地上波の重要性とACL | ちょっと考えてみました。何をって?いろいろですよ。

地上波の重要性とACL

前の記事で、Jリーグは早めにペイテレビ(スカパー)に軸足を移して正解だったと書いたが、だからといってやはり地上波での放送の影響力を無視することはできない。地上波放送が皆無だと、それまで関心のなかった新しい顧客の発掘にはどうしてもマイナスとなる。

ただ、Jリーグには巨人のような一極集中型のチームは無く、各地域分散型のため、ごく普通の試合を流してもそれほど高い視聴率は望めない。

その点、昔は、CS(チャンピオンシップ)があって、ゴールデンで一般の人にJリーグの 試合が露出する機会があった。視聴率も15%とかまあまあの数字。

ちなみに、Jリーグ最後のチャンピオンシップの視聴率
 04/12/05(日) 19:00 - 21:04 12.0% Jリーグ・CS 横浜F・マリノス×浦和レッズ TBS
 04/12/11(土) 19:30 - 22:30 15.3% Jリーグ・CS 浦和レッズ×横浜F・マリノス NHK

一般人も「この試合が重要だよ!」と判りやすく示してやると、割と見てくれる。
そして、それをキッカケにJリーグを見始めててくれる可能性もある。


ただ、さすがに前後期制はリーグとして歪。なので廃止はやむをえなかっただろう。
でも一般人にJリーグをアピールする機会を失ってしまったのは確かだ。

しかし、この機会損失を補える可能性のある大会が一つある。それはACL。
ACLが一般人に認知されるかどうかは、Jリーグにとっては大きい。

ACLが地上波で放送されて、一般の人が代表だけじゃなく、Jリーグにも興味をもってくれれば、経営も楽になるし、選手のレベルの底上げにもなる。

チャンピオンシップと違って、ACLは制度上矛盾のない正真正銘のプレーオフ。国際試合としての緊張感もあり、世界に通じる戦いとしての位置付けもある。どのクラブが出ても日本(Jリーグ)の代表の試合ということで、一般人に受け入れられやすい。

ただ問題が一つある。それはテレ朝が放映権を飼い殺しにして、ほとんど放送しないこと。

一般の人はACLをほとんど知らないのだからしょうがないという意見もあるが、一般人がACLを知らないのだとしたら、それ自体が問題だろう。スポーツニュースで報道すべき内容を、偏った編成で伝えていないということだから。

こういうアジアNo.1を決める大会が開催されていること。それに日本代表として浦和やG大阪が出場していること。予選リーグを勝ち抜いたこと。トーナメントを勝ち上がっていること。これらをほとんど報道していない。これは報道する義務の放棄だろう。

公共の電波を使わせてもらっている立場を忘れている。スポーツニュースの枠が無いわけではなくて、その枠全てを偏った、どうでもいいような特集につぎ込んでいる。この姿勢は追及されるべきだと思う。Jリーグは強く抗議していくべきだと思う

例えば’07年の浦和対城南戦。これはまさしく日本代表VS韓国代表だった。世界への切符を掛けた真剣勝負。実際、この構図の試合がゴールデンで流れてたら相当な数字取ていたように思う。

【'07 ACL準決勝第二戦 浦和×城南戦】
 http://www.youtube.com/watch?v=Y9fG3cHAb-M
 http://www.youtube.com/watch?v=rTl_dyBgpyw
 http://www.youtube.com/watch?v=ISpVxMkoUik&feature=related