数日前、日本での新型コロナウイルスの死亡者・死亡率が異常に低いことに興味を持ち、英語と日本語の両方で色々と調べていました。

 

その際にわかったことは、

 

・日本の感染者数・死亡者数は低いものの、日本政府(安倍政権)の隠蔽体質や官僚主義、そして安倍首相のオリンピックやる気満々などを理由に、「日本の統計は信用できない」と考えている人が、日本語・英語を問わずにかなり多いようでした。

 

・また日本では人口当たりの検査件数の少なすぎるため、日本での数値は国ごとの比較対象にすらなっていないことがほとんどであるということ。(死亡者の少ないドイツは記事になっていました)

 

 

(グラフの左は100万人当たりの新型コロナの検査数

右は百万人当たりの症例件数)

 

(画像:Finatial Timesより)

 

日本は下から二番目にあり、アメリカに次いで検査報告も症例数も飛びぬけて少ないことが見て取れます。

 

 

 

各国によって、検査の方法が全く異なっているため、やはり各国ごとの現実的な感染者数や死亡者数を比較することはほぼ不可能であるということ。

 

(日本政府では最初、時間のかかる検査方式を取っていたこともあり検査数が少ないされていますが、他の国では新型コロナウイルスに限定されないコロナウイルスの検査が行われ、それで陽性反応が出た場合も「新型コロナの感染者」とされているところもあるのだとか)

 

 

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次には死亡者数を「過大評価」しているイタリアとイギリスについてです。

 

一週間ほど前から、よく見かけるようになった情報がこちら。

 

「イタリア:新型コロナウイルスで死亡した人の99%はすでに他の疾患に苦しんでいた」

99% of Those Who Died From Virus Had Other Illness, Italy Says

3月18日【Bloomberg】

https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-03-18/99-of-those-who-died-from-virus-had-other-illness-italy-says

 

・イタリアでは感染者数・死亡者数が急激に増加しており、死亡率は18%になっているが、わずか3人(0.8%)を除いて、死亡者のすべては他の疾患からすでに苦しんでいた。

 

・ 死亡者の約半分は事前に、3種類以上の疾患を抱えており、4分の1は1、2種類の疾患を抱えていた。

 

・イタリアの死亡者の平均年齢は79.5歳。3月17日現在で、50歳以下で死亡したのは17人。40歳以下の死亡者の全員は、すでに深刻な疾患に苦しんでいた。

 

 

 

 
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そして私が住んでいるイギリスでは、新型コロナウイル対策として、ロックダウンの長期化が予想されており、さらに市民的自由を奪う法案が次々と可決されていっています。
 
そんな中、イギリス国内における「新型コロナの死亡者」の数え方が怪しすぎるという意見が目立つようになってきました。
 
イギリスの「陰謀論」系の人に人気がある「UK Column」というチャンネルがありますが、このチャンネルの動画でも「新型コロナウイルスによる死者数がすごく増加しているように報道されているが、実際に月ごとの死亡者数の統計を確認すると、例年の平均予想よりも下回っている」ことが指摘されていました。
 
それに対し、視聴者からは「親戚の高齢者が病院で亡くなった。ずっと別の病気に苦しんでいた人だった。しかし死亡前後に新型コロナの検査はされておらず、司法解剖もされていないが、なぜか死因が『新型コロナ』になっていた」という投稿もありました。
 
こういった話(新型コロナとは全く関係なく死亡したのに、死因が新型コロナ扱いとなっていた)も、最近になってよく見かけるようになっています。そういった情報を見かけるのは私だけでもないようで、こんなミームも。
 
 
 
画像左の女性:「患者はウィンドスクリーンをぶち破り、牛の群れに踏みつぶされました。
その後、トラクターが患者の上を踏み潰していきました」
 
右の男性:「では、これも新型コロナのケースですね」
 
 
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★下の翻訳文は、イギリス最古で政治や文化、時事に関する(保守系の)雑誌「The Spectator」からのものです。こちらのわかりやすい統計学的な説明をしたのは、「権威ある」科学者で、政治や保守党を支持していることが内容からもわかります。
 
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さらに、こちらのデイビッド・アイク氏のように「クリスマス前にひどく体調を壊していた。新型コロナが流行した後に症状をチェックしたら、まったく同じだった。実は新型コロナウイルスは中国の大流行前から、あちこちで感染者を出していたのでは?」という疑惑を持つ人の意見も少数ですが、見かけています。私も同感です。
 
