そうは問屋がおろさなかった笑い泣き

新しい作戦を立て、癌と付き合っていこうと思った矢先の検査結果は良くなかった。 

癌は増悪傾向、腹水、小腸への浸透が認められるとのこと。腫瘍マーカーも4倍に跳ね上がった。TS-1の効果はあったのかなかったのか?

検査の前にまた便秘からの胃痛で悶絶。3日ほど絶食状態。こりゃマズイなと感じてはいたがやはり腸に影響がではじめていた。

検査後、主治医は死ぬまでの話を。これからどんなことが起こりうるのか、その時どんな対応ができるのか。そして今何ができるのか。

今できること、基本的には抗ガン剤のみ。だが、先生も効き目にはかなり懐疑的。効く人効いて延命できていると。でももちろん副作用は知っての通り出ますと。

ホスピスの話とか、訪問看護の話とか、仕事の整理の話とか。


ん~。


ん~。


ん~。


受け入れきれないひまわり

だけどこれも現実。
見て見ぬ振りはできない。

その場では答えは出さずとりあえず帰宅した。

病院から戻り、家族と話し、自問自答し、アイスを食べて心を落ち着かせた。

やはりこれ以上の(既にTS-1は飲んでいる)抗ガン剤はやめることにした。つまり、強い薬による延命に掛けることはやめた。

今、副作用の強い抗ガン剤をやっていないからこそ、たまの胃痛は地獄だが、健康的な生活も送れているし、もし今後強い抗ガン剤を始めて癌は抑えることが出来たとしても、日常生活がままならないほうが僕は嫌だと思った。

何かが出たら対処のその場しのぎで、その日まで楽しく過ごすことに決めた。

色々考えた。考えさせられた。

ブロ師匠のPさんにも相談した。また心整う、いいアドバイスをいただいた。”明日には死にそうもない”ってなんて格好良い言葉なんだろう!

く~。


受け入れたハイビスカス


この先、治ることは難しいんだろうな。というより、割と近いうちにいつか死ぬ可能性が高い人。それが今の僕のようだてへぺろ

薄々感じてたことが、日に日に濃くなってきてるなぁ。

一晩あまり眠られず想いを巡らせ、また人生、ひとの一生、嫁のこと、子供達のこと、両親、家族のこと、仕事のこと、友人のことをひとしきり考えた。


今まで何だかよく出来た人生だった。


そして今も素晴らしく輝き出している。


人よりちょっと短そうだけど、濃度は平均寿命レベルの自慢の人生と言えそうだ。


ただ、痛い、辛いは嫌だなぁ!


そんなことを思いながら、北海道へ出発する朝となってしまった!キター!