何か根治に繋がる治療法はないかと情報収集をする日々であったが、その中で話を聞いた免疫細胞療法の話を詳しく聞きたいと思い再度セカンドオピニオンを申し込んだ。

しかし、また前回同様掛かりつけ病院との不穏なくだりをしないといけないと思うと気が重かった。

やっぱり予想通り、掛かりつけ医は免疫細胞療法にかなり否定的でほんとに効果があるなら国が認めてもっと多くの病院が取り扱っていると、お気に召さないご様子。うるせーよ!そうかも知れないけど可能性があるなら詳しく聞いてみたいから、聞いてみないとよく分からないから大切なお金使って聞きに行くんだよ!じゃあ代わりの案言えよ!教えてくれよ!死にたくねーんだよ!!

と言いたい気持ちをぐっと堪え、先生をおだてながらその場を取り繕って、ついでにがんセンターのセカンドオピニオン申し込んで部屋を出た。なんでこんな気持ちにならなくてはいけないのか…。これは間違ってる。治してこの状態変えてやりたい。みてろよ医療業界!

部屋を出て精算に向かおうとした時だった。「…さ~ん」。やべ、またあいつだ。以前、私を余命扱いした、いや、扱いした気がした、相談員(ブルドッグ似の女性)が声をかけてきた。まずい…。

ちょっといいですかと個室に連れてかれた。今回の話の趣旨は、そんなこと(治療法探し)に時間を使わず家族や仲間と過ごすことに時間を使ったらどうか。このことを家族は了承しているのか?という内容だった。私が家で仕事の出来る自営業だから家族とは普通の人以上に接しているし、皆んな応援してくれていると答えると、それなら大丈夫だね、納得するまで動くのがあなたの考え方なんだね。分かった。先生はあーいう言い方だけど私は間に入ってあなたの希望を叶えるからね!抗ガン剤は絶対やらないんだね。とまた死に近い人扱い&訳のわからないくだりを終えて帰宅した。もういいわっ!

セカンドオピニオンの前にゲルソン先輩から教えてもらっていた名古屋の病院に無料相談に行った。

そこは自由診療の免疫細胞療法を含む様々な代替療法を取り扱う病院だった。先生はとても気さくな感じのゲルソン療法にも明るい、目指す方向を理解してくれる方だった。様々な代替療法がある中で決定的なものはなさそうだったがいずれにせよ現状の体の状態を知ってからと言う話で、血液検査をして帰ってきた。延べ8万程度。たっか~ガーン

免疫細胞療法の病院は東京だった。よくある病院ではないような雰囲気のとこだった。良いような悪いような。

話としては自身の血液から取った免疫細胞をパワーアップさせ再度体に送り込む、自身の細胞だから副作用はない。効くか効かないかは人それぞれ、やってみないと分からない。抗ガン剤との併用の人もいる。腹膜播種の症例は少ないがこれから出てくると思われる。そして料金は私の理解では最低でも200~300万、それ以降は青天井(治るかお金が続くまで)。そんな内容だった。

んー。これもある種のバクチだなと感じた
。治る可能性についてはやはり明言してくれなかった。効果があるかどうかは一発やるとすぐにみえるらしく(それだけで150万程度)それで効果が無ければやっても意味はないようだった。

こちらの病院もやるやらないいずれにしても現状を知ることから始まるということでまた別の血液検査だけやって終了した。結果は2週間後とのことだった。延べ10万程度。これまたたっか~ガーン

最後のセカンドオピニオンはがんセンター。先進医療や治験などの情報はないかと思い行ってみたが、基本、掛かりつけ病院と言う事は同じだった。とてつもなく大きな病院だったが私には得るものが無かった。

あと、セカンドオピニオン全ての病院で手術には否定的だった。大変壮絶なものだという事だった。完治事例をネットで見かけてはいたが私の性格には合わなそうだ。もう体を傷つける治療法はしたくない。

結果、これだと心躍る治療法は無かったが一歩ずつ進んで行かなくてはいけない中で、判断基準となる貴重なリサーチツアーになった。やはりネットの情報だけでなく自分の耳で聞くことが自分を納得させ、自分を客観的にみる意味でもとても大事だったと感じた。