そう考えると、現時点で新型コロナウイルスの検査を行った場合に「陽性」が出る人が多いことも頷けます。国民全体に検査を行うどころか、「検査キット」が不足していて検査がごく限定的にしか行われていない状況のため、ジョンソン首相にコロナ陽性反応が出た際には、「国民には検査できないのに、お前らはできるんかい!」という怒りの声も。
 
 
 
では前置きが長くなりましたが、ここからが翻訳した本文となります。↓

 

要は「がんやその他の疾患で死亡しても、新型コロナの陽性反応があれば、新型コロナによる死亡として扱われているから新型コロナウイルスの死者数がやたら多い」といったところでしょうか。検査されていない場合でも、「新型コロナによる死亡」とされる場合もあるようですが。

 

新型コロナを死因に亡くなったのか、あるいは

 

別の疾患で亡くなった人に、新型コロナの陽性反応が出たのか、では大きな違いがあるということです。

 

 

また、最近亡くなったコメディアンの一人エディ・ラージ氏は、死亡直後には「心不全」で死亡したと報道されていましたが、その5時間後には、なぜか「新型コロナによる死亡」と変更されて報道されていたことも気になっています。

 

 

 

 

 

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ヒステリックなコロナの公式発表データが間違っている理由を説明した、科学者の目から鱗な説明
A Fantastic Recap of Everything That Is Wrong With the Official Hysterical Corona Spin by One Hell of a Scientist


3月20日【Anti-Empire/The Spectator】

 

【まとめ】
 

・「元から心配されていたほどの深刻さには決してなるはずもなかった事象を、『回避』できたと確信してしまうリスクがあります」

 

・「インフルエンザやその他季節的なウイルスに対して、(コロナウイルスと)同じ方法で追跡をした場合にも、急激な増加がみられるでしょう」

 

・「世界のどの地域においても、死亡件数増加の統計的な証拠は依然として見ることができません」

 

・「過激な対策を導入する場合には、明確な証拠に基づいて行われるべきですが、新型コロナウイルス(Covid-19)の場合には、その証拠は明確ではありません」

 

・「コロナウイルスについては、これまで他のウイルスを観察したのとは全く異なる手法で観察されています。コロナウイルスに対する反応のほとんどは、この事実で説明できそうです。
イタリアの病院での光景は衝撃的で、恐ろしいテレビ番組になっていますが、テレビは科学ではありません」

 

・「聞いたこともないようなスケールの政策が決定されていますが、これはすでに過剰な害が起きたという確固とした証拠がないままになされています。また、その政策を正当化するために、適切で精密な検査の科学も用いられてはいません」

 

・「何よりもまず、何が起こるかという恐怖についてではなく、これは何なのかということを調べる必要があります」

 

 

ジョン・リー著

 

【本文】

 

ボリス・ジョンソンは、イギリスの歴史の中でも個人の自由に対する最も広範囲にわたる制限を発表しました。その際、彼に与えられた科学的なアドバイスに断固として従ったとされています。

 

政府の助言役は落ち着いて集まっているようで、彼らの間で確かなコンセンサス(意見の一致)が得られています。新しいウイルスの脅威に直面し、毎日多くの感染ケースが急増しており、おそらくは首相が誰であったとしても同じような行動を取ったことでしょう。

 

この数週間の間、ほとんど報道されることもなかった視点について取り上げようと思います。これは政府が行動の理由にしているものとは異なる、数値の解釈についての視点です。

 

私は最近引退しましたが、病理学教授で、NHS(イギリスの国立病院)の病理学における相談役でした。成人期のほとんどを医療と科学に費やしてきました。これは、確信よりも疑うことが特徴である場合が多すぎる分野です。

 

現在のデータには、異なる解釈をする余地があります。そういった公式とは異なる解釈の一部が正しい場合、あるいは少なくとも真実により近い場合、必要とされる行動という結論は、それに従って変更されるべきです。

 

非常に致命的な病気かどうかを判断する最も簡単な方法は、死亡率を調べることです。
特定の週または月において、死因を問わず、死亡者の予想数を超えた人が亡くなっているのでしょうか?

