新見市(にいみし)は、岡山県西北部、吉備高原上に位置する市である。北は中国山地を介して鳥取県に、西は広島県に接する。現行新見市は、2005年に旧・新見市と阿哲郡大佐町・神郷町・哲多町・哲西町の1市4町が対等合併し新設されたものである。

概要
中国山地を背に高梁川の上流に位置し、カルスト地形によるいくつかの鍾乳洞を有する。毎年秋には船川八幡宮秋季大祭(10月15日)の行事として、御神幸武器行列が行われる。高梁川の源流に位置し、鮎やアマゴを始めとした渓流釣りを楽しめる。冬は気温が低く、山間部では良質の雪が積もり、スキーが楽しめる。その豊かな自然の恵みを受け、千屋牛、ニューピオーネ、白桃、桃太郎トマトなどの農産物が名産品である。
市内の大半が石灰岩質の標高400~600mのカルスト台地上に位置し、わずかな平地に市街中心部がある。

歴史
古代、備中国に新見郷(新美郷)が置かれる。
平安期、新見庄が置かれる。
1697年(元禄10年) 関長治が新見藩を立藩。
1775年 (宝暦5年)  藩主関正富により思誠館(後の思誠小学校)を設立。
1871年(明治4年) 廃藩置県により新見県となる。
1871年(明治4年)11月15日 新見県など備中・備後の11県が統合して深津県が設置(1872年に県役所を移して小田県に改称)される。
1875年(明治8年)12月10日 小田県が岡山県に統合される。
1878年(明治11年)7月22日 郡区町村編制法下での阿賀郡新見村、哲多郡上市村他が成立。
1889年(明治22年)7月22日 町村制下で新見村、高尾村、馬塚村が合併し、新・新見村を新設。
1896年(明治29年)2月26日 新見村が町制を施行して新見町となる。
1900年(明治33年)4月1日 阿賀郡と哲多郡の合併により、阿哲郡新見町となる。
1928年(昭和3年)10月25日 伯備線の備中川面 - 足立間が開業し全通。
1954年(昭和29年)6月1日 阿哲郡新見町・上市町・美穀村・草間村・豊永村・熊谷村・菅生村・石蟹郷村が合併し市制施行、旧・新見市となる。
1955年(昭和30年)5月1日 阿哲郡千屋村を編入合併。
1957年(昭和32年)4月1日 豊永赤馬小字坂尻を上房郡北房町へ分離。
1978年(昭和53年)10月28日 中国自動車道の新見IC開業。
2002年(平成14年)6月23日 市長と市議選において全国初の電子投票の実施。
2004年(平成16年)10月24日 岡山県知事選において全国初の知事選電子投票の実施。
2005年(平成17年)3月31日 旧・新見市と阿哲郡大佐町・神郷町・哲多町・哲西町の1市4町が対等合

特産品・名産品
鯖寿司(金棒寿司)
千屋牛 - 精肉の他、千屋牛ラーメンも。
大佐牛
モモ
ピオーネ(ブドウ)
チョウザメ
日本酒 - 三光正宗(清酒・焼酎が主な製品の酒造業者)
猪肉料理 - 新見ラーメンは猪肉を使用している。他にもボタン鍋、猪丼、猪カレーなどがある。
金山の焼肉たれ - 地元焼肉店が発祥の焼肉たれ。岡山県北西部、広島県北東部で流通
バクダンキャンディー - 新見市が発祥といわれる氷菓子。

交通
鉄道路線
中心となる駅:西日本旅客鉄道 新見駅(伯備線、芸備線、姫新線)
その他の駅:井倉駅、石蟹駅、布原駅、備中神代駅、足立駅、新郷駅(伯備線)、坂根駅、市岡駅、矢神駅、野馳駅(芸備線)、刑部駅、丹治部駅、岩山駅(姫新線)

バス路線
備北バス
新見市営バス

道路
高速道路
中国自動車道 大佐SA、新見IC、神郷PA

一般国道
国道180号、国道182号

名所・観光
・三尾寺 - 木造千手観音坐像及び両脇士立像(ともに国の重要文化財)、本堂(県指定重要文化財)* 三尾寺 - 木造千手観音坐像及び両脇士立像(ともに国の重要文化財)、本堂(県指定重要文化財)
・城山公園
・こいこいパーク
・中国牡丹園
・備作山地県立自然公園、鳴滝
・千屋スキー場
・新見千屋温泉
・神郷温泉
・大佐風の湯温泉
・熊谷温泉
・井倉峡、絹掛の滝
・宇山洞
・龍頭峡:アテツマンサクで有名
・羅生門(国の天然記念物)
・鯉ヶ窪湿性植物群落(国の天然記念物)
・阿哲台(満奇洞、秘坂鐘乳穴、宇山洞、縞嶽、井倉洞)(岡山県指定天然記念物)
・無明谷
・大佐山:登山道も整備されている。キャンプ場やプラネタリウムなど自然を活かしたレクリエーションも楽しめる。レストハウスや宿泊施設もある。パラグライダーを楽しみたい人にとっても人気の場所。
・大佐サービスエリア:県道からも訪れることができるパーキングエリア。大佐ラーメンなどが有名。
・親子孫水車のある夢すき公園(旧神郷町)
・新見美術館
・猪風来美術館
・山田方谷記念館
・まなび広場にいみ(無料でインターネットができる施設)
・塩城山:上熊谷地区にある600メートル前後の山。登山道も確認でき、山頂では木々や草が茂っているが所々で眺望も楽しめる。現在は山頂に神社が建立されているが、昔は山城の新見城があった。攻めあぐねた敵がその土地の老婆に知恵を求めたところ、山ごと燃やすことを提案し、城は焼け落ちたという言い伝えがある。
・岩山神社:上熊谷寺元に位置する神社。11月3日の文化の日は大祭が行われ賑わいを見せる。昔ながらの屋台が多く来て、子供神輿・大人神輿が上熊谷地区の一部を練り歩く。
・大佐ダム:フィッシングが楽しめる
・別所アウトドアセンター(内にはエタニティーというレストラン)
・草間の間歇冷泉:間欠泉。国指定の天然記念物
・金蛍発生地:金蛍とはヒメ蛍のこと。哲多が発生地
・後醍醐天皇の休石
・後醍醐天皇ご飯石:後醍醐天皇が食事をされたという「ご飯石」がある
・すずらんの園(おもつぼ湿原)
・たまがきの碑
・大佐町B&G海洋センター