久々にトラックバックに参加してみようかと思います。
「わが子にも読ませたい絵本」
この題を見た瞬間に頭をよぎった本があります。
本が・・・というかシリーズなんですけどね・・(笑)
タンタンの冒険旅行
- 「ファラオの葉巻」日本版では第8集かな
- エルジェ, 川口 恵子
- ファラオの葉巻
皆さん誰でもタンタンの名前ぐらいは聞いたことがあると思います。
ニッカポッカをトレードマークに愛犬スノーウィーとともに世界中を飛び回る少年・・!?(少年なのかな?)
でも意外と物語を読んだことがある人は少ないのではないでしょうか?
時は戦時中の1929年、ベルギー生まれのジョルジョ・レミ氏→ペンネームは「エルジェ」によって、一人のルポ記者の少年とホワイトフォックステリアの愛犬の物語が始まります。その当時はこの物語は極めて短い読みきりの物語で終わるはずでした・・・
- 最新刊「タンタンソビエトへ」
- エルジェ, 川口 恵子
- タンタンソビエトへ
タンタンの始めての冒険であるこの話は、今でも冒険旅行シリーズろは別の区分になっているらしいです。
しかし読者からの反響により、タンタンの冒険旅行はその産声を上げます。
そしてタンタンと名づけられた少年と愛犬スノーウィーはソビエトを旅し、アメリカに渡り、アフリカや、南米の秘境、海中、果ては宇宙にまで飛び出して、所狭しと世界中を駆け巡り、世界中の人々から愛される存在に成りました。
作者のエルジェ→ジョルジョ・レミ氏はヨーロッパコミックの父と称されるほど、世界中の人々から尊敬を集めています。そして彼が生み出したキャラクター達は、世代を超えて尚、多くの人々に愛されています。
かくいう私も、小さいころから、大人になった今でもタンタンの魅力に見せられた多くの人々の一人です。
子供の頃は、タンタンが冒険する未知の世界にドキドキしてページをめくり、そして大人になった今読み返しても味わいのあるストーリー。
全国の小学校の大半に置いてあることが予想されつつもその争奪戦の激しさにより大半の生徒が読むことなく卒業してしまう希少価値な読み物ではないでしょうか(笑)
世界中で愛されているタンタン ではその魅力はなんでしょうか?
個性的なキャラクター達が織り成す、時にシリアスで、時にドタバタした、おかしくもあり、そして重みもある大人も子供も楽しめるストーリー。親しみが持て温かみのあるタッチ。重苦しい世界を忠実に照らしながらも、どこかほのぼのとした世界観などなど・・・
でも特に私が面白いと感じるのが、タンタンが住む世界の背景です。
初期のエルジェの作品には、少し前までの西洋人の考え方と言うのでしょうか・・?未知のものに対する偏見があったような気がします。
例えばそれは、アメリカの原住民であるインディアンの扱いであったり、
エルジェ, Herg´e, 川口 恵子
- 南米のサン・テオドロスで戦争に明け暮れる人々であったりと・・・
- エルジェ, Herg´e, HERGE, 川口 恵子
- かけた耳
どうしても西洋人に対する優越感のようなものが見え隠れするのは事実だと思います。
しかし、物語が進んでいくにつれ、その物語は道徳的に、そして科学技術の側面からも、実にヒューマニズムに溢れた、先見の明がある作品になってゆきます。
それは時に、核兵器で揺れる世界を皮肉ったものや、彗星、月旅行を科学的側面から迫った作品、石油で揺れる世界情勢を背景にした作品など、子供に夢を与えるだけでなく、一緒に読んでいる中学生、高校生、そして大人さえも思わず唸ってしまうような物語が繰り広げられます。
そして愛すべきキャラクター達
主人公のタンタンと愛犬のスノーウィー
タンタンとスノーウィーは親友同士
コンコンニャロ~のバーロー岬!!でお馴染みのハドック船長
お酒大好きの海の男
見た目そっくりの少し間抜けな刑事 デュポン・デュボン(逆かな?)
双子ではない
耳は遠いけど天才科学者 ビーカー教授 (原作ではトゥルヌソル)
天才
※ 上記の絵は公式HPであるhttp://www.tintin.co.jp/ から引用しました。
他にも、悪の親玉ラスタポプロスやその部下のアラン・トンプソン、執事のネストル、歌姫カスタフィオーレや衣装係のウィルマ、いたずら大好きアブダラーなどなど・・・・・
どこか憎めない人間味に溢れたキャラクター達
タンタンの魅力を挙げればきりがありませんね~ そろそろこの文章もおしまいです。
これからもタンタンはずっと世代を超えて人々に愛されてゆく作品だと思います。そして私はそうあってほしいと思います。
最後に、タンタンの冒険旅行は様々人々に影響を与えています。
ダスティン・ホフマン主演の映画「クレイマークレイマー」でタンタンの1シーンが出てくる場面はあまりにも有名と言えるでしょう。
- タンタンの冒険旅行第4集
- エルジェ, 川口 恵子
- レッド・ラッカムの宝 ←写真がない!!!
- (第3集 ユニコーン号の秘密の続編)
そして、2006年にはあのステーィブン・スピルバーグ監督によりタンタンの冒険旅行の映画が公開される予定が!!!
今までタンタンを読んだことがない方はこの機会にぜひ一度読んでみてください。
大人も子供も、性別関わらず、誰もが夢中になれることを保障しますよ♪
- タンタンの冒険旅行シリーズセット 全17巻
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さらに余裕がある方はどうぞ
著者:セルジュ ティスロン, Serge Tisseron,
青山 勝, 中村 史子 タイトル:タンタンとエルジェの秘密