 

統計的には、今月のイギリスでは約51,000人が亡くなると予想されます。これを書いている時点では、新型コロナウイルスに関連した死者数が422人おり、予想死亡者数の0.8%となっています。

 

世界的には、1年の最初の3か月で1,400万人が亡くなることが予想されています。世界中での新型コロナウイルスによる死者数は18,944人であり、予想死亡者数全体の0.14%を占めています。

 

この数値は急増する可能性がありますが、現在のところ、これまでに見られた他の感染症(インフルエンザなど)よりも低い数値となっています。これだけでは、現在のような劇的な世界的な反応を起こすほどの数字ではない、ということです。

 

中国とイタリアから最初に報告された数値では5%から15%の死亡率が示唆されていますが、これはスペインのインフルエンザと同様のレベルです。

 

症例が急激に増加していることを前提に考えると、予想の死亡率が引き上げられましたが、これは世界中のどの国の医療システムでも対処できない死亡率とされています。

 

そのような展開を避ける必要性が、実施されている政策を正当化する理由となりました。

 

スペインのインフルエンザは、1918年から1920年の間に世界の人口の約4分の1、つまり約5億人が感染し、死亡者数は5,000万人だったと考えられています。

 

私たちは、同様の事象が再び起こった場合に行動に移す準備をするために、パンデミック対策の緊急計画を展開させてきました。

 

これを書いている時点では、英国では確認された感染者数は8,077人で、死亡者数は422人とされており、見かけ上の死亡率は5%とされています。

 

季節性インフルエンザの死亡率が約0.1%と推定されているのとは対照的な数値であり、この数値は懸念材料してよく引用されています。

 

しかし、データは非常に注意深く見る必要があります。このような数字は本当に同じなのでしょうか?

 

英国の検査のほとんどは病院で行われており、あらゆる感染症の影響を受けやすい患者が高濃度に集中しています。

 

病人のいる環境で働いた経験のある人なら誰でも知っているように、病院のみで行われる検査体制は感染の毒性を過大評価するものです。

 

また、私たち新型コロナとして扱っているのは、テストを受けるのに十分なほど病気になり、あるいは心配したりした人たちのケースに限られています。

 

ウイルスを持っていながらも、症状がまったくないか、ごく軽症で感染に全く気がついていない多くの人たちがこの他にいるでしょう。

 

英国で590例の診断があった場合、実際の感染者数はおそらく5,000から10,000例の間と10〜20倍高くなることを、政府の科学顧問主任であるパトリック・ヴァランス卿が示唆しているのは、そのためです。

 

彼が正しいと考えた場合、このウイルスによる死亡率はたとえば0.25〜0.5%と、おそらくは10〜20倍低くなるでしょう。つまり、新型コロナウイルスによる死亡率は、インフルエンザなどの感染症と同レベルということになります。

 

しかしもう一つ、おそらくはもっと深刻な問題があります。それは死亡の記録方法です。

 

英国において誰かが呼吸器感染症で死亡した場合、その病気がまれな「届出義務のある疾患」でない限り、感染の具体的な原因は通常記録されていません。 

 

したがって英国での呼吸器系死の大多数は、気管支肺炎や肺炎、老齢または同様の呼称として記録されています。インフルエンザやその他の季節性感染症の検査は、実際には行われていません。

 

患者が、たとえば癌や運動ニューロン疾患、または他の深刻な疾患を患っている場合、最終的な病気が呼吸器感染症であっても、前者が死因として記録されます。

 

つまり通常であれば、イギリスでは呼吸器感染症を死因とする死亡例は低めに記録されているということです。

 

では次に、新型コロナウイルスの登場以来起きたことを見てみましょう。

 

まず、届出義務を必要とする疾患リストが更新されています。

このリストには、天然痘(長年絶滅している)や炭疽菌、ブルセラ症、ペスト、狂犬病(ほとんどの英国の医師が医師のキャリア全体を通しても出会うことのないもの)などの疾患が含まれていましたが、今度はここに新型コロナウイルス(Covid19)が含まれたのです。

 

しかし、ここにインフルエンザは含まれていません。つまり、インフルエンザや他のほとんどの感染症とは異なり、新型コロナウイルスの陽性反応はすべて通知する必要がある、ということです。

 

 

現在の状況では、新型コロナの検査で陽性の人は確実に、世話をするすべての臨床スタッフに通知されています。

 

そのような患者の誰かが死亡した場合、スタッフは新型コロナウイルス指定を死亡証明書に記録する必要がありますが、これは同じような感染症のほとんどで通常行われているのとは正反対です。

 

新型コロナウイルスを死因とする死亡と、他の死因で亡くなった人から新型コロナウイルスが発見されるのでは、大きな違いがあります。

 

