企業名チームのメリット・デメリット | ちょっと考えてみました。何をって?いろいろですよ。

企業名チームのメリット・デメリット

企業スポーツの休廃部のニュースが相次いでいる。

もちろんこの未曾有の不況の影響はJリーグにも及び、スポンサー集めに苦労しているクラブも多いが、チーム消滅という最悪の事態をかろうじてま逃れることができているのは、一企業の所有物という立場を脱皮し、地域の公共財となりえたことが大きいのだろう。

やはり一社の企業名をチーム名につけるよりは、チーム名には企業の名前を入れず、いろんな会社から広告収入を集める方がリスクを分散させることができ、企業の経営破綻の直撃を受けにくくなる。

また、企業側からみても資産保有リスクを嫌う傾向は変わってない。どの企業も固定費は極力抑えようとしている。そういった中では、ユニホームの一スペースを借すだけの方が、球団を保有せずに企業名を宣伝できるので好まれるだろう。

広告戦略としても、効率だけではなく流動性も考える必要がある。プロのチーム名に企業名をつけた場合、いざ手放そうとするときに、注目度が高ければ高いほど世間の批判や、引き継いでくれる責任企業の確保など、直ぐには売却できない。

確かに、企業名を入れるやり方は、新興企業が名前を売るメディアとしては適してるかもしれない。

しかし、買い手企業がつく最後の時代である可能性もある。高度成長期に鉄道会社がこぞって買収し、路線周辺地域の開発に利用した。前回はIT企業が買収。情報ハイウェイ周りの開発に利用した。

しかし、高度成長は戦後復興のもう2度と訪れないであろう時代、そしてIT関連の新興企業が続々と現れる時代も産業革命以来の大革命というIT革命の賜物。

どちらも、再びは起こりそうも無い