講演で山口に行っていたが、博多に私の好きな割烹「味美」があるので、やってきた

福岡の近海物の魚はおこぜにしても何にしてもおいしいが、ここは味付けが好きだ

あと、北海道のウニとちがって西日本のウニは味が濃厚だ

さて、今朝は朝から雨で、ホテル日航に泊まったので、博多の駅ビルのラーメン街に食べに行ったが、ほとんど表示がなく、どういっていいのかわからない

博多は駅ビルは立派になったが、その分、中にいろいろなものができたのに、案内がひどい

外国の人への表示もほとんどない

こんなことではやはり観光立国など無理だと痛感した

市長が若いらしいが、若くても頭を使わないと意味がない

今は伸び盛りだからいいが、アグラをかいているようにしかみえない

その後、日航ホテルに戻ってタクシーで空港に向かう

日航ホテルが空港と逆方向の道に面しているのだが、うまく空港に抜けられる工夫がしてある

昔の人はそれなりに考えていると、今の福岡の案内表示のひどさと対照的な感じがした

ゆとり時代になって、どうも人間がものを考えなくなったようだ

ものを考えないだけでなく、リーダーとか、偉そうなやつが、腰抜けにもなっているようだ

安倍氏は憲法改正が戦後レジームを終わらせるとか言っているし、押しつけの憲法から自主憲法になることが国家の独立とか言っているが、自国の国民が米軍に殺され、それを日本で裁判ができない地位協定のほうは改正を求めない

不平等条約を変えろと外国に言えないくせに、日本国民に対してだけは憲法を変えろという

そもそもサンフランシスコ講和条約だって不平等条約だ

極東軍事裁判の判決に文句を言ってはいけないという条約だ

だから、A級戦犯は戦死でなく、裁判で死刑になった犯罪者ということになる

戦死者を祀る靖国神社に合祀されることはこの条約がある以上許されない

本来、強気の総理なら、「あのときは独立のために、むりやり署名させられたが、われわれはA級戦犯も国のために戦った戦死者と考えている。だから、この条約を破棄して、新たな日米平和条約を結びたい」と言って、それを飲ませたら、堂々と靖国に参拝できるはずだ

条約をこっそり破って、参拝などというのは卑怯者のやることなのではないか?

大体、日本の捕手と称する連中は根性も勇気もない

日本国内では、北方領土を返せとか勇ましいことを言うが、そんなことを日本で言っても無駄だ

逮捕覚悟でロシアでいう度胸があれば、私も賛同も尊敬もするが、日本で赤ん坊を泣かせるような騒音を挙げて喜ぶようなやつが愛国者とはとても思えない

戦前の不平等条約を変えようと尽力してきた立派な政治家と比べて、日本人全体がチビリ国民になっているように思えてならない

昨日は、ロータリークラブでの講演の後、山口での翌日の講演に向かうために羽田に行ったら、なんと飛行機が止まっていた

運の悪さを嘆いても仕方がないので品川まででて、新幹線に乗ろうとしたら、児童切符での長蛇の列だった

何たる不運と思っていたら、わがカープも負けていた

私が運が悪い日はカープが負けるし、カープが負けると私の運も落ちるのだが、ケチな松田元のおかげで、私も運の悪い日が多くて困っている

今年は、いつまでもつのだろう?

さて、東大生や東大の大学院生が女性に集団で強制わいせつ事件を起こして、各週刊誌が大々的に取り上げている

余罪もけっこうありそうなので、即断できないが、レイプでなく、もし強制わいせつだけだったら、ここまでボロクソに取り上げられる事件なのだろうかとふと思った

というのは、慶応大学医学部生による集団レイプ事件があったのだが、従犯の4人はともかくとして、主犯は21歳だったし、罪を認めて全員が学校も退学しているのに、実名報道をされなかった

偶然の一致からも知れないが、主犯の父親は日本の老年医学の世界の頂点に立つ東大教授だった

そしてその人が教授在任中は、その人がリーダーシップをとる(私がシンポジストに選ばれたのをひっくり返すくらい牛耳っていた)老年医学の学会で、高齢者向けに薬を減らすガイドラインなどがほとんど出されることがなく、その人が教授を辞めて次の教授になったとたんに、高齢者には『薬は5種類まで』などということになっている

