ピッピッ
ピッピッ
...
二曲の大サビにさしかかる頃
腰椎麻酔が入れられた
あはははー
痛いよね
ヅゥーーーン
という鈍痛がキターー
ヅゥーン
ピッピッ
ヅゥヅゥーンーン
ピッピッピッピッ
「はい、終わりましたよ~」
っと先生
涙ちょちょ切れもんでした
星に願いを込めて歌う
この夢を叶える為に
BGMが三曲目に変わっていたのを
気付いた頃
脚をパシパシ叩かれたり
抓られたり
先生 :「ん?あれ?痛いよね?」
私 :「はい、何するんですか」
先生 :「あれー。腰浮かせれる?」
私:「はい。」
と腰を持ち上げる
先生︰「もしかして、お酒強い?」
私︰「はい。」
...
何やらザワザワっとした後
執刀医に相談しはって
先生 :「うん、全身麻酔に変えるからね」
ぁあ、あの痛みは何だったのか...
看護師により麻酔薬が
素早くスタンバイされ
先生 :「じゃ、眠くなるからね~」
看護師A :「我慢しなくていいですよ~」
看護師B :「大丈夫ですよ~」
打ってあった点滴のとこから
チューン
血管が一瞬、ズーン
先生︰「これね、マイケル・ジャクソンと同じ麻酔薬だよー(笑顔)でも死なないから安心してね」
私︰「ブラックジョークキツイっすわ、、」
っで墜ちました(笑)
ピッピッ
ピッピッ
ピッピッ
手術中も一度目が覚め
先生が麻酔薬を追加
何故に効かぬ麻酔薬よ...
手術が終わり
手術室から出る時に
執刀医の先生が見えました
ありがとうございました
と言ったのをハッキリ覚えています
そしてまた墜ちて
病室へ向かうエレベータの中
もう一度目が覚め
看護師さんと話をして
そしてまた墜ちて
目が覚めると
旦那さんの顔
ドラマみたいに
私の顔を覗き込み名前を呼んでいた
あたたかい気持ちが流れ込んできた
そしてまた墜ち
次は母の顔
自然と涙が出た
そこから覚えてる事を
仕切りに旦那へ話していると
脚に違和感を感じた
ビリビリビリ ズーン
麻酔が効いてきたのだと看護師さん
...
いやいやいやいやいや、
遅っ