広報 寺澤:
福島第一原子力発電所での協力企業作業員の体調不良についてというプレス文をお配りしていますので、
その件からご説明を申し上げたいと思います。

本日午後2時22分ごろ福島原子力発電の所廃スラッジ貯蔵施設において、
コンクリート打設作業を行っていた協力企業作業員1名が体調不良を訴え、
福島第一原子力発電所5・6号機緊急医療室に運ばれ、治療を受けましたが、
心肺停止状態であることから、午後3時25分に福島第一原子力発電所から総合磐城共立病院へ搬送いたしました。
なお、作業員の身体に放射性物質の付着はございません。
もう少し、詳細をご報告したいと思います。

本日2時22分ごろですが、発電所構内で現在、廃スラッジの貯蔵施設のコンクリートの打設作業を行っております。
本日コンクリート打設作業におきましてコンクリート打設のホースの先をコントロールする役目の作業の方が、
気分が悪くなりまして、倒れたという事でございます。

5・6号の緊急医療室に担架で搬送した時点では、意識は無かったという事でございます。

また、心肺停止状態でありましたので、
救命措置を実施し、その後容態に変化がなかったために

午後3時25分救命措置の継続をしながら、急患輸送車でいわき市立総合磐城共立病院へ搬送いたしました。
午後4時29分ごろ病院に到着し、現在病院で治療中でございます。

えー・・・・・この件は以上でございます。

 

ーーー質疑応答・心肺停止の作業員に関する質疑の部分書き出しーーー


14:40
NHK:
作業員の方が心肺停止状態という事だが、具体的にどんな作業をしていたのか
他に病気で治療を受けていたりする事があったのか
具体的な病名で何か判明している事はあるのか

寺澤:
具体的な病名まではこちらはまだ把握していませんし、
また、プライバシーにかかわる事ですので、
ご本人やご家族からの承諾がない限りは私どもからの公表は差し控えます。

作業は、コンクリートの打設の際にホースからコンクリートを出して、敷き詰めるような作業があると思うが、
先端の部分を作業員が持って、そこからコンクリートを流すという作業です。
したがって、休んで作業を止めてしまうと、コンクリートが固まってしまうので、
そういった打設作業は連続的に行うというものです。

本日は6時位にTBL、ツールボックスミーティングという事で
当日の作業の内容を確認しながら危険予知などをお互いに情報共有するというミーティングをしています。
その後、7時半から作業を開始おります。

で、7時半ごろからコンクリート打設者の動作確認、
8時にはコンクリートの打設を開始しております。

9時半から1時半まで、コンクリート打設作業の作業を実施し、
その後15分の休憩をはさんで、
その後、13時45分から、また打設作業を再開をしていたというところです。

ご本人からは14時22分に
気分が悪くなり、現場の方で倒れられたという事です。

NHK:倒れた時の様子は急にばったり倒れたのか、それとも不調を訴えたのか?

寺澤:
今のところそういう詳しい状況はまだ、情報が私どもの方へ伝わってきていません。
気分が悪くなり、倒れたという事だけが情報として連絡がきています。

NHK:で、今現在は治療を継続されているということなんですか?

寺澤:はい。治療継続中です。

NHK:特に何か外傷を受けるような事が起きたということはない?

寺澤:そういう報告は受けていません。


18:11
TBSたてやま:
この作業員の方は何時から1Fで働いていたのか?
累積被ばく線量を教えて下さい

寺澤:勤務を始めた(日付け)のは今確認中で、今は把握していません。
で、本日の計画線量は1ミリシーベルトでございます、
なお線量は0.052ミリシーベルトです。
これは、今日の累積線量です。


19:09
共同通信かわぐち:
作業員の方の性別と年代、何歳代の方か

寺澤:60歳代の男性の方です。

共同通信:今日の装備はどういう装備だったのか

寺澤:
作業下着の上下、作業着のつなぎ、タイベック、全面マスク、
ゴム手袋、綿手、軍手、靴下、、帽子、ヘルメット、安全帯。です。

共同通信:
何時から勤務を始めたかは確認中とのことだが、そういうフル装備に離れている方だったのか

寺澤:
発電所の方の勤務経験は確認させて欲しいが、
コンクリートの打設作業そのものについては36年ほどの経験年数があると報告をもらっている

共同通信:
装備を付けて作業する事が慣れていたかについてはどうですか?

寺澤:
そこは確認させて下さい。

共同通信:
急患輸送車と言っていたが、これは救急車の事ですか?

寺澤:
救急車ではなく、発電所構内の中での搬送車です。

共同通信:
心肺停止の方だと救急車を呼んでもいいような気がするが、
そこは、何か取りきめがあるんですか?

寺澤:
推察になるが、救急車を呼ぶとなると、いわきの方から時間をかけて来ることになると思う、
したがって、ご本人の様態を勘案して、私どもの車で搬送したと。
途中パトカーの先導もいただいているとの報告を受けている。

 

28:22
病気の方は作業との因果関係は?

寺澤:
放射性物質は付着していません
推察の域は出ないが作業との因果関係は無いと思う


31:30
おしどり:
放射性物質の付着はなかったという事で、どのようなサーべイをしたのか
ホールボディーカウンターなどを受けたのか、それとも手サーべイで全身を測ったのか、
通常の管理区域から外に出る時のサーベイでの評価なのか?

寺澤:
私どもの放射性管理委員が手サーベイでその辺を調べたというふうに推察しています。
そこまでの報告はきていません。
ただ、間違いなく手サーベイで確認をしていると思います。

33:20
毎日新聞のだ:
今日体調不良の方が一人出たが、これまでこういう方は位累計で何人いるのか?

寺澤:
作業中に気分が悪くなって、体調不良を訴えて亡くなったケースは、昨年の5月に一回あります。
他には、発電所に入る前に、ミーティングの場で体調不良を訴えてその後亡くなったケースが1件あります。
もう1件は、全然作業とは関係ないが、私どもの発電所の仕事を離れて、病気で亡くなった方が1件あります。


毎日新聞:この方はまだご存命なんですよね。

寺澤:
今のところまだそういった報告(亡くなった報告)は受けていません。
現段階では心配の停止状況としか分かっていません。


体調不良に関して何かがあった場合は夜間のメールなどで対応します。


現在までに公表されている死亡した作業員↓
10月6日
●福島第1原発で作業の50代男性死亡
●政府・東京電力合同記者会見10月13日 「作業員の死因に関して」
●ようやく公表。10月6日に亡くなった福島第一原子力発電所作業員の方の「死因」10/21東京電力記者会見

8月16日
●8月30日東京電力記者会見・作業員、急性白血病で死亡
●白血病に関する質疑~作業員2名が汚染水をかぶる。東電記者会見8/31

5月14日
●5月に心筋梗塞で亡くなった福島第一発電所の作業員

この、足を切断した方はその後どうなったんだろう↓
●福島第一原発・ワイヤーが落ちて2名の作業員が骨折負傷
●11月1日のふくいち現場の声(ワイヤー落下の40代作業員足切断・全面マスク着用変更)
●ワイヤーの下敷きで怪我した作業員は?フリー木野龍逸氏が聞いてくれました。

こんなこともありました↓
●除染作業で作業員死亡(伊達市)

ノロウイルスはどうなった?
●福島第一発電所三菱重工業関係ノロウイルス52名

そして・・吉田所長は?
●福島第一発電所吉田前所長の病名公表