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2012-02-23 09:49:57

新しい人材が二人、スタッフに加わりました

テーマ:新着情報
今月から新しい人材がスタッフに加わったので、ご紹介します。



まずは、前嶋英孝。国立大学を卒業して、大手ハウスメーカーに勤めていた一級建築士です。海外開発部でフィリピン工場へ派遣されたり、集合住宅部で設計を担当したりと、会社でも将来を嘱望されていたはずなのに・・・
「本物の建築に携わりたい」と、弊社のスタッフ募集に応募してくれました。
面接で「転職するなら菅野企画設計しか興味がありません」とまで言ってくれた心意気には、頭が下がりました。

趣味はランニングで、ハーフマラソンにも参加するという爽やかなスポーツマンです。
大学時代、「木造住宅の耐震性に関する余力の評価」という論文をまとめている潜在能力を考えると、彼には、デザインだけにとどまらず、耐震性能・断熱気密性能など、より高い視野を持って、住宅の安全・快適性を極めた設計士に育ってもらいたいと期待しています。




次は、木全美月。
卒業と同時に住宅工事会社に就職したものの、希望の仕事がさせてもらえず、教えてもらえず・・・心機一転、菅野企画設計のスタッフ募集に応募してきた若き二級建築士です。
履歴書と一緒に郵送されてきた卒業製作は、自然、環境を守りたいという彼女の気持ちが素直に建物としてまとめられており「デザインの流行より、自分の想いに正直で芯の強い人だな」と、魅力を感じました。

前の会社では相当くやしい思いを体験したようですが、その経験をばねに「お客様に喜んでいただけるような仕事がしたい」という初心を忘れないで、一人前の設計士に育ってほしいと思います。

二人とも、席に着いた途端、既にわが事務所の大忙しに巻き込まれていますが・・・
目を輝かせて仕事に励んでいます。


菅野企画設計は益々元気です。皆さん!どんどん声をかけてくださいね。



2012-02-14 15:08:34

和風住宅のインテリアパースもCGで

テーマ:ブログ



「どんなインテリアになるんですか?
私たちは素人だから、図面ではよくわからないんです」
ほとんどのお客様は、そうおっしゃいます。
だから弊社では必ずパース(透視図)を描きます。

以前は、CGで下書きを起し、それをなぞっていましたが・・・
最近ではスタッフの技術が向上し、和風のデザインも、CGのままで充分な質感が表現できるようになりました。




じゃあ、誰でも描けるのか?


実は、和室などを描く場合、そのデザインの構成要素、例えば柱、鴨居、長押、落し掛け、廻縁、竿・・・の納まりを知っていないと、とてもお客様に見せられる代物になりません。
よく、無料でインテリアパースを描いてくれる住宅業者がいますが、その絵たるや、和風デザインの素養がないことを証明しているようなものがほとんどです。

ただ、壁にクロスを張った洋間なら、市販の安いソフトを使って、誰でも簡単にCGが描けます。興味のある方は一度挑戦してみると楽しいと思います。




それはさておき、CGでパースが簡単に描けるようになり、お客様との打合せがとてもスムーズに進めることができるようになりました。以前は、設計図で説明していたことを最近はパースで行なうので、とてもわかりやすいとお客様に好評です。

ただ、丸太や節のある木を生かしたようなインテリアは、CGでは無理があるので、手書きで表現することになります。最近はプロの世界もCGが主流になって来て、手描きを得意とするパース屋さんは激減してしまいましたが・・・わが事務所のスタッフも、見栄えのいい手書きのインテリアパースを完成させるのは、なかなか難しい。

そこで、スタッフのパースに、最後に私が少し手を入れます。線の強弱をつけたり、色のメリハリを効かしたり、掛け軸の図柄を入れたり・・・ほんの少しのことですが、結構見栄えが違ってきます。





2012-02-07 11:47:19

障子について

テーマ:役立つコラム


杉製の障子


和室のある家が少なくなってきました。でも障子の人気は衰えませんよね。洋間の窓に障子を建てこみ柔らかい光を室内に取り込む。そんなインテリアも人気です。


さて、障子の素材について少しお話しましょう。


木材の使い方の常道は、一番いいところを建具、次に造作材、そして構造にという順番です。木目が通直で、癖のない材で建具が作られるのは、少しの狂いも許されないからです。
例えば障子の縦框は3㎝×3㎝程度と細いのに長さは1.8mあります。さらに組子には見つけが5mm、7mmの材が使われます。
もし、この角材が少しでも湾曲したら・・・障子を閉める度、開ける度に摺ってしまいます。引き違いの障子と障子の隙間は3mmしかないのです。

しかし、湾曲しない材を使うというのは最低限の条件。日本人はこれに見栄えの味を付け加え、楽しんできました。


先ず桧製の障子。白木独特のおとなしい肌からは、清潔感が漂います。
ただ難点は、木目がほとんど目立たず、深みを感じないこと。そこで、腰に杉板を嵌めこんだり、和紙を貼り漆塗りの四分一で止めたり・・・変化をつけて楽しみます。



米ヒバの目は桧より稠密。ちなみに鴨居は桧です


米ヒバ製障子の腰に和紙を貼る


桧は高価で使えない場合、最近は米ヒバというカナダ産の木材を使うことがあります。
ただ、この材は桧より木目が細かく「きれいすぎる」という欠点があります。
しかし、最初の木肌は少し黄色味ですが、しだいに飴色へと変わり、桧と区別がつかなくなります。


次に杉の障子。杉は赤身と白身が混じる源平という木肌が特徴ですが、建具は赤身で統一します。
秋田杉が最高級ですが、木目が細かいものなら、地元の杉でも作ることができます。杉の障子は、赤身の肌に木目が浮き立ち、品よく美しいので、数寄屋建築の定番です。


杉の木目は味がある


意外かもしれませんが、障子に関しては、一般的に桧製より杉製の方が高価です。
杉に似た材としてスプルースを使うことがありますが、質のいい材は激減していて、将来薄黒く変色することが多いので、あまりお勧めできません。

他に、利休好みの茶室「待庵」のように組み子を竹にしたり、栗菓子の銘店「すや」本店のように、栗を使った障子も目にしますが、狂わない材を見つけることや加工の難しさを考えると、これらは離れ業だと思った方がよさそうです。



障子は一本一本丁寧に作られます



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