沖縄のセンター事情 | 保護犬のためのシェルター       NPO法人 わんずぺ~す (動物愛護団体)

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埼玉県日高市にある保護犬のための小さなシェルターを運営する
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保護犬の新しい家族探しと、日々のケアを行なっています。
チャリティイベント等も開催しています。
ご支援・ご協力を宜しくお願い致します!

先日、沖縄の動物愛護管理センターの現状をお伝えしましたが、
より詳しくその現場を知ろうと、
沖縄で動物保護のボランティア活動をしていらっしゃる方に
メールでお話をうかがいました。
改めて、問題が浮き彫りになりました。

ご本人の承諾を得て、転記いたします。

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いろんな方面の人たちから話を聞いたり、
沖縄の犬飼いの現状を見続けてきて、センターの責任というよりは
飼い主を初めとする県民に問題があるんだと考えるようになりました。
具体的には、混合ワクチンを一度も打たないということや、
放し飼い・一人散歩ということが、感染源となる犬を増やし、
また感染したら致命的となる犬ばかりという環境にしています。
 
沖縄のセンターはその構造上、また収容頭数があまりにも多いため、
すべての犬を個別ケージで管理するのは不可能ですし、
パルボ感染の疑いのある子の血便や嘔吐物を、出た瞬間に片付けることも
不可能なんです。
大部屋がいくつもあり、スタッフの数も少ないため、逐一監視することはできません。
その結果、便や嘔吐物が
一定の時間床の上に放置され、
それを舐めたり匂いを嗅いだりして、他の犬たちにも感染しているんだと思います。
 
この間センターに行ったとき、保留にして個別ケージに入れてもらった犬が目の前で
嘔吐・血便をしました。そのときはたまたま
スタッフが側にいて、手際よく清掃・消毒をしていました。私がいたからだろう、
と言われるかもしれませんが、気がついた時点で
清掃消毒はやってると思います。その「気がついた時点」というのが、
嘔吐や下痢をしてすぐ、とはいかない現状があります。
 
今年度、沖縄のセンターは昨年度よりさらに予算を削られてしまいました。
そのようにお金のない中で、私たちボランティアの要望は
できるだけ聞いてもらっています。各部屋に複数のスタッフが割り当てられ、
張り付きで犬たちの状況を見張れたとしても、就業時間後は
誰もいなくなるわけで、夜間に血便や嘔吐があれば、もうお手上げです。
前にも書きましたが、沖縄の飼い犬がワクチン接種を受けておらず、
ウイルスキャリアの子もおそらく多いため、収容されるとすぐに
感染・死亡してしまうということでしょう。
 
これは、私自身がずっとセンターとやりとりをしたり、センターに出入りしたり、
多方面の専門家(民間の獣医師や微生物学者など)と対話してきた
ことを元に、現時点で考えることです。センターでのパルボ感染の状況を改善するには、センターの問題として
取り上げるのではなく、沖縄県民を
啓蒙・啓発すること(法的規制なども含めて)が必要だと思っています。

収容期限前に引き出すということは、別の人に所有権のある犬を引き取って
その人の許可なしにいろいろやってしまう、ということになるので、そういう点でも
難しいんだと思います。感染するとしたら、収容日か次の日ぐらいの早い段階なので、
その時点でもし出せたとしても、莫大な治療費がかかることには変わりません。
ただ、早いうちに治療を始めれば回復する可能性が高まるというのは確かですね。
それでも、期限前は形式上は「他人様の犬」であるわけなので、どうしようもないんですよね。

沖縄のセンターは、ケージの数が足りない、というレベルの問題じゃなくて、
とにかくやたら収容数が
多く、引き出し予定の子が入るはずの別室も、
大部屋で他の犬に喧嘩を売ってしまう子や、いじめられて
しまう子、
兄弟姉妹で入ってくる仔犬たちなどですぐにいっぱいになってしまいます。
しょうがないから、大部屋の前の通路に、ケージに下駄を履かせて
床から距離を離して引き出し予定の子を置いてくれている状態です。
私は、沖縄の飼い主たちに憤りを覚えます。センターはあんな状況でもとても
親身になってボランティアの活動に協力してくれてるんですよ。
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センター側はボランティアさんたちと協力して、できる限りの対応をしているようです。
こちらの知っていた情報だけでは不十分な解釈のまま
ブログの記事を書いていたことをお詫びし、訂正致します。

いただいたご意見から、病気の蔓延の理由が
モラルのない飼い主の問題であることや
現在の法律のしがらみで、犬の命より
飼い主の所有物扱いでの期限を優先されて(たとえ明らかに捨てられたと思えても)
センターが犬をそれまで渡せないことが分かりました。

これが人の子で、保護された先で蔓延する病気にかかり、
治療もせず放置されたら大ごとになりますが、
犬は「物」扱いですし、ワクチン接種をしていないのが悪い・・・ということになります。
接種しないような飼い主を待つ間に感染で命を落とすという理不尽さ・・・。
飼い主の権利>犬の命 
これは環境省のプロジェクト「センターでの殺処分をなくし命を守っていきたい」
という指針とも矛盾するものです。

保護活動をしていると、度々法律の壁にぶちあたります。

動愛法を含め、動物をとりまく法の改定や新たな制定が
早急に進み、全国の動物愛護管理センターがその名の通りの機能を
果たすことを切に望みます。

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場所:レストランAOYAGI

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