walk9/韓国巡礼メルマガ「東アジアかわら版」vol.4 | walk9/韓国巡礼

walk9/韓国巡礼メルマガ「東アジアかわら版」vol.4

99999999999999999999999999999

walk9/韓国巡礼メルマガ「東アジアかわら版」vol.4

                   発行:東アジア堂
                    発行日:2009.4.9

99999999999999999999999999999


 こんにちは。東アジア堂です。
 9月に行う『walk9/韓国巡礼』に向け、準備を進めています。
 今回のメルマガには発起人である正木高志さんのトークイベント
@関西の報告や、東アジア堂メンバーが沖縄や韓国を訪れた報告が
載っています。
 今回も長いですが、ぜひ最後までお読みください。

<目次>
○ 【報告】正木高志トークライブ@関西
○ 【報告】「東アジア堂」メンバー沖縄訪問
○ 【報告】「東アジア堂」メンバー韓国訪問
○ 正木高志トークライブ@関東のご案内
○ 5/2プレイベント第二弾『東アジア平和道入門』のお知らせ
○ 「東アジア堂」メンバー紹介

-------------------------------------------------------------
○ 【報告】正木高志トークライブ@関西

 3/30(神戸)と、3/31(大阪)の2日間の、「正木高志トークライブ」
にスタッフとして参加させていただきました。各日、20から30人ほど
の参加があり、初めてお会いする方、在日の方、「おむすび巡礼」
で知り合った方、さまざまな年代の方々が、参加されていました。

 正木さんのお話は、「韓国巡礼」を中心に、「憲法9条」、
「1000人のグリーンチルドレン」へと続き、全体的にはとても
緊張感がありながら、ときおり歌をおりまぜ、最後は、みんなで
『walk9/おむすび巡礼』のテーマソング「慈しみ」を歌い、
関西でのトークライブが終わりました。
「韓国巡礼」のお話では、「なぜ、韓国を歩くのか?」という問い
に対して、日本人のルーツを探るところから、語られていきました。
・現在の日韓関係を形つくっている「カルマ」
・今回のwalkは、「謝罪」の姿勢が大切であるということ
・「韓国巡礼」することで、平和が、東アジアから地球全体へ広がっ
てゆくビジョン
厳しい現実を目の当たりにしながらも、希望の光の方へと、道しるべ
が描かれていました。
 トークライブ終了後には、実際にwalkに参加したいという方や、
これからのミーティング、プレイベントに参加したいという方と、
交流することができ、ようやく関西でも、韓国巡礼に向けての流れ
が生まれてきたように感じました。
 一度、関東でのイベントにも参加して、メンバーの雰囲気を肌で
感じてみたいです。これからも、よろしくお願いします。

定久 典哲(さだひさ のりあき)  [東アジア堂関西メンバー]
1978年生まれ。奈良県在住。
2007年、「walk9/おむすび巡礼」に参加した後、奈良県で、農業を
中心に、自分たちの才能を活かし、暮らしている仲間たちと、
共同生活を始める。

-------------------------------------------------------------
○ 【報告】「東アジア堂」メンバー沖縄訪問

「沖縄の傷みを胸に」

韓国への巡礼の前に、沖縄に行っておきたいと思い立ち、
3月2日~5日まで、一人旅をしてきました。
朝鮮半島と沖縄は似た歴史を持っています。
どちらも、戦争という大きな暴力によって痛めつけられた深い
傷を持っています。

昨年、東京で上映された「ひめゆり」というドキュメンタリー映画を見て、
沖縄戦のすさまじさ、悲惨さに胸がつぶれそうになりました。
今回の旅では、その痛みや悲しみに負けないで、沖縄にいったら、
必ず多くの人が亡くなった南部を訪れよう、そう決意して最初の訪問地、
糸満の平和祈念公園に向かいました。

ちょうどよい時間に平和祈念公園行きのバスがなかったので、
まずは「ひめゆりの塔」へゆくバスにのり、そこから歩いて公園を目指しました。
ひめゆり学徒隊で生き残った方が語っていたことを思い出しました。
戦火の中この大地を海に向かって逃げまどう人たちの恐怖や絶望を思うとき
涙があふれて止まりませんでした。

歩いていると、道の脇にたたずむ慰霊碑によく出会いました。
その一つ一つの慰霊に手を合わせ、亡くなった人たちの名前を見ながら、
彼らの死を悼む。それを何度も繰り返しました。