実際、そのレイプ事件の起こった当時、高齢者の長期入院に関しては、定額制といって、いくら薬を出しても、注射をしても、病院に入るお金が低額になった。

これまでは、注射をし、薬を出すほどもうかったのだが、それが逆に出すほど利益が減るようになった

かくして、多くの病院が薬剤費が3分の1になったという

ところが、そういう老人病院のリーダー格の院長に言わせると、「薬を減らすと、寝たきりの高齢者が歩き出した」というのだ

本来、老年医学の学会が、どのくらいの量の薬が高齢者に適切なのかの調査研究をすべきだったはずだ

当時の老人薬剤費は年間6~7兆円。薬を3分の1にへらしていいのなら、毎年4兆円が浮いたはずだ

ところが偶然の一致かもしれないが、その主犯が実名報道をされなかった後、老年医学の学会ではこの手の調査研究は少なくとも学会がイニシアチブをとる形では行われなかった

その事件が起こってから、その人が退官するまで14年だから、ちゃんとその手の高齢者の適正薬剤の研究やガイドラインが作られていれば、その間に、マキシマムで56兆円の老人薬剤費が無駄になった計算になる

私は50兆円のレイプと呼びたい

(この話は、私はしばらく封印しようと思っていたが、アンチエイジングの世界の有名な医師から、私が、某学会の評議員に選ばれることになった際に、この元教授が「和田というのがどんな品性の下劣な男かを知っているのか」と問題にされたらしい。今回NHKでプレミアドラマになり、モナコの映画祭でグランプリをとった『受験のシンデレラ』でも、東大病院の撮影許可を撤回させたという話も聞いた。今でも、向こうが悪口を言いふらしているのなら、どちらが品性下劣か、いつでも公開討論に応じたい。ただ、この男のことだから、大学にやめさせるように圧力をかけてくるだろう。私が今の大学をやめることになったら、実名で手記を書く予定だが)

これは勝手な推測だが、製薬会社が週刊誌に実名報道をやめるように圧力をかける代わりに、この手の研究をやめろという取引があったのではないか?

製薬会社に圧力をかけられたら、平気で実名報道を差し控え、日本の医療費を50兆円以上も損をさせている週刊誌にたたかれる東大生たちが、親がそれだけの実力がないために叩かれるのがちょっとかわいそうになった

集団レイプより強制わいせつのほうが罪が重いのが納得できないだけだ

結局、この事件は起訴猶予になった(いくら示談金がつまれたのかはしらないが)

今でも多くのレイプ事件で、弁護士が強ければ、起訴猶予になったり、執行猶予がついたりするらしい

被害者のトラウマを考えると(一生続くことも珍しくない)あまりに軽い

それなのに、痴漢事件では、冤罪も含めて、否認していると実刑をくらうそうだ

痴漢をして(冤罪のものも含まれている可能性が大だが)警察に逆らうほうが、レイプをするより罪が重くなるのだ

この国はやはりおかしい
GW進行の上に、その後、久しぶりに風邪をひいて、本当に時間がない

ということで多くのメッセージをいただきながら、返事もそれに対するブログも書けなくて、申し訳なく思っている

さて、マズゾエという人のセコさが目立っている

ただ、本来問題にすべきは、いい加減な金の使い方(せいぜい1億円もいかないだろう)より、知事になってからろくに何もしていないことだろう

東京は一人暮らしのお年寄りも多いし、介護離職も多いのに、介護が売り物のくせに、施設だって大して増えていない

よきにつけ、悪しきにつけ、石原という人は何かやろうとした人だった

週2日か3日しか都庁に顔を出さなくても、仕事をやっているように見えるようにいろいろ仕掛けた

おそらくマスゾエという人は、都知事になることが最終目標の夢乃小さな男なのだろう

あがりのポストだから、なれてしまえば、大した業績をあげなくてもいいと思うのだろうし、法律に触れない範囲なら、都の金を使い放題使おうというのだろう

私自身はあまり好きではないが、大阪の橋下という人は、それより上のポストを狙っているから、知事や市長になってからだって、業績を残そうとするし、金にもきれいにする

人間、それであがりとか、ここまでが人生の目標というところに達すると努力をしなくなるようだ

東大教授がダメなのも、やはりそれが上がりのポストだからだろう

それ以上、上にいかなくていいとか、それになることが人生の目標とかいう人は、そこで成長が止まってしまう

道州制というのはあまり賛成ではないが、東京都知事より上の関東知事みたいなものを作らないと都知事は頑張らないかもしれない

東大教授より上の、東大教授正みたいなものを作らないと東大も活性化しないかもしれない

個人的にはダメな奴をダメというより、どうすればよくなるのかを考えるほうが建設的な気がする