野菜。生野菜。
温野菜の方が体を冷やさなくていいし
量もたくさん食べられます、という話を聞いたことがあります。
それでコンソメスープで煮るなどしてみた時期もあったのですが
体の反応‥目に見える、肌の反応を見ていると
私には生野菜の方が合っている様です。
三ヶ月ほど体を温めるものばかり食べるようにしても
私の氷の手に変化もなかったので
また生野菜生活に戻りました。
（実験期間が短かったんでしょうか。やはり２年は必要でしょうか？）
生野菜生活をしていて密かに頭が痛かったのが、コストです。
でも、コストに悩むほど大量の野菜を食べていたかというとそうではなくて
スーパーやコンビニの野菜サラダですませていたのが問題なのです。
コンビニのサラダなんてぜんぜん良くないという説がありますが
それなりに量のあるサラダもあって、何日かコンビニのサラダが続いても
肌の調子はいいのです。
２、３日、野菜をサボった日のあとなどに食べると特に分かりやすく
コンビニのサラダだけでも調子は良くなります。
それもあって、シビアに節約する人の一ヶ月の食費に届きそうなほど野菜代がかかっても
コンビニやスーパーのサラダを買ってしまってたのですが
サラダの主体なんてほとんどレタスかキャベツで
洗ってちぎればいいだけなのに‥とはずっと思っておりました。
野菜サラダの主役、葉もの野菜。
大変外見のかわいい野菜であります。
そしておいしくて肌に効きます。
高い時でも、丸ごと買ってもコンビニのサラダより安価なのですから
私も買ってみたことはあるのです。
そしてパリパリはがして、洗って食べたのです。
がしかし、葉もの野菜生活はすぐに駄目になりました。
有機野菜とかではなかったのですが、買っても買っても高確率で虫がいて
それでも、めげる気はなかったのですが
ある日レタスかキャベツを手に取ろうとしたら
急に鳥肌が立ったのです。
ザワッと。
体中が「イヤ」と言っている感じ‥
頑張って買って帰っても、その葉をはがせる気がしませんでした。
それでまたできあいの「野菜サラダ」生活に戻って数年経ちました。
しかし喉元過ぎれば熱さ忘れ‥つつ
バイト先でグサノロホの瓶底を愛でていたり
ちぎりたてのレタスを食べていたら美味しくて
先日ついに丸ごとの葉野菜を買って帰ってみたのです。
しかし‥何枚食べたら、あのコンビニやスーパーのサラダ１パック分になるんだろう？
なんていう現代人らしい悩みが浮かびました。
久しぶりの丸ごとの野菜にびっくりしていたせいもあって
虫への警戒もしながらで
初日は数枚、翌日も５枚程度しか食べませんでした。
レタスって何日もつんでしょう？
でもまだ形もしっかりしているな、と外から見て思った３日目でしたが
葉をはがしてみるとだいぶやわらかい。
死のうとしている‥
最初の２日で、枚数はたいして食べられなかったけれど
外側の葉は一枚一枚が大きいのです
レタスは今はそれなりに小さくなっておりました。
これはもう一気に食べてしまいましょう！
で、上の写真へと至ったのでありました。
お皿の直径、２３㎝。
『トニー滝谷』を思い出しました。映画のほう。
村上春樹の同名の短編小説を
イッセー尾形が主人公のトニー滝谷役、ヒロインを宮沢りえさんで映画化したものです。
最近映画になった作品と比べると何故か地味な扱いでしたが
ちょっといい映画でした。
その中で、イッセー尾形演じるトニー滝谷が
独りで大量のサラダを食べるシーンがあるのです。
大きなガラスのボウルに山盛りの生野菜。
それに塩をかけて、黙々と食べるのです。
衝撃的なことがあった後で
そのシーンは日々の描写のうちの一つとして出てきました。
野菜を黙々と食べる‥
それにしても、この量は！
とそのシーンはかなり強く印象に残り
帰ってから映画のレビューサイトを見た時も
同じシーンをどれくらい、異様なものと
他の人が受け止めたかが気になりました。
が、いち早く観に行ったせいかまだあまりレビューもなく
主にイッセー尾形やりえちゃんの演技や容姿、映像のことが書かれてあって
大量の野菜の件は特に見つかりませんでした。
なぜだ‥
あれか？
春樹ファンはあの程度の野菜はフツーに食べるのか？！
（ありうる。ハルキストにはそういうイメージがある。）
でもいま改めて調べて（ググって）みると
ちらほらいらっしゃるではないですか。
あのサラダの量に注目してらっしゃる方が！
やっぱりあれは多いですよね。
量も含めて「異様さ」を表してたのですよ。
とすると目の前のサラダをどうしたものか？
でも映画のよりは量は少ないはずで、問題なく食べ切れました。
でも、これってふつうの量かしら？
今度重さとかちゃんと計ってみようと思います。
ところで今回は虫はいませんでした。
以前見た虫で印象が強いのは
ムカデの幼虫を平べったくカサカサにしたような
それか軽さ的には、フナムシを小さく細く薄くしたような‥
うまく言えないんですが‥
まあだいたいこんな虫ですよ。
もっと平たく乾いた感じで
鱗粉のある虫でした。
小さい毛のような足がたくさん生えていて
無音で滑るように移動します。
薄茶っぽいのと灰色っぽいのがいました。
ああ、こわかったなあ‥
懐かしいけど再会はしたくないものですね。
それではみなさん、おやすみなさいむし。