ある場所では、病院の入り口に大きな慰霊碑を見つけました。
海を見下ろす丘をコンクリートで固めて建てられたその慰霊碑は
なんだか冷たい空気を漂わせていました。

それは、特攻兵士の愛国心と忠誠心をたたえて建てられた碑でした。
愛国のために命をささげるという行為について、私はどうしても
肯定できない気持ちがあるので、少しためらったのですが、
それでもこの碑も亡くなったかたを追悼するために建てられたのだ
と想い直し、手を合わせました。

南部の風にふかれ、にわか雨にうたれ、潮の香りをかぎながら、
刈り取られたさとうきび畑の間を私は歩きました。
歩いて歩いて、歩くほどに涙が出ました。

平和祈念公園では、韓国人慰霊碑を訪ねました。
慰霊碑は石を敷き詰めて作ったこんもりとした円墳でした。
石は韓国全土から集められたものだそうです。
植民地によって日本人兵士として命を散らした若者達や、
労働力として連れてこられた1万6000人とも言われる韓国人のうち、
1万4000人は祖国に帰ることなく命を散らしたといわれています。

今回の旅の中で、太平洋戦争を生き残り、韓国に帰国することができた方と
日韓の市民が、沖縄で亡くなった韓国人の死を悼み、その事実を伝え残し、
二度とこのような悲惨なことが起きないことを願って建てた「恨(ハン)の碑」
という碑が存在することを知り、そこも訪れることにしました。

「恨の碑」は日本兵によって連れ去れようとしている若者と、
若者の足にすがる母親の姿をかたどったレリーフと、
「恨の碑」制作の理由、そして鎮魂の詩が刻まれていました。

夜明け前に薄明かりの中、その碑に刻まれた悲しい歴史を知り、
また涙が溢れてとまりませんでした。
この「恨の碑」は、韓国の慶尚北道英陽市にも同じものが建てられています。
9月のからのwalkでは、必ずそこを訪れようと思います。

私は今回の沖縄旅行で、本当にたくさん泣きました。
いくつもの慰霊碑の前で、移動のバスの中から米軍基地見て、
はためく星条旗と日の丸を見て涙が出ました。

私はこの涙を忘れません。

沖縄の傷みも胸に、9月から韓国を歩きたいと思います。

(姜)

-------------------------------------------------------------
○【報告】「東アジア堂」メンバー韓国訪問

 3/24から一週間韓国に行ってきました。
 その間にいくつか重要な出会いがあったので報告させていただきます。

○world march for peace and nonviorence(以下ワールドマーチ)のパク牧師

 以前メルマガでも紹介させていただいた「ワールドマーチ」の
韓国事務局をされているパク・ソンヨン牧師に、ハングル版の企画書を
持って会いに行ってきました。
 企画書を見せて話をしたらすぐにwalkの意図を理解してくださり、
いろんな人を紹介してくださり、実際に連絡をとってくださいました。
 下にも書いていますが「韓国9条の会」の金承国さん、「100年
ネット」の韓国代表イ・テスさん、「韓国原爆2世患友会」の陳景淑
さんなどです。
 みなさん電話だけで「それは重要だ。ぜひ会わなくては。」
と言ってくださっていました。
 みなさんと今後連絡をとりあっていきたいと思っています。

 またワールドマーチが韓国を通るのは10/18(日)~20(火)で
場所はまだ決まってないけど38度線のあたりになるかもしれない
とのことでした。
 もし予定があえばぜひ一緒に歩こうと言ってくださっています。

○「韓国9条の会」の金承国さん

 パク牧師に紹介していただいた金承国さんにも会ってきました。
 金さんは9条を朝鮮半島でも持つべきだと考えられていて、
そのために日本の9条運動を支援されている方ですが、韓国では
9条のことはなかなか理解されないとおっしゃっていました。
「ずっとはサポートできないけど、ソウルや首都圏はサポートできるし、
それ以外にもいろいろ紹介することはできる」とおしゃってくださいました。
 金さんはワールドマーチにも関わっておられて、ワールドマーチの
プレ企画として、8/15~9/1の間(学生の夏休み)に2泊3日で
対馬で日韓の若者の合宿&シンポジウムを開催されたり、
マーチの一週間前の10/10くらいに済州島を平和行進したりされるようです。

