12月9日(金)は、下北沢VOICE FACTORYさんにて、girls museum presents『Short Sweet Story クリスマス編』を観劇。
 
 
 【フレッシュな女性キャストばかりを並べた、甘く、切なく、美しい?ショートストーリー。
 第18回目のテーマは「クリスマス」
 ストーリーを楽しむのもよし!
 お気に入りの子を見つけるもよし!
 お好みの楽しみ方で楽しんでください♪】
 
 オール女性キャストで演じられるお芝居は、日野ありすさん以外のキャストが、全て初舞台というフレッシュな座組。
 
 オープニングアクトのダンスも、客席から自発的に拍手が興るなど、賑やかで元気いっぱいなステージは、STRAYDOGさんのSeedling公演の雰囲気に似ています。
 
 皆さん、初舞台とは想えないクウォリティーを魅せてