映画『エンジェル ウォーズ』 | けものみち

けものみち

日記のようなものです。

けものみち-20110508164114.jpg

この映画のことを最初に知ったのがどこだったか、忘れました。
たぶんファッション誌です。
私はだいたい、ファッション誌の映画や音楽の紹介ページで
気になる作品を見つけています。

簡単な内容紹介や、原作者、監督、役者の話やレビューを読んで
観たくなったのを観ています。

その内容紹介から自分が想像した世界と
実際映画を観て感じた世界は違ったりします。
レビューの書き手や、あちこちで見る評判と
自分の感じ方が遠いことももちろんあります。

たまに「あの絶賛は宣伝記事だったのか!」と腹が立ったり
感動の嵐に巻き込んでもらうことができず、ぽつんとさみしくなったりしますが
だいたい、映画を見つけて、それを観ることは楽しいです。


『エンジェル ウォーズ』も想像と違う点の多かった映画でした。
想像より良かったとも悪かったとも言えません。

予想外の場面転換や、ショックなことや
ちょっとしたエッセンスが
自分の想像に足されて展開されていたという感じです。

安っぽいというか、コミカルだったり
なんかイージーな部分があるのは
少女の妄想の世界を際だたせるためにあえてそう作っているのでしょうか。

またそのコミカルな面がなかったら
かなりの「鬱映画」になっていたような気もします。

自身のどの立ち位置からも
否定もしなければ、おすすめする気にもならない映画でした。
サントラ買っちゃったけど( ФωФ)

ロックとかポップ系の洋楽のPVで
ちょっとCGも使いながら空想の世界を描くタイプのものがありますが
あのへん好きな人なら、結構全体を楽しめる気がします。
好きじゃないと時々退屈かも知れない。

あとゲーム好きさんもいけるかもです。
なんか鉄拳(バーチャじゃない。たぶん鉄拳。)を思い出したり
ガンシューを思い出したりしましたよ(笑)
あと、ポリゴン、ポリゴンしたロボゲーなんでしたっけ‥
そのへんとか、ついでにD&Dとか思い出しました。

かと思うとムーディーな世界や
彩度を落とした世界も描かれるので
特定の世界観に身を浸しきることができず、まさに思春期の混乱のようです。
不安定に混乱した面があったり、凝り固まった所があったり
混沌よりはシンプルだけど、まばらでごっちゃな世界。
本人は混沌そのものと思いこんでる恥ずかしい世界‥( ФωФ)


あるシンプルなメッセージを発信していました。
繰り返し、明瞭に。

受け止めようかな~。どうしようかな~。
と悩むところです。
素直に受け止めたくなるほど、感銘を受けさせてはくれなかった
けど部分的にいい点はあったし
最後まで観てみれば、よくまとめたなあと感心もしましたが。

しかし、判断の外で受け止めるというか
影響を受けたことは確かです。

力強く歩きたくなります!

あと、女子高生見ると「超つよそう( ゚Д゚)!」って思っちゃいます。


エンドロールの画面3割ほどの部分に
劇中に使われなかったけど、すごくかっこいい映像を差し込んでいて
全く飽きずに最後まで観ました。

踊れる人をたくさん集めておいて
ダンスシーンを作中に出さないという、ある意味すごい映画でした。

あとこころなしか聞き取りやすい英語が多かったです。
比較的低年齢向けの映画なんでしょうか。
ある程度大人な方が、ポップカルチャーの使い方とか
ウケると思うけど。

登場人物のキャラ設定や、心理描写も「まあまあありがち」だけど
結構深読みを呼んでくれて面白かったです。
特に大人役の人たちの心理が興味深かった。

「エンジェル」の設定はつかみそびれました。
あれは個人的な妄想なのか、全体的な「世界の裏事実」なのか‥?
クリスチャンの人にはもう少し理解しやすいんでしょうか。


ところで、アメリカ人にとってニンジャソードって一体なんなんだ?!

ほしすぎる‥(*'ー')