 

新型コロナウイルスに届出義務を負わせる場合、真偽を問わず、新型コロナによる死亡者数が増加しているような数値になる可能性があります。

 

死亡記録の方法が異なるというだけで、インフルエンザよりもはるかに多い数値が出ているかもしれない、ということです。

 

新型コロナの感染率を下げる目的で徹底的な対策を講じた場合、死亡件数も減少するでしょう。懸念していたほどの深刻さには決してなるはずもなかった事象を、『回避』できたと確信するリスクがあります。

 

この新型コロナウイルスの死亡を報告する通常とは異なった方法を前提に考えると、新型コロナウイルスによる犠牲者のほとんどにはすでに他の病気などにかかっていた、という明白な事実を理解することができます。つまり普通の場合であれば、特定の死因として記録されたことのなかった他の季節的な感染症に感染するリスクの高い人たちが犠牲になっていた、ということです。

 

 

 

ではここで、急激に症例件数や死亡数が増加している新型コロナのグラフについても考えてみましょう。警戒するべきであるかのように見えます。

 

しかし、インフルエンザや他の季節性ウイルスを同じように追跡した場合も、急激な増加がみられるでしょう。また一部の国では後れを取っており、死亡率が目立っています。
たとえば米国疾病対策センター(CDC)は、インフルエンザの症例件数の推定値を毎週公開しています。

 

最新の数字を確認すると、9月以来、アメリカでのインフルエンザの感染者は3800万人で入院したのは390,000人、死亡者数は23,000人が死亡したと示しています。しかしインフルエンザはよく知られているので、これによって広く警戒されることはありません。

 

 

新型コロナウイルスのデータは国によって大きく異なります

 

イタリアとドイツの数字を見ましょう。

 

現時点で、イタリアでは69,176件の症例と6,820人の死亡が記録されており、9.9%の割合となっています。

 

ドイツでは、症例が32,986件で死亡者数は157人で、その割合は0.5%です。

 

この地理的に近い二か国でウイルスの種類が非常に異なり、文字通り、ほぼ異なる病気になっているのでしょうか?

 

または、ウイルスに感染しやすい人口が非常に異なるため、死亡率が20倍以上異なっているのでしょうか?

 

そうでない場合は、システム上の誤差を疑う必要があります。異なる国の新型コロナウイルスに関するデータを直接比較することはできないためです。

 

他国の割合を見てください:スペイン7.1%、米国1.3%、スイス1.3%、フランス4.3%、韓国1.3%、イラン7.8%となっています。

 

ひょっとしたら私たちは、まったく性質の異なるもの(数値)を比べてしまっているのかもしれません。

 

ウイルスの検査が陽性であった症例を記録することは、ウイルスを主な死因として記録することとは非常に異なったものです。

 

アイスランドは、幅広く全数検査を行うことができる、非常に効果的な組織がある国です。このアイスランドから初期に出された証拠からは、感染の50%近くがほぼ完全に無症候性であることが示唆されています。残りのほとんどの感染者でも、症状は比較的マイナーなものでした。

 

実際、アイスランドでは感染者数が648件、そしてコロナを死因とする死亡者2人で計算すると死亡率は0.3%となります。

 

世界の他の場所で全数調査がより広く行われた場合、感染がすでに発生しながらも症状は軽症に過ぎなかったケースの割合はより大きなものになるでしょう。

(訳注:「全数調査」は対象となるすべてを調べる調査で、「標本調査」は手間や費用を省くために、一部の人だけを選んで調べる方法です)

 

実際、時間が経過するにつれ、この統計はより真実に近づくのが一般的です。ほとんどの感染症は、流行が進むにつれて病原性が低下する傾向があるためです。

 

 

 

かなり明確な指標の1つには死亡例があります。

 

新しい感染が原因でさらに多くの人々が死亡した場合(どちらにせよ死亡したことが予想される人々に存在していた感染とは対照的に)、それは全体的な死亡率の増加を引き起こします。

 

しかし、世界のどの地域においても、死亡件数増加の統計的な証拠はまだ見ることができません。(訳注:新型コロナによる死亡が多数報じられているにもかかわらず、全体的な死者数は例年と比較してあまり変化していないということ)

 

新型コロナウイルスは、一部の患者、特に呼吸器系に問題のある患者、および喫煙者に明らかに深刻な呼吸器障害を引き起こす可能性があります。
高齢者は、あらゆる種類の感染症と同様に、おそらく危険性は高いでしょう。

