読書感想文のテーマは決まりましたか?
テーマが決まらないという方は、
先にこちらの記事をご覧下さい。
「読書感想文のテーマ選び」
http://ameblo.jp/wakaba-sakubun/entry-11565320188.html
テーマが決まったら、
そのテーマを深めていきましょう。
テーマを深める、とはどういうことかを考える前に、
読書感想文の目的を考えてみます。
どんな文章にも目的があります。
その目的に沿ったものが「いい文章」の条件です。
読書感想文の目的。
それは、どんな本を読んでどんな感想を持ったかを伝えることです。
そのため、本の内容紹介だけではいけません。
本の内容を無視した感想だけでもいけません。
つまり、内容の深い読書感想文というのは、
「何を読んでどんな影響を受けたか分かる文」です。
感想→おもしろかった。
こわかった。
むずかしかった。
影響→もし自分だったらと想像してみた。
そうならないよう気をつけようと思った。
今まで考えたことがなかったことを考えてみた。
「感想」と「影響」の違いは分かりましたか?
影響は、読んだ内容を自分の場合に当てはめて考えないとでてきません。
この「自分だけのエピソード/考え」が、
読書感想文をより味わいのあるものにします。
各コンクールの受賞作品には、
必ずといっていいくらい「影響」が書かれています。
以上を踏まえた内容にするために、
入れるべき内容は以下の通りです。
(1)印象に残った部分(テーマ)
(2)なぜそこが印象に残ったか(理由)
(3)自分との共通点・相違点
(4)(3)の証拠になる、自分の具体的なエピソード(できごと)
(5)その本から学んだこと(影響)
(1)~(5)をそれぞれ1行ずつメモしてみます。
(例1)桃太郎を読んだ感想文メモ(初級)
(1)桃太郎が鬼が島へ行くと決心した場面
(2)よく決心したなと驚いたから
(3)自分なら鬼が怖いからいけないと思う(違う点)
(4)クラスにトカゲがでたときに、ぼくは真っ先に逃げた
(5)誰かのために勇気をだすことは大変だ。でもいつかできるようになりたい。
(例2)「心がときめく片付けの魔法」を読んだ感想文メモ(中級)
(1)貰ったものが捨てられないのは、その過去にこだわっているからという部分
(2)なぜ捨てられないのか、という自分の気持ちを考えたことがなかったから
(3)みんな、捨てられないものには思い出があるんだな(共通点)
(4)小さい頃おばあちゃんに貰った貝殻をまだ捨てられない理由を考えてみた
(5)物を大事にすることと、思い出を大事にすることは少し違う。今後は思い出を大事にしようと思った。
この5つの内容を中心にして
1つの内容につき1つの段落をつくり、
5つの段落構成にすれば
とても伝わりやすい感想文ができあがります。
段落ってどうやって作るの?
と悩んでいるときにも役に立つ方法ですよ。
書きながら段落を作るのは上級者です。
まずは各段落の内容を決めてから、
内容をふくらませて字数を増やしていきましょう!

