コロナウイルス大流行により不安障害など精神疾患が急増中
Anxiety on rise due to coronavirus, say mental health charities
3月13日【The Guradian】https://www.theguardian.com/world/2020/mar/13/anxiety-on-rise-due-to-coronavirus-say-mental-health-charities
(画像:OCD(強迫性障害)の特徴
コロナウイルスの大流行がストレスや不安の増加を引き起こし、特にメンタルヘルス上の問題をすでに抱えている人々にその傾向が強いことを医師や慈善活動家らが明らかにしています。
専門家によると、今回の危機に対する反応には困惑や恐怖、悲しみや怒り、無力感などが含まれるとのこと。また、睡眠障害や集中が難しくなる人もいる可能性があります。
他人との接触や公共交通機関での移動、または公共スペースに入ることに対する恐怖が増強する可能性もあります。また、心拍数の増加や胃のむかつきなどの身体症状を示す人もいます。
世界保健機関(WHO)は今回の危機がストレスを生み出していることを認識しています。その上で、不安や苦痛といった感情を引き起こすニュースを見聞きし、あるいは読むことを避けるよう助言しています。
メンタルヘルス関係の慈善団体Mindのステファン・バックレ―氏は「今回のコロナウイルスとその影響が、多くの人にストレスを与え、心配させていることを私たちは認識しています。すでに精神的な問題がある人の場合、コロナウイルスに対する懸念があなたの問題に影響を与えている可能性があるのです」と述べています。
自主隔離は、精神的健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
2月にLancet誌上で発表された隔離が与える心理的影響に関する報告では、次のように記されています。
「愛する人からの分離や自由の喪失、病気の状態に対する不確実性、そして退屈は、時には劇的な効果を生み出す可能性があります。
以前に起きた感染症の大流行で隔離が課された後、自殺が報告され、多くの怒りも生み出し、訴訟が提起されることになりました」
「強制的な集団隔離から受けられる可能性のある利点は、起こりうる心理的ダメージというコストと慎重に比較検討する必要があります」
心理療法士であり、英国カウンセリング・心理療法協会のメンバーであるキャサリン・キンモンド女史によると、不確実性は不安神経症を促す重要な要素である、とのことです。
「コロナウイルスは数多くの不確実性を引き起こしていますが、これは不安神経症に苦しむ人々に特に響いています」
キンモンド女史いわく、クライアントがセラピーのセッション中、コロナウイルスに関する懸念を持ち出す件数が「必然的に」増加しているそうです。
強迫性障害関連の慈善団体OCD UKのアシュレー・フルウッド氏によると、コロナウイルスで新しい強迫観念が始まったという強迫性障害(OCD)を持つ人たちからの電話やEメールが増加しているとのこと。同氏はまた、強迫性障害に苦しむ人の約4分の一が感染を恐れて手洗いなどの強迫観念に捉われた洗浄行為を経験していると話しています。
フルウッド氏:「強迫性障害が激化している一部の人々では、多くの回避行動が行われており、また政府が推奨する以上に手洗いをしている人もいます。中には強迫性障害が今回の大流行で強く引き起こされ、20分以上手洗いをしている人もいるのです」
ハートフォードシャーの学生エミリー・バークさん(18歳)は4年の間、強迫性障害を患っていますが、大々的なメディア報道やソーシャルメディアの投稿に耐えるのが難しいと感じていたということです。
バークさん:「私はこの問題に一生懸命努力し、以前ほどは手を洗わないようになりましたが、(今回の大流行は)強い引き金となっています。ソーシャルメディアはどこにでもあるので、完全に目を背けることはできませんし、みんなからは『手を洗ったの?』と聞かれます」
メンタルヘルス財団のCrepaz-Keay氏によると、コロナウイルス大流行を原因にパニック発作も起きている可能性があるとのことです。
Crepaz-Keay氏:「パニック発作を引き起こす要因の一つは、根拠のない理由による過度の心配です」
「この国(イギリス)ではロナウイルスの影響を受ける人は比較的少数です。(略)その不安感が、現時点で正当化する以上の問題を引き起こすことは認められるべきではありません」
ロンドンのゲームデザイナーであるトム・キンニバーグさん(33歳)は、多くの旅行者がイタリア北部のヴァルディゼールへのスキー旅行に行きましたが、仲間の旅行客のその帰国便で数名、病気になり始めた時からパニック発作を経験し始めました。
キンニバーグさん:「少し気分が悪くなりました。その後、ウイルスの拡散や自主分離についてのニュース記事や報告を見て、この大きな恐怖の波が起きるようになりました」と彼は言いました。
「咳が出たように感じたのですが、その後、その感じが胃辺りに居座りました。そして心臓が激しく鼓動し、そのために呼吸ができなくなりました。」
キンニバーグさんウイルスに感染したと心配し始めましたが、症状はすぐに消えました。そして医師である友人と話した後、彼はパニック発作を経験していることに気づいたということです。
