大分遅くなりましたが、慶応戦について


試合立ち上がり慶応は風下ながらインフィールドに

キックをあげてきます。

そのキックを同志社はカウンターに行きます。

慶応のキックチェイスはお手本のようで一直線にた

くさんのプレーヤーが並んでいます。


その一直線のラインを押し上げ相手にプレッシャーを

かけます。同志社の攻撃メンバーはバックスリー+

1人の4人ぐらい。相手は一直線に10人以上

ランプレーでは攻めるところがなく、抜けなければ

相手がまわりに多い分ターンオーバーの危険性が高い。


その状態でカウンターに行っていました。

「まずいなぁ」と思ってみていましたが、案の定ターン

オーバーからトライを取られます。

その後も同じパターンでトライを取られたり、ロングゲ

インされたり。


これだけ書くとカウンターに行く判断が悪いかと思い

がちですが、慶応は自陣深いところからのキックで

同志社がリターンでキックするところもせまく、蹴り返す

ところも埋められていたのでそれほど悪い判断ではありま

せんでした。

やはりアップアンドアンダーの慶応ですので、キックに関

するプレーは意識が高いですね。


では、何がいけなくてトライされたのでしょう。

相手がキックした時にFWを中心にキックの落下点より後方

に戻ろうとする選手がほとんどいないし、いても、かなり

ゆっくり。

キックがあがったのをゆっくり動きながら見ている状態。

キックが上がり相手のラインに並ぶ人数とこちらの人数を

見れば、「やばい!早く戻らないと!」と思うはずですが

「何とかしてくれるかなぁ」と言わんばかりの動きでし

た。


以前、このブログの帝京戦について相手を目で追って動か

ないDFと書きました。

http://ameblo.jp/wajima-88/page-2.html


カウンターの時のアタックですがすぐターンオーバーされ

たので、慶応戦の立ち上がりはこれまでとほぼ同じような


”失敗”をし、それについて修正できず、繰り返した。と

いうふうに思います。


また、DF時にFWの選手を中心に順目を埋めずに手前のスペ

ースをうめ、順目の人数が足りなくなりました。広いスペ

ースを少ない人数で守ることになった同志社のBKの選手は

前に出られず、待ちのDFになってしまいます。


そこで、慶応CTB陣がきっちり同志社DFをひきつける動き

をします。セオリーどおり、数的優位をそのまま保ちます。

最後はWTBの選手が余った状態でボールを持ちます。


慶応自慢のバックスリーがフリーで同志社BKのプレッシャー

なしにボールをもらう。

考えるまでもなく相手のいいところがどんどん出ます。


それが4連続トライです。


FWを中心に同志社の運動量が圧倒的に少なかったがための

失点です。

慶応の良さが出たというより、同志社が動かないだけのよ

うに感じられました。


今年はスクラムが強いので混同するかもしれませんが、

同志社のFWは決して大きくはありません。

ゆっくり動いても相手にプレッシャーをかけられるほど

強いFWではありません。

そこそこの強さのFWが結構動いてボールを確保したり、

DFしたりです。


それがなければ、関東の強豪とはわたりあえません。



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