 

イタリアで人が亡くなる年齢の平均は78.5歳で、70歳以上の死亡者は10人に9人近くとなっています。

 

イタリアの平均余命、つまり誕生から生きることが期待できる年数はすべて等しく82.5年です。しかし、新しい季節性ウイルスが蔓延した場合には、すべてのことが等しくなるわけではありません。

 

 

現時点では確かに、特に高齢者や免疫抑制者にとっては、ある程度の社会的距離をしばらくの間は維持することは合理的であるように思われます。

 

過激な対策を導入する場合には、明確な証拠に基づいて行われるべきですが、新型コロナウイルスの場合には、その証拠は明確ではありません。

 

起こる可能性があることをモデル化したことで、英国の封鎖が報告されました。このモデルについては、より多くの人が理解する必要があります。

 

イギリス政府は、年齢や患者の感染時点での健康状態、病原性の変化、死亡通知による影響、その他の要因を調整しているのでしょうか?

 

そういった仮定のいずれかを微調整することで、結果(および予測される死亡者数)は根本的に変わる可能性があります。

 

コロナウイルスについては、これまで他のウイルスを観察したのとは全く異なる手法で観察されています。コロナウイルスに対する反応のほとんどは、この事実で説明できそうです。イタリアの病院での光景は衝撃的で、恐ろしいテレビ番組になっていますが、テレビは科学ではありません。

 

 

 

(参考画像:Facebook上で見かけた画像。

上のニュース番組と思われる画像は「イタリアの病院」とされていますが、下の画像は「アメリカの病院」と書かれていますが、同じ部屋に見えますね)

 

 

さまざまなレベルのロックダウンによって新型コロナウイルスの拡散が遅くなるため、症例は少なくなることは明らかです。しかし対策を緩めれば、また症例は再び増加することが予想されます。

 

しかしこれを理由に、ロックダウンを維持する必要はありません。症例の広がりを恐れる必要があるのは、異常に致命的なウイルスに対処する場合に限られています。データの記録方が非常に重要になるのはそのためです。

 

他の疾患で死亡した人にウイルスが存在するケースではなく)ウイルスのみによる死亡を記録する基準を厳しくしない限り、公式の数値は、実際の場合よりも明らかにウイルスそのものを死因とする多くのケースを示している可能性があります。

 

ではここで考えてください。予想されている脅威から、人々からこれまで通りの生活や仕事、レジャーや目的を奪うことによって健康に与えられる影響についてはどのように計測できるでしょうか。どちらの方の害が少ないでしょうか。

 

道義的責任を問う議論は、人命VSお金ではありません。人命VS人命です。現在の状況のより広い意味合いを評価できるようになるまでには、できたとしても数か月、あるいは数年はかかるでしょう。

 

子供たちへの教育への損害、自殺の増加、メンタルヘルス問題の増加、今までは効率よく取り扱うことができていた他の健康問題からのリソース(医療関係者やベッドなど)が新型コロナ対策に回されるなど。

 

医療の支援が今必要であるにもかかわらず、それを求めない、または提供されない可能性がある人もいます。

 

さらに、食糧生産と世界貿易への影響についてはどうでしょうか。特に発展途上国において、すべての年齢層の人々に計り知れない結果をもたらすでしょう。

 

各国政府は、科学的なアドバイスに従っていると言っています。イギリスの政策は政府の責任ではありません。政府当局は与えられた科学的アドバイスに基づき、責任を持って行動しようとしています。

 

しかし、 慌てて出された科学的結果は、ほとんどすべての場合が望ましくない科学であるということを各国政府は理解する必要があります。

 

聞いたこともないような重要さの政策が決定されていますが、これはすでに過剰な害が起きたという確固とした証拠がないままになされています。またその政策を正当化するために、適切で精密な検査の科学も用いられてはいません

 

これから数日や数週間の間は、新型コロナの証拠が出てきたとき、私たちは批判的かつ冷静に調査を続ける必要があります。そして何よりも、私たちは心を開いておく必要があります。何が起こるかという恐怖についてではなく、これは何なのかということを調べる必要があります

 

 

ジョン・リー氏は最近引退した病理学の教授であり、元NHSコンサルタントの病理学者です。

【参考】https://www.spectator.co.uk/article/The-evidence-on-Covid-19-is-not-as-clear-as-we-think