○「100年ネット」のイ・テスさん

 こちらも以前メルマガで紹介させていただいた「100年ネット」
(韓国の人は韓国併合を屈辱なことだと考えられていて、「韓国併合」
という言葉は使いたくないとたくさんの方がおっしゃってました。)
の韓国側の代表のイ・テスさんをパク牧師が紹介してくださり、
ちょうどテスさんのイベントと重なり会うことはできなかったのですが、
電話で話し、今度5月に日本に来られるのでぜひ会いましょうと話しています。

○韓国のスローカフェムーブメント

 また今回たまたま同時期に僕がお世話になっているカフェスローの
吉岡淳さんとコーヒーをフェアトレードされている中村隆市さんが
ソウルの「女性環境連帯」の方たちに呼ばれて行かれていました。
 女性環境連帯の方たちはソウル近郊でカフェを17つ開き、
そこでキャンドルナイトを開催されたりしているのですが、
その方たちが吉岡さんと中村さんを呼んで集まりを開かれ、
吉岡さんと中村さんが日本でのカフェの在り方やフェアトレード
について話されました。
(5/2のカフェスローでのプレイベントの時に吉岡さんに少しそ
の話をしてもらいたいと思っています。)
 二人のご厚意でその集まりでもwalkについて話させていただき
ました。
 話の後いくつかのカフェの方がwalkに興味を持ってくださり、
その地域に行ったら泊まらせてくれたり、イベントを開いてくれる
という声をいただいています。

 後日その中のひとつ、ソウルの「イデー(梨大)」という大学街
にあるカフェに実際に行き、話をしてきました
 そのカフェは韓国の政治経済学の教授が地域社会づくりの一環と
してつくったカフェで、地下一階がイベントスペースになっていて、
そこで店長をしている女の子からぜひそこでイベントをやりましょう
と言ってもらっています。

 今回いろんな方たちと話して、今日本と韓国の人たちが平和のために
一緒に歩くということは本当に意味があり重要なことだなと再認識しました。
 そのためには韓国で平和活動をされている団体や、平和や友好の想い
を持ってる個人の方たちとつながっていく必要があるとも思いました。
 まずは「walk9/韓国巡礼」のこと(walkをやるということとその想い)
をたくさんの人に知ってもらうことが大切だと思っています。
 そのためにマスコミなども含めこれからより効果的な方法を考え、
今回つながった人たちとも相談しながら進めていきたいと思っています。

(藤井)

-------------------------------------------------------------
○ 正木高志トークライブ@関東のご案内

■『正木高志トークライブ2009』 東京&神奈川
-----------------------------------------------
 4月25日(土)   ~いのちの学校~
-----------------------------------------------
[時間]15:00~17:00(受付14:30~)
[場所]三鷹沙羅舎 地下1F舞遊空間
 TEL.FAX 0422-41-8617
 東京都三鷹市下連雀3-1-24
(JR中央線「三鷹」駅 南口より徒歩6分)
[費用]1500円
◎定員60名

-----------------------------------------------
 4月26日(日)  ~東アジア堂企画トーク~
-----------------------------------------------
[時間]15:00~17:30(受付14:30~)
[場所]ナチュラル&ハーモニック プランツ
 TEL.045-914-7505/FAX.045-914-7506
 神奈川県横浜市都筑区中川中央1-25 ノース・ポートモールB2F
(横浜市営地下鉄「センター北」駅より徒歩1分)
[費用]1500円
◎定員60名

-----------------------------------------------
■お申込み先■
info@walk9.net(東アジア堂)
まで氏名/電話番号/希望日(25日か26日か)をご明記の上お
送りください。

~定員になり次第締め切りとさせていただきますので、
お早めのご予約をお待ちしています。~


【プロフィール】
正木高志(まさき たかし)
http://masakitakashi.com/

1945年生まれ。東京教育大学文学部史学科卒。60年代なかばか
らインドを遍歴し哲学を学ぶ。
80年に九州・阿蘇山麓で帰農。アンナプルナ農園には大勢の若
者たちが訪れる。
90~91年にはモンタナ州立大学に招かれて環境倫理学を講義。
2000年から植林活動をはじめる。農業のかたわら講演や執筆な
どを行い、ヴェーダーンタ哲学の翻訳も手がけている。
07年春分から夏至にかけて、若者たちとともに島根県出雲から
青森県六ヶ所村まで「おむすび巡礼/walk9」を行う。
著書に『木を植えましょう』(南方新社)、『出アメリカ記』
(雲母書房)、『空とぶブッダ』(ゆっくり堂)など。


