GMOがネズミに対して腫瘍の原因になることを突き止めた科学者が、名誉毀損訴訟に対して画期的な勝訴を収める パリ
Scientist Who Discovered GMOs Cause Tumors in Rats Wins Landmark Defamation Lawsuit in Paris

11月30日【March Against Monsanto】http://www.march-against-monsanto.com/scientist-who-discovered-gmos-cause-tumors-in-rats-wins-landmark-defamation-lawsuit-in-paris/ より翻訳


(画像 セラリーニ教授と研究チーム員)



フランス人のジル=エリック・セラリーニ教授がネズミを対象にGMO食品の安全性に関する食餌実験を行いました。

ネズミに90日間、GMOのエサを与え続けたところ、GMOが腫瘍を含めた深刻な健康被害の原因となりうるということがこの実験から明らかにされていますが、彼の言い分は正しかったのでしょうか?

彼の実験が初めて公開されてから、この疑問に対する答えに関しては議論が続いており、同研究を他の専門家の審議がなされているジャーナルに再発表した時点で議論は最高潮に達しています。しかし大手メディアが行った当初の(公開された研究の)撤回報道ほどには、あまり報道されることはありませんでした。

そしてセラリーニ教授は再び、ニュースに登場し始めました。今回は教授と彼の研究チームが、一ヶ月に満たない間に名誉毀損裁判で二度目の重要な勝訴を獲得したためです。

11月25日、フランスの最高裁判所は、フランスの生物分子工学委員会(Biomolecular Engineering Commission)のマーク・ファロー(Marc Fallous)委員長に対し、「偽造」および「偽造文書の使用」の容疑で起訴しました。同判決の詳細については、公式にはいまだに公開されていません。

しかしセラリーニ教授のウェブサイトに掲載された一つの記事によると、遺伝子組み換えのなされたコーンなどのモンサント社の製品に対する研究で教授の研究チームが過ちを犯したと同研究チームに対する異議を唱える同意書に、フェロー委員長が一人の研究員の名前を彼の合意を得ないまま使用し、研究員の署名を使用・模倣したと記されています。

フェロー委員長に対する判決は2016年6月に予定されています。


二度目の勝訴を獲得した経緯

フランスのMarianne誌が、セラリーニ教授の研究チームに対し「科学的不正行為」を行ったものと分類しました。この名誉毀損に対して訴訟がなされましたが、教授のチームは前件の訴訟の前、11月6日に勝訴していました(この訴訟についてはこちらの記事で)。

セラリーニ教授の当初のGMO研究は、モンサント社やその他のバイオテクノロジー産業がによる深刻な広報攻勢を行ったために撤回された、ということをご存知の方はあまりいないでしょう。

モンサント側の情報による攻撃の一部として、バイオテクノロジー産業専門の共同編集者である「The Journal of Food and Chemical Toxicology(食品および科学毒物学)」というジャーナル上に、完全に新しい見解を打ち出すなどが行われていました。

この新しい見解は、実際のところジャーナルの編集者に対し問題の研究を撤回するように説得させることを目的とした、
元モンサント社の従業員ばかりらが構築したものでした。

研究の発表から二年が経過しましたが、次のことは確実に事実として言えるでしょう。

・セラリーニ教授と彼の研究チームによる当初の研究内容は、別の専門家の審査のなされているジャーナル「Environmental Sciences Europe(ヨーロッパの環境科学)」上に再公開されている。

・教授とチームの名声を損なおうという者に対する二件の重大な名誉既存訴訟で、教授側が勝訴している。

・最近出された、専門家の審査を受けた文書ではセラリーニ教授とチームは、実験室でGMOを与えられたネズミに腫瘍が出来ることを証明した発見は結局のところ、正しかったのではないかとさえ強く主張している。


別の言い方をすれば、その他多数の独立系科学者が警告しているのと同様、陪審員団は少なくともGMOの安全性は充分でないとしておりセラリーニ教授の研究結果は、現在も進行中のGMOに関する他の研究と併せてGMOの安全性の懸念材料の一つとなっているということです。

さらにこの件からは、バイオテクノロジー産業が、同産業特有の科学と衝突する独立系の科学の信用を損ねるためならば、どんなことでもするということが浮き彫りにされています。

セラリーニ教授と彼の研究については、同チームのウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.gmoseralini.org/en/



(翻訳終了)



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【コメント】

ワクチンやGMOの分野で、製品を販売するための安全性や有効性を示しているとされる研究は偽造(信頼性が低い)で、危険性を証明した実験は握りつぶされるなど共通点が多いですね。

ワクチンと自閉症の関連性を証明してしまったイギリス人医師は、医師免許剥奪までされていますが、その後、イタリアなどでは両者の関連性を認める判決も下されています。

GMOに関しては、別の団体が豚にGMOのエサを与える実験をしていますが、これもGMOが与えられた豚の胃袋には深刻な炎症が起きたことが証明されています(写真など詳しくはNatural Newsの記事で)。

GMOの危険性を証明したその他の研究はこちらにまとめられています。


GMOが人体の健康の有害である可能性を証明した10の科学的証明【閲覧注意】
10 Scientific Studies Proving GMOs Can Be Harmful To Human Health
http://graviolateam.blogspot.co.uk/2014/11/10-scientific-studies-proving-gmos-can.html
 より一部翻訳


3.アメリカで1800万人が苦しんでいるグルテン関連の疾患とGMOの関連性を証明した研究
(グルテン関連疾患は、小麦のグルテンではなくGM小麦が原因という情報もいくつかあります)

6.グリホサートと
先天性欠損症の関連性を証明した研究

7.グリホサートと自閉症、パーキンソン病、アルツハイマーンの関連性を証明した研究

【関連記事】
モンサントで2人に1人が自閉症に(2025年までの予想) MIT科学者

 

10.GMOのリスク評価で推奨されている検査の手法は、安全性を確保する目的としては充分なものとは言えず、GMOの安全性については科学的証拠がほとんど存在していない


(抜粋終了)



「GMO先進国」のアルゼンチンの悲惨な現状を見ていると、よくこれで安全などと言えるものだとぞっとします。



数年前のニュースですがこんな判決もありました。

フランスの農家に毒を与えたとしてモンサント社が有罪判決を受ける
Monsanto found guilty in French farmer poisoning
10月16日【Natural News】http://www.natural.news/2015-10-16-monsanto-found-guilty-in-french-farmer-poisoning.html 


モンサント社の除草剤ラッソ(Lasso)を使用したフランス人農家に神経系疾患が発症した件で、モンサント社が責任を負うという判決が下されています。

問題の除草剤ラッソは現在では、フランス、ベルギー、カナダ、イギリスでは使用禁止にされ、アメリカ合衆国内ではモンサント社自身が徐々に販売数を削減していったそうです。



世界最大の殺虫剤製造企業が、私たちの食べ物を作って操作しているのはなぜ?


・・・私だったら、「生物兵器製造に関与していた企業が、
私たちの食べ物を作って操作しているのはなぜ?とするでしょうか。



人を殺す産業に従事していた企業が、世界の飢餓問題に取り組む・・・?!世の中、意味のわからないことばかりです。