「発作は最大で30分間持続し、本当に息が切れ、うずきや視力の低下などもあり、かなり衰弱させられるものでした」
ゲーツヘッド在住のサラさん(姓の公表を拒否)は、抗不安薬の摂取量を増やしたと話しています。
サラさん:「政治家の発言やそれに関する報道の一部は(略)、最初の不安反応を生み出す可能性があります」
慈善団体Mindのロージー・ウェザーリー女史によると、精神保健系の施設では、移動制限や職場の閉鎖があった場合にも継続的に治療を提供する計画を立てているとのことです。
ウェザーリー女史:「多くの人はセラピストとの交流を頼りにしていますが、セラピーの一部は電話やオンラインで行うことができます。
自主隔離がどれだけの期間であっても、精神的な問題を抱える人に対しては、医薬品の供給が十分にあることを保証する必要があります」
上記の慈善団体Mindから、衛生に関係する行動障害を持っている人たちへのアドバイスの一部をご紹介します。
・同じ助言を何度も読み返すことを避ける
・自分に「手洗いをしたか」と聞かないよう、周りの人にお願いする
・手洗いする時間を制限する
・呼吸法を使う
(翻訳終了)
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【コメント】
近所の友達が体調を崩しているようですが、Facebook上では「咳が止まらない!コロナにかかったに違いない!」と繰り返すようにしんどさを訴えていました。
その友人とは家族ぐるみのつきあいですが、彼女の家族から、彼女にはHypochondriacs(ハイパー・コンドリアック) の傾向があると教えてくれたのを思い出しました。
これを日本語では、「心気症」というそうですが、日本語ではあまり聞きなれない言葉です。
「心気症」 (ウィキ)
「身体の徴候や症状の誤った解釈のため、病気にかかるあるいはかかっているとの思い込みが6か月以上持続しており、それが著しい苦痛や機能の障害を呈している精神障害である。
病気に関する不安に著しくとらわれ、正常を逸脱している。」
さらに、身体的な問題までは出ていないが、あまり根拠がないのに「私は●●の病気に違いない!」と思い込むことが多い場合は、「病気不安症(英:Illness Anxiety Disorder)」というそうです。ちなみに友人の場合は病気不安症に近いんじゃないかなと思います。
今回のコロナの大流行では、上記本文にある「不安神経症」や「強迫性障害」、「パニック障害」以外にも、この「心気症」の人たちも状態が悪化しているとのこと。
「世界的なコロナウイルスの脅威が原因で心気症の人たちの生活が地獄の様相に」
The Global Coronavirus Threat Is Making Life Hell for Hypochondriacs
https://www.vice.com/en_us/article/4ag3gn/the-global-coronavirus-threat-is-making-life-hell-for-hypochondriacs
イギリスでもパニック買いが大流行中ですし、人混みで咳などしようものなら周りの人がみんなふり返り、学校で咳が出ただけで、本人だけでなくその兄弟まで自宅に帰されたという話もあるように恐慌状態です。近所のスーパーに行ったら、「うちは5人家族なのよ!?どうやってお尻を拭いたらいいっていうの?!」となぜか警備員さんに詰め寄る女性もいました。(何人家族でも、お尻は拭く必要はあると思うのですが・・・)
現在の状態では、爬虫類脳が暴走しがちですね。。。
お年寄りなどには自主隔離が勧められていますが、恐怖を理由に自宅に閉じこもることで、精神・肉体にも悪影響が出る人が多いのではないかと心配です。
個人的には、コロナの「パンデミック」よりも、コロナから引き起こされている「パニック」の方がよほど気になりっています。
もちろん慎重である必要はありますが、むやみに周りの人の不安を煽るような行動は避けたいものですね。
「コロナウィルスによる不安障害の対処法」
https: https://twitter.com/drlenapearlman/status/1238515024135585792?s=20 //twitte
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OCDに悩んでいらっしゃる方に、個人的にお勧めなのはこちら↓
このクラブアップルは
・自分の容姿に対する不安や不満が強すぎる場合
・自分が汚れているような気が強くする
・周囲に対して神経質すぎる
などの強迫観念のある人にぴったりです。
摂ることで、
・そのままの自分を受け入れることができる
・過度の神経質の改善
・もともとの繊細さやまじめさを、ポジティブな方向に使えるようになるそうです。
その他、ウイルスに対する恐怖だけでなく、先の見えない恐怖や不安、隔離で溜まりやすいストレスを感じている場合などのより一般的な不安な感情には、ラベンダーオイルがお勧めです。
ディフューザーなどお持ちでない場合は、オイルの一滴ハンカチなどに垂らして、においをかぐだけでも大丈夫です。
心配で眠れない場合など、寝る前に一滴。枕元に一滴でも。