワガタ から盛夏はセミに主役交代となる。自分も声が相当うるさい方なので、セミの鳴き声には愛着すら感じる。

一口にセミと言ってもいろいろ種類が有って、季節の推移と共にセミの鳴き声も移り変わる。
自分の故郷・栃木では、7月初めから9月の終わりにかけて順に、
-種類(鳴き声)-
ニイニイゼミ(ニィー)
ヒグラシ(カナカナ)
アブラゼミ(ジィジィ)
ツクツクボウシ(ホウシツクツク)
の声を聞くことができた。
実は、世間では極一般的なミンミンゼミ(ミンミン)の声は、当時は滅多に聞くことがなかった。最近実家近くでもミンミンゼミの声をよく聞くようになったのは、近くにできた運動公園の植樹の時に根元に潜んでた幼虫が大量繁殖したからだと推測している。
けたたましい印象のセミの声だが、早朝と夕暮れ時にカナカナと鳴くヒグラシの声は、哀愁を帯びて趣きが有る。そのヒグラシの声は、逆に最近ほとんど聞かなくなった。宅地化の波に最も敏感な種類らしく、クワガタ同様生息場所を追われてしまったんだろう。

セミと言えば、昨日の日本経済新聞に、クマゼミ(シャッシャッ)の分布について非常に興味深いコラムが掲載されていた。
昨年9月3日付のウェザーニューズにおける調査結果 を踏まえつつ、大阪市立環境科学研究所の研究者お二方の独自の視点による洞察を加えたその記事によると、温暖化はもちろんのこと、天敵のヒヨドリに襲われた時の逃げ方の習性に、アブラゼミとクマゼミでは大きな違いが有って、街路樹のような樹木が点在してる環境では、クマゼミの方が生存能力が高いんだそうな。へぇ~!
その他に、以前、都会の踏み固められた土に対して、クマゼミの方が適性が高いという分析をしてる記事も読んだことが有るな。はたして、日本のセミの主役が、クマゼミに取って代わられる日が近づいているのだろうか?
ちなみに、故郷・栃木で、まだクマゼミの声を聞いたことはない。