今日は、演劇時代の友人に頼まれ、区のコミュニティーセンターで殺陣+アクションを教えて来た。


その友人は後楽園のスカイステージ(○○レンジャーなどのヒーローショーをやっているところ。国内のアクションショーでは最高峰のレベルらしい)で普段はアクションをしているが夜間などに一般の人と自主連を兼ねてアクションを教えている。


つい先日たまたま会って当時の話をしていたら、私も久しぶりに、やってみようと思い見学&練習のつもりで来たのだが、指導者が少ないので急遽教える事に。


私も演劇専門学校時代にアクションをやっており、数年前にはアクション中心の芝居をした事もあり思い出しながら、なんとか指導できた。


この教室には、女性もかなり多く来ていて私が指導する班は、女性3名と新人の男子2名だった。


まずは、パンチの出し方とキックの仕方を教えた。


演劇専門学校時代にも思っていたが、大抵の女子は拳が握れない。


試しに近くにいる女子に拳を握ってもらうとわかる。


拳を握ったときに人差し指が必ずと言って良いほど前に出る。


ケンカなどした事のない男子も同じ。


コレを教えるだけで女子は一苦労する。


そして女子はファイティングポーズを真似でも良いからやってと言うと、うまく決まらない。


ダンスでも何でもそうだが、体の軸がしっかりしていないという理由と、戦うというイメージができないのだ。


男子の場合は、格闘技や武道・プロレスなどを見ているし漫画などでも構えを良く見ているので、

比較的想像しやすいのだろう。『構えて!』と言うと、それなりに格好がつく。


しかし女子は人生においてあまり構えをとる事がないだろうし、ファイティングポーズと言われてもすぐに思い浮かばないのだ。


アクションも殺陣も見せるのを前提にしているので格好をつけなければ決まらない。

人間の関節・稼動域などを教えて、さらに具体的な見せ方を教えた。

2時間教えてやっとグニャグニャしなくなった。


アクションでこれだけ苦労するのであれば、女子プロは相当、指導するのに大変なんだろうなと実感する。


TVを見ていても女子格闘家や女子レスラーは『たたずまい』が決まっていない人が多い。

軸がしっかりしていないと、技もブレてしまうし決まらない。


最近の女子プロも、いわゆる『タメ』が無いので技が流れたままでも構わず、どんどん技を連発してしまう。

その結果、効いていないと客が見てしまう事や技の軽さや技のミスに繋がる事が多い。


じっくりした攻防のプロレスリングができるレスラーが現状では少ないのかどうかはわからないが、

『タメ』はいわゆる歌舞伎でいう『見栄』。


こういう『見栄』をしっかり見せる事ができるレスラーを育てないといけないと思うと同時に私が指導するわけではないが、指導するのにはとても困難なスポーツなんだなと思った。


PS:ちょっと動いただけでかなりの筋肉痛・・・今日でこの筋肉痛だから明日・あさってはもっと痛いんだろうな・・・