vol.517｢レア音源レビュー：Luis～Mary｣

Luis～Mary｢Lainy Blue｣

1.Lainy Blue

2.I'm Crying(LIVE)

T.M.Revolutionの西川君が在籍したビジュアル系バンド。

YANTA鹿鳴館(現ブランニュー)を中心に活動した正統派バンドで、一時期は｢東のLUNA SEA、西のLuis～Mary｣とまで称され(LUNA SEAのメンバーとは仲が良いみたいね)、後にメジャーデビューも果たしています。んで、Luis～Mary後は、ギターの人とベースの人はNUDEというバンドを結成していましたが、Wikiではノータッチ。(笑)

こちらは、YANTA鹿鳴館参加のレーベルからリリースされた、初の正式音源。限定1000枚だったそうな。一時期、T.M.R.人気に乗っかって市場に大量発生しましたが、最近は市場で見かけることが珍しくなってきました。

｢Lainy Blue｣は、メジャーで再録し、シングル＆アルバムにも収録された、Luis～Maryの代表曲。

ピアノをバックにメロウに始まり、バンドサウンドが入ってからは、キャッチーなボーカルラインを聞かせるビートロックになっています。

アレンジやメロディにちょっと古臭く感じる部分もありますが、西川君のボーカルはパワーもあり音程も安定していて、この時点でかなりレベルが高かったのが分かります。

｢I'm Crying｣は軽快なロックナンバー。

西川君のボーカルは、ライブでもバックの音に埋もれず、しっかり聞かせているのが分かります。

ただ、サビでの掛け合いでは、コーラスの声が全然聞こえてこなくて、かなり寂しいです。(笑)

というわけで、前述の通り、若干古臭さは感じますが…

｢Crush!｣に収録するなら、T.M.Revolutionの｢HOT LIMIT｣よりもこっちじゃねーの!?と思う、黎明期を支えた“古き良きビジュアル系”です。

音自体は、インディーズ作｢ESCAPE｣で聞けたと思います。

割とオススメ。

ただし、過度の期待は禁物。

あくまで20年以上前のバンドですから。

++++++

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