企画:東アジア堂 協力:沙羅舎/心泉茶苑/プランツ

-------------------------------------------------------------
○ 5/2 プレイベント第二弾『東アジア平和道入門』のお知ら


9月に行う「walk9/韓国巡礼」に向け、プレイベントを開催します。
なぜ韓国を歩くのか、東アジアという地域がどんな意味を持って
いるのか、東アジアの平和のために今何ができるのか、などに
ついて語り合う日にしたいと考えています。

 一緒に東アジア平和道を歩きましょう。

「WALK9/韓国巡礼」プレイベント第二弾
 『東アジア平和道入門』

日時:5月2日(土)18:00開場 18:30開演 21:30終了
場所:カフェスロー http://www.cafeslow.com/
(JR国分寺駅徒歩5分 東京都国分寺市東元町2-20-10)
参加費:予約 2000円  当日 2500円(ともにワン
ドリンク付)
申込み:042-401-8505(カフェスロー)
問い合わせ:info@walk9.net

【ゲストプロフィール】  前田憲二さん

1935年生まれ。映画監督。日本や中国・朝鮮半島の祭りや芸能を
追い続け、祭事を記録した映像作品は250本以上におよぶ。
代表作に『おきなわ戦の図 命どぅ宝』、『土佐の泥繪師繪金』、
『神々の履歴書』、『土俗の乱声』、『鉄と伽耶の大王たち』(日韓合作)、
『恨・芸能曼陀羅』、『百萬人の身世打鈴』など。
著書には『渡来の祭り・渡来の芸能』(岩波書店)、『日本文化の
源流を探る』(沖浦和光編、解放出版社)などがある。
2001年、韓国政府より玉冠文化勲章を授与される。

企画:東アジア堂 協力:カフェスロー

-------------------------------------------------------------
○「東アジア堂」メンバー紹介

 今回も東アジア堂の新メンバーを紹介させていただきます。
 今回のメルマガに「正木高志トークライブ@関西」の報告を書いて
くれた定久さんをはじめ、関西にも東アジア堂が生まれ、
「東アジア堂」には現在20名の方が参加しています。
「東アジア堂」メンバーはまだまだ募集中ですのでぜひご参加ください。


 はじめまして。あくあです。

 東アジア堂のメンバーの一人、yejinちゃんと出会い、メルマガ
第一弾のみなさんのメッセージに心を動かされ、参加しました。

 あたたかなメンバーとあたたかな空間での東アジア堂のミーティング。
 WALKの企画、広報を詰め、どう充実させていくか、毎回、いろんな
アイディアや思いが語られます。
 私は、正直、韓国と日本の関係性について、知らない事が多く、
きちんと知ろうという努力もしてきませんでした。
 そんな私もメンバーに寛容に受け容れてもらい、まず、感じる・
知ることから一緒にさせて頂いてます。感謝。

 私自身の韓国との関わりについて。
 福祉関係の仕事をしている関係もあり、以前、韓国の福祉現場
(児童館、知的障害のある方が活動する農場、YMCAのリサイク
ルショップ等)へ1週間程かけて行った事があります。
 脱北者の国の支援についてのお話を伺ったり、いろんな事を知ろう、
やりたいと感じている20代~30代の人達との交流もしました。
 各地で~宿泊した大サウナ浴場のご主人にも~とても親切にして
頂きました。

 その時に私が感じた事は、人の「情」と感情表現のストレートさ。
 そして個々人、国同志の結びつきを創りたいという共通の想いです。
 戦争の歴史から、日本や日本人に反感を感じている方々もいる現状や
歴史を振り返り、未来を創るため、もっと対話していけたら、
と思いました。
 東アジアというエリア、今の時代の地球にいる自分。
 地球上で生きている間に出会えて言葉を交わせるだけでも、
もの凄く大切なご縁だと思います。
 今、WALKを通して感じる様々な事は、貴重でもあり、自然なもの
でもあると思います。

 いろんな想いをシェアして、広がり、深めていくことから平和を
創っていけたらと思います。
 一緒に歩く、また、歩けなくても色々シェア出来る事を楽しみに
しています。
 どうぞ宜しくお願い致します。

------------------------------------------------------------------
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

東アジア堂メンバー一堂

(問い合わせ先)info@walk9.net

東アジア堂ブログ:http://ameblo.jp/walk9-korea
↑過去のメルマガが載っています。