vol.163「レア音源レビュー:オムニバス⑨」
【'14.4.7 加筆・修正】
「1996 VINTAGE BAR PRESENTS DISEASE VERY CONTAGIOUSE」
1.Motion/Die'As Ray
2.In my dream/Die' As Ray
3.DANCE EGOTISM/乱舞
4.Lady My Baby/乱舞
5.ロマンチズム/祗音
6.ネヲカタストロフ/祇音
7.Vamp of tears/HEINE
8.Invisible 2 hearts/HEINE
9.眠り人形/GUILLOTINE
10.針金の視線/GUILLOTINE
11.NOMADE/E'r
12.GARDEN/E'r
13.Dear/La Fiesta
14.ILLUSION/La Fiesta
15.TEAR IN MYSELF/MATCHLESS
16.SE・SU・NA/MATCHLESS
'96年5月26日にVINTAGE BARで配布されたオムニバスCD。
各バンド2曲ずつ、たっぷり16曲収録。
Die'As Rayの「Motion」は打ち込みサウンドを用いたサイバーでハードなバンド。ラップとは違う早口なボーカルが面白いですが、ちょっと時代が早かった感じですね…「In My Dream」はバラード。ピアノの音が…時代を感じてしまいます。
乱舞の「DANCE EGOTISM」はほんのりゴシック調な曲。「Lady My Baby」はアップテンッポなロックンロールナンバー。メロディ展開は王道一直線です。
祗音は電脳オブラァトのトモロヲさんが在籍。ただ、電脳オブラァトとは違い、退廃的なメロディで、キメキメのビジュアル系らしい展開をする曲。「ネヲカタストロフ」は「ネヲカタストロフィ」とは別の曲。語りをフィーチャーし、ツタツタビートの後で叫びまくる曲です。多分、何の関係も無いです。
HEINEの「Vamp of tears」はソフビ系の爽やかメロディアスロック。「Invisible 2 hearts」は若干退廃的な雰囲気。ボーカルが歌いきれていなくて若干残念ですが、曲の作り方は上手いです。
GUILLOTINEの「眠り人形」はメロディアスなギターが印象的。「針金の視線」はハードなビートにビジュアル系らしいボーカルが乗って、キメで叫ぶ感じ。15年前の王道です。ここもボーカルが若干残念。
E'rは…超初期には陰陽座の黒猫さんも在籍したアンビエント系ユニット。
この時は言うまでもなく黒猫さんではありません…と思っていましたが…
ななななな、なんと!!!!!
黒猫さん在籍してはる!!!!
若い!!!!!若いよ!!!!
サウンドスタイルは黒猫さんのやっていたユニットLORELEIに近いです。
シンセを駆使して独特の世界観を描くサウンドは、黒猫さんが歌っているというレア度を差し引いても、この作品群の中でも一番の変わり種にして、一番のオススメです。
無論、黒猫さんが歌っているというだけで、ファンは必聴。
La'Fiestaは…ギターのチューニングずれたままレコーディングしてない?ボーカルも激しく調子はずれ。まずは客観性を持ってやりましょう。とりあえず…最後まで聞けないぞ、これ。
MATCHLESSは、打ち込みも使ったストレートなサウンド。ボーカルが激しく残念。ギターはリズム音痴でツインの絡み&ソロが弾けてなさすぎ…
冗談抜きで、La'FiestaとMATCHLESSは厳しすぎるレベル。
祗音は…電脳のヘビーユーザーなら聞いてみては…という感じ。
他はB~C級バンドコレクションって感じですね。。
E'rはいつまで黒猫さんが歌っていたのか分からないですが、恐らくボーカルが変わった後も同様の世界観を維持していたと思われるので、他の音源も聞いてみたいですね。