「ぬすびと(盗人)に 取り残されし 窓の月」
(良寛さんの句)
ある夜、良寛さんの庵に盗人が入ってきた。
盗人に衣服も布団も盗まれてしまったが、
庵の窓から見える月を 楽しむ心だけは残っていた。
「何も無くなったけど、窓から見える月は、きれいだなあ、。。」
何かを所有していると、どうしてもそれに執着してしまう。
「失いたくない」と思ってしまう。
でも、、自分が所有していると思っている「もの」は、すべて自分の思い込みであって、
もともと人がうまれてくるとき何も持っていないのだ。
形あるものは、いつか消える。
色即是空、空即是色
ものにこだわり、モノを奪えば、こころは貧しくなる。
モノを持たなければ、こころは豊かになる。
我から、奪おうとする者に、差し出したらいい。
施したと思えばいい。
人を利するもの、やがて、その徳は我が身に返る。
ハリー
禅リラクゼーション・インストラクター