元社員が被災をしたため、休みを利用して物資を届けに行ってきました。

建築関係者として、なにか出来ることはないか?建物はどうなっているか?見てみようと思っていましたが

陸前高田市に入り、目の前にある光景になにも言葉が出ず、私達にはなにもする事が無いように思い、額然としました。

とにかく凄い惨劇です。

建物が残っていないのです。

残ったのはRC造だけですが、20mの津波と言われてますので、3階建てくらいでは屋上でも助かりません。


一方、津波が来なかった場所は、しっかり家が残ってます。

日本の建築基準はとても高い基準なのだと思いました。

しかし、津波は建物をどう強固にしても無駄でしょう。

では、津波が来ても飲み込まれない地域に住む。と言うのが一つの答えかもしれません。

それは故郷を捨てる、
陸前高田市が無くなる
ということ。

どちらにせよ、苦渋の選択が待っています。

復興することを信じています!と芸能人が言っているのをTVでみて、被災した彼が

復興ってどの状態の事を言っているのかね?

と呟いていました。

その芸能人が元には戻せないことを理解しているはずもありません。

私も昨日まではそちら側の人間でしたから。

1000年に一度と言われる地震ですが、1000年先に来るとは誰も言えない。明日かもしれません。

もちろん、余震も続いています。
地鳴りが来て、揺れるという経験も昨晩しました。

子供が怖がります。当然です。大人だって怖いんです。

私達になにが出来るのか?もう一度整理して考えたいと思います。

帰路にて。

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