大腸がんのスクリーニング検査には免疫法による便潜血検査が利用されています。陽性になった人を精密検査の対象とすると受診者の約5%が対象となり、その中の半数以上から大腸ポリープが発見され、更に約2%からがんが発見されているので有効な検査法となっております。毎年受けていれば、受けていない人に比べて、大腸がんで亡くなった危険性は40%以下に減少します。区民検診の時に一緒に受けましょう。

ただし早期がん、特に平坦ながん は出血しないことが多く、便潜血反応が陰性となってしまう場合があります。従いまして、50歳以上では、年1回の便潜血検査に加えて大腸ファイバー等による検査が2~3年に1回程度必要と考えます。