先日、インドの田舎にカフェを作って年の半分以上をインドで過ごしている友達(イギリス人)がFacebookで「みんな、インドのコロナは大丈夫かと心配してくれているけど、こっちは全然大丈夫だから!目を覚まして!」とシェアしていた画像がこちらでした。

 

(ちなみにこの友人は毎年、イギリスに里帰りをしてうちにもよく泊まりに来ていましたが、昨年からはずっとインドに閉じ込められています。)

 

 

★マスコミ(アメリカ)がガセ画像を利用

 

 

 

 

問題になっているオリジナルのNew York Postの記事がこちら。

 

 

 

 

他のマスコミなどからも批判が集まったせいか、問題の画像は既に削除されていました。しかし最初のスクリーンショットを見る限りではこの「路上に倒れている女性の姿」の画像が使われていたことは明らかですし、現在でもこの記事のタイトルは変えられてはいません。

 

 

これに対して「西洋がインドをネタに偽情報を流している!」とインド系のマスコミが批判している記事がこちら。↓

 

 

「NYPost紙がインドの路上で人々が(コロナで)死んでいるとフェイクニュースを報道」

 

 

 

 

「しかしこの画像(女性が路上に倒れているもの)はインドでのコロナ大流行によるものではありません。

 

この画像は2020年5月、ヴィシャーカパトナムに起きたLG Polymers社のガス漏洩事故の際に撮影された動画のスクリーンショットです。

 

当時はこの事故により周囲3kmにガスが拡散し、周辺の村で呼吸困難に陥る人たちが出ていました」

 
 
 
NYPostが画像を差し替える前の、問題の画像が含まれたスクリーンショットがこちら。(下のインドの新聞記事より)
 
 
 
 
そして下の画像が、昨年のガス漏洩事故のもの。近くに立っている人は確かに空気を送ろうとしているように見えます。
 
 
 
 
・・・「マスコミの情報だから信用できる」というお考えの人もいますが、必ずしも常に正しい情報ばかりではないようです。
 
 
 
 
*******************************
 
 
一般市民にもまた、3年前のニュース画像などを用いて「現在のインドの状況はこんな様子だ」と拡散している人もいるようです。
 

 

 

*******************************

 

 

また昨年の春~夏頃の「インドでコロナ大流行」が始まった頃だったと思いますが、前述のインド在住の友達から興味深い話を聞いていました。

 

友人はインドでも、地元の警察官やカフェの客など情報源には事欠かないようですが、

 

「こないだインド政府が『コロナ感染者が出た地方自治体に補助金を出す』と発表したんだよ。

 

そしたらすぐに、色々な自治体のトップの役人の一族郎党ばかりがこぞって『コロナに感染』したことになったのって怪しいよね」

 

と話していました。

 

 

実際、インドでは警察に対する賄賂などが横行しているのも何度も自分の目で見ていますので、こういった情報を聞くと、補助金目当ての政治的な腐敗の可能性はかなり濃厚にありそうだと思います。実際にそれでかなりの補助金が出されていたとのことですし。

 

外国人が無免許・ノーヘルでバイクを乗り回していても、さりげなく100ルピー札を握らせるだけで「問題なし」になるようなお国なのでね。

 

 

 

*******************************

 

★コロナワクチン促進のための動画も「フェイク」

 

 

インディア・トゥデイ紙の動画です。

 

 

 

インドの病院で撮影されたとして、SNS上などでインド国内用ワクチン促進動画が拡散されていました。

 

その動画では空っぽの注射器が一人の男性の腕に注射をしている様子が映し出され、「病院が患者にニセモノの注射を使用した後、本物のコロナのワクチンを闇市場で販売している」、と伝えていたとのこと。

 

(それほどまでにコロナのワクチンを熱烈に求める人が多く需要が高い、という印象を与え、市民を焦らせてワクチン接種に向かわせることが目的でしょうか)

 

しかしインディア・トゥデイが調査したところ、この注射をしている男性の動画はメキシコの研究所で撮影されたものだったことが判明しています。

 

そこまでしてワクチンを勧めたいんでしょうか。。。でも嘘はダメですよ?!

 

 

*******************************

 

 

★コロナ検査診断書にもフェイク登場!

 

 

 

 

 

 

こちらの記事によると、インド国内の州をまたいだ移動の際に強制されているコロナの検査に対し、検査を受けることなく「陰性の結果証明」を買えるところもあるそうです。

 

ちなみにデリー郊外のある場所では、ニセモノの陰性証明書は2000ルピーで購入可能だそうです(笑)

 

 

さらに、インドでは試験をオンラインで受けられるようにするために、コロナの陽性診断書を提出する学生もかなりの数がいるそう。しかしその「コロナ陽性証明書」の中にはいかにも怪しいものがかなり含まれていて、証明書が偽物だと判明した際には厳しい処分を与える予定だと教育機関が警告を発しています。

 

 

もちろん国際間の移動の際にもコロナ陰性の証明書が必要になりますが、偽物の「コロナ陰性証明書」を使用した子供一人の三人家族が拘留されているとのこと。この罪に対しては、2年の懲役および相当な金額の罰金が課せられる予定だそうです。

 

 

 

・・・これもかなり「インドらしい」内容で、ついにやけてしまいます。

 

 

 

*******************************

 

こちらもインド国内の英語ニュース局からの情報です。

 

「WHOが『4月15日にインド国内でのコロナの死者は50,000人に』と警告を発したとされる動画はフェイクだった」

 

 

 

 

WHOの東南アジア局はツイートで、インドでのコロナの死者が50,000人になると警告したという動画は作成も公開もしていない、と明らかにしているとのこと。

 

しかしどこの誰が、そのようなニセモノの情報を流しているのでしょうか。誰得かを考えると・・・たとえばワクチンを推奨したい人にとっては、コロナの脅威を煽る内容で「死んでたまるか」とワクチンに飛びつく市民が増えそうなのでありがたい情報のようですが。

 

 

 

*******************************

 

 

たしかに西側諸国からすれば、インドは環境や文化もかなり異なる遠い国のようで、普通だと怪しいと思える情報でも「よくわからないけど、インドってすごいことになってるんだな」と納得してしまえるものなのかもしれません。

 

 

フェイクと言えば、ちょっと話はインドからそれますが、コロナが最初に武漢で「流行」した際に、やたら突然に路上でバターン!と倒れる人の動画がかなり流出していましたが、あれはその後どうなったんでしょうね?

 

もうすっかりと誰も話さなくなっていますが、武漢以外で「コロナでバターンと突然倒れる人」は発生しているのでしょうか?あれこそが「恐ろしい」コロナの症状だったんじゃ?どうしてマスコミなどはその点を指摘などしないのでしょうか?

 

またいくらスマホなどが流通してるからといっても、あれほど都合よく、普通の街並みで偶然に人が倒れる様子をたまたま動画を撮影していた市民がいるものなのなんでしょうか?

 

 

*******************************

 

【追記 5月6日】

 

字幕大王様がインド発の動画に字幕をつけてくださっていました❤

 

この若い女性も、「そんな道端で人が倒れてたりしないから!」と必死で本当の現状を伝えようとしています。