本年度は、しおかわ鍼灸整骨院グループのトレーナー活動の新たな一つとして、7月24日~27日まで三重県鈴鹿サーキットにて、世界耐久選手権第1戦コカコーラゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレースにチームサムライ3601のメディカルスタッフとして参加をしてきました。


このお話を頂いたのはレースから約3か月前、レース当日のライダーのケアだけでなく、決勝レースに向けてのコンディショニングも行わせていただきました。


決勝レースウィーク。

焼けつくような暑さの中、フリー走行や予選など、ライダーさんの負担はとても大きく、走行合間のケアや走行終了後のケア等、できるだけ決勝レースに疲れを残さないようにライダーのケアを行います。


そして、迎えた決勝レース。

さぁ、スタートという時に空からは大粒の雨が、、、

スタートは約1時間遅れましたが、真夏の祭典、鈴鹿8時間耐久ロードレースがスタートしました。

決勝前日までは僕が一人で3名のライダーのコンディショニングを行ってきましたが、決勝レース当日は、他の整骨院から2名のスタッフさんにも来て頂き、ライダー1名につき、トレーナー1名という万全の態勢で決勝レースを乗り切ります。

僕が担当させていただいたのは、第3ライダーの谷選手です。
レースがスタートし、40分程経過がし、いよいよ谷選手の走行が近づいてきました。

ど緊張のピットイン。第一ライダーの安富選手がピットへと戻ってきます。

ピットクルーによる素早いタイヤ交換・給油を終えて、谷選手がマシンにまたがりコースへと向かってゆきました。


無事に谷選手を送り出し、コースへと向かう谷選手の後ろ姿を見ているとなぜか涙が出てきました。
谷選手にはこの3か月間、週に2回院に来ていただき、この決勝レースに向けて体のケアを行いながら、いろいろな話をしてきました。

レースウィークに入ってからは、選手の精神状態も少しナーバスになってきて、そんな中で、できるだけ選手の負担にならないように、そして、決勝レースに少しでもいい状態で臨めるようにと、いろいろと悩みながらもコンディショニングを行ってきました。

きっとそんなこれまでの想いがあふれてきたのだと思います。

レース中の私たちの仕事は走行を終えて帰ってきたライダーさんを次の走行までにいかに疲労を取り、よい状態にもってゆくか。です。

路面温度60度以上のコースの上を革のツナギを着て、1000㏄のモンスターマシンを体でねじ伏せながらコースを走るというのは想像を絶する世界です。

ライダーは半分意識が朦朧とした状態で帰ってこられ、たった40分程度の走行で体重は1キロちかく減少します。

走行を終えたライダーはツナギを脱ぎ、用意してある水のプールに飛び込み体を冷やします。

そして、そのあと、全身をくまなくマッサージをし、少しでも疲れをとってゆきます。

途中、雨などもありましたが、谷選手はじめ、チームサムライ3601のライダーはきっちりと自分のスティントを走り切り、クラス2位という成績でレースを終えることができました。

レース終了後、谷選手と抱き合い、

「ありがとうございました!サイコーのケアでした!」と言ってもらえた時、また、涙が出てきました。


今回、初めて、バイクのレースという現場で、トレーナーとして仕事をさせていただき、これまでのトレーナー活動とは違い、本当にいろいろな経験をさせていただきました。

また、このような機会があればぜひ、参加をさせて頂き、トレーナーとしてのスキルを磨いてゆきたいと思います。

今回、このような機会を頂いた、チームサムライ3601の坂本オーナーおよびチームのみなさん・サムライファクトリーの安富代表・ライダーの谷選手。そして、今回の8耐への参加に対して、ご協力や応援をしてくださった患者様・当院のスタッフのみんなに本当に感謝をしたします。


※自分の仕事に精一杯で仕事をしているところの写真がまったくありませんが、ご了承ください。