http://www.asahi.com/international/update/0715/TKY201107140824.html


まあ、核兵器と言うのは実戦配備を行っても使わずにこの第二次世界大戦後の時代を潜り抜けて来ました。実のところ、アメリカは劣化ウラン弾など実戦向きの兵器を開発、使用に切り替えて、軍産複合体はその輸出にも活路を見出して来ました。既に89年に崩壊した旧ソ連圏ことワルシャワ条約機構ですけど、それ以降、解体した旧ソ連圏、東欧諸国や旧ソ連構成国はEU加盟や準加盟などに走っています。軍事的にはNATO加盟に向かっています。ロシアは依然として核大国なんですか、NATO新加盟国も続々、ロシアからの迎撃システム、導入しています。事実上、ロシアの核は無力化してしまっている。そこにアメリカとロシアの核軍縮交渉が展開しています。ロシアとの核戦争は行わない事を双方の合意事項にはしていますね。これにはアメリカ自身の財政事情も反映しています。年度別財政赤字額世界一、これは続けられません。武器のセールスは知られていますけど、核兵器のセールスは核不拡散の観点からできないんですね。これですとどうしてもアメリカの持ち出しになります。

いかに核の脅威から国をその勢力圏を護るのか、この課題はNATOではなく、アジアの問題になっていますね。まあ、これは経済力を付けて来たアジア各国の問題ですね。アジアにはNATOは成立しません。核撤廃を訴えたプラハ宣言は欧州では未だ実現可能であり得るかも知れませんけどね。米ロの核の狭間に沈んだ欧州、この復権の前渡しのノーベル平和賞、惜しむ理由はなかったのですけど、アジアや中東は絶対数は少ないものの、そうは片付きません。