vl.685｢レア音源レビュー：Megaromania④｣

Megaromania｢Purgatorium｣

1.Purgatorium

今年解散した正統派ビジュアル系Megaromaniaが、'12年末に行ったワンマン｢Border of "｢Heaven｣or｢Hell｣" ～天地界の境界線～｣で配布したCD-R。
2種類の未発表曲収録CDが配布されたのですが、どちらか一つしか貰えなかったという、実に不親切な企画でした。

まぁ…熱心な信奉者はこのバンドに興味のない友達を引き連れて2種類とも手に入れたようですが…。

そんな感じで、過去最大規模のワンマン動員が実現したみたい。

そこで“興味のない友達”が新たに信奉者になってくれたら、本当に大成功だったんでしょうけど…残念ながら解散してしまったところを見ると、そこまでの成功じゃなかったみたい。

この日はダーク＆ハードサイド、ソフト＆メロディアスサイドそれぞれの新曲を収録したCD-Rを配布したのですが、｢Purgatorium｣はダーク＆ハードサイド。

D'espairsRayをメタル方向にシフトしたような、インダストリアルを取り入れたニューメタルぽい印象のナンバー。歌い回しも心なしかD'espairsRayぽかったり。

短い時間で一気に展開を畳み掛ける曲で、ニューメタルやインダストリアルと言った要素はあるものの、メロディ自体は耳馴染みが良く、キャッチーなV-Rockぽいナンバーに仕上がっています。器用なバンドであることが覗える一曲ですね。

あまりにもD'espairsRayぽいのでボツになったアウトテイク…と言ったらそうかもしれませんが、上手くまとめているのは○。
同期サウンドがやかましく感じるくらいにゴチャゴチャする曲もあったのを考えると、シンプルなアレンジになってるのも○。

配布で新機軸を聞かせる、と言う意味では、良い選曲だったのかも。
(宣言通り、｢他の音源にも入れなかった｣ところも○)

熱心な信奉者にはオススメの音源。

ただ、プロダクションはかなりイマイチなので、デモ音源で、次のアルバムに完成ver.を入れる予定だったのかな…

++++++

俺のビジュアル道(笑)