いよいよ、コンテスト最終日であるDAY8のレポート。
最終日はコンテンツが詰まっていて朝からあわただしく、濃い時間が一瞬で過ぎていった日でした。
ざっと時系列で追っていきたいと思います。
朝7時半に予選プレゼンテーションで使用するパワーポイントのスライドデータを提出してもらいます。予選プレゼンテーションが始まるまでは参加者、スタッフともにドタバタです。参加者の方は、部屋の整理をして朝食を食べ、本番に向けて何度もプレゼンのリハーサルを重ねます。スタッフは、会場設営から資料印刷、社会人対応に回ります。
午前中までに、全てのチームが予選プレゼンテーションを終えます。
決勝プレゼンテーションが始まる14時半までの間、参加者の皆さんは昼食をとり、予選プレゼンテーションの講評をチーム別に受けます。決勝進出チーム発表は決勝が始まる直前に行われ、まだどのチームが決勝へ進むか分からないため、全チーム講評をしっかりと聞いて決勝に進んだ場合どのように生かすかを考えていました。
14時を回り、決勝が行われる小ホールという会場では決勝プレゼンテーションを見るために来場した観覧者の方々が続々と会場に入ります。しばらくして、参加者の皆さんが会場の外で整列し、いよいよ決勝プレゼンテーションが始まります。
14時半になり、拍手とともに参加者の皆さんがチームごとに会場へ入場します。全チームが出そろい、会場がいったん静まり返ると、スクリーンにムービーが投影されました。これまでの7日間にあった出来事がフラッシュバックのように甦り、ここまでの道のりを確認するとともに、これから始まる決戦への心の準備をすることができるムービーでした。
ムービーの余韻に浸っているその束の間に、司会によって決勝進出チームの発表がありました。決勝に勝ち進んだチームは、A,H,M,Oの4チームでした。この4チームの代表が前に呼ばれ、プレゼンの順番決めが行われます。順番決めは、砂浜に打ち上げられたビンをイメージした小ビンを各チームの代表に選んでいただき、その中の手紙に書いてある番号順に順番が決まる、という方法で行われました。
順番が決定し、決勝プレゼンテーションが始まりました。
プランには、歯ブラシの除菌剤や、スカートをはく女性の足元を温めるスプレーといった確かに日常生活の中であったらいいなぁと思えるようなプランが多く、的確なニーズ分析ができていると感じました。各チームプレゼンが終わると、審査員との質疑応答が始まります。質疑応答では、現実のビジネスの視点から来る鋭くて厳しいコメントに、メンバーの方もとまどうことが多々あったようです。一週間程度の限られた時間の中で完璧なプランを完成させることはほぼ不可能と言えるでしょう。どのチームにも穴があり、そこを審査員は突っ込んでくるのですが、その突っ込みにいかに的確に回答できるかが勝負の分かれ目になりました。
全チームのプレゼンが終了し、審査発表までの休憩時間に参加者や、観覧者として来てくださっていた過去の参加者、スタッフOBの方々とお話しする機会がありました。中には、わざわざ遠方より決勝プレゼンテーションのためだけに足を運んできていただいた方もいらっしゃいました。KING2009を創り上げていく中で、過去の参加者やOBの方々には本当にお世話になったため、無事コンテストが開催できた今、改めて感謝の気持ちを伝えることができて嬉しい限りでした。
17時50分、閉会式が始まります。
閉会式からは、表彰→講評→委員長挨拶→エンディングムービー→終了、といった流れになっています。
表彰では、観覧者賞、準優勝、優勝という順番で発表が行われました。結果は、観覧者賞及び、優勝がOチーム、準優勝がMチームでした。KING初代実行委員長金田喜人の講評によると、優勝チームと準優勝チームのプランの完成度は僅差であったものの、優勝したチームの方が、より明確にターゲットのニーズや利用シーンを考えられていたとのことでした。確かに、Oチームのプラン(女性の足元が温まるスプレー)はターゲットの悩みが明確で、具体的な利用シーンに適合した商品だったと思います。
その後、委員長のKING2009を締めくくる言葉、感動のエンディングムービーが続き、参加者、スタッフ共に涙ぐみます。あぁKING2009が終わってしまうんだなと、この時初めて実感しました。
その後、全体で集合写真を撮った後、新宿住友ビル49階で東京の夜景を一望しながらのスタッフ、参加者合同の打ち上げが行われました。
最後の最後までとても楽しい一時を過ごすことができ、本当に心に残る一週間だったと思います。