野砲の夢 | Study Hard

野砲の夢

 書記長に言われたので貼ってみる筆記試験。

kampania

 私も寄稿するという阿鼻叫喚です。

【書記長と論文】
 書記長の「論文」が某所で大評判のようだ。私も読み物としてはそれなりに面白いと思うが、論文としては評価不能である。テーマが明確でないのだから当然だ。
 ところで「かわいがり」をupしたらどういう反応があるか考えてみた。ありそうなのは、書記長の「優れた資質」を生かさず、「政治運動」に方向をねじ曲 げた「周囲」が悪いという評価ではなかろうか。つまり、悪いのは書記長ではなく、論文の内容さえ正当に評価できない周囲だというわけだ。
 ともかく、やはり「理系」は騙せないということがわかり、大変結構なことだった。ただ、「文系」の名誉のために言っておくが、書記長のは文系としても論文と呼ぶに値はしない。所詮は2週間で書いた読み物である。

【名誉回復】
 書記長の言うことは、現在の水準でも純技術的には実現可能なレベルである。だから、ただの空想を重ねているというわけではないので、そう批判していると思われたら申し訳ない。
 しかし、無限の予算と弾薬が使えるのは娯楽用ゲームの中だけだということは当然理解していると思う。なんせ補給に居たわけだし。軍隊の敵は、常に予算と好景気である。
 それに、敵も自分たちと同レベルの装備を持っていないとは限らない。発見即撃滅。いい話だ。しかし、ポインタ化歩兵も同じリスクに晒されているに決まっている。そして、これは火力プラットフォームを抽象化可能である根拠とも密接に関わっている。

【書記長のセカイ】
 歩兵ことポインタが敵分隊を発見する→連隊本部に射撃を要請する→重迫砲中隊に射撃が下命される→弾着修正前に違う色の弾がポインタの至近に着弾し始め る→ポインタと重迫中隊が移動を開始する→無人偵察機が敵迫撃砲中隊の場所を特定し師団司令部に送る→「戦域外」の特科連隊に射撃が下命される →155mmを50,000ydぐらいで射撃→戦果不明

 こんな感じだろうか。

 肝は155mmを50,000ydで射撃するところで、重迫砲が撤収準備完了してから弾着までに2分とし、移動速度を30km/hとする。ここから敵存 在可能エリアは約3km^2とする。面倒だから105mmのデータを適当に流用して、さらに面倒だから平坦地で立姿かつ人員殺傷を目標とし、破裂高 10m、リーサルエリア300m^2*(155/105)^3≒1000m^2とかしちゃう(本当は凄い嘘)。以上から、単純に割って3000発とか意味 わからないな、絶対違う。じゃあ半径1kmの円周上にくまなく着弾させるとして、6000/30で200発...
 弾着まで1分、移動速度10km/hとしてしまおう。これなら25発ぐらいで済むね、と思ったが発射速度の問題が。現状だと10発/分とかでも凄く速い。
 やっぱり通常弾頭でなんとかしようというのが悪い、誘導砲弾は素晴らしいという結論。あと敵が動かなきゃいい。それ以前に野砲の使い方間違えてるな。でも書記長は野砲は戦場の神だと言ってあの話を持ち出したわけだし。

 書記長の話はやっぱ想定が不明だわ。

【追伸】
 書記長の言う戦場・戦域は極めて流動的で、固定された部隊・陣地は存在しないような話だった気がする。なので、横一直線に弾着させて射距離を伸ばして行くような通常の射撃では当たらないような、そうでもないような。
 あ、そうか。敵の位置はリアルタイムで把握してるのか。それにしても当てるの難しいな。一応榴弾砲は精密射撃用だけどさ。そうするとロケット砲の出番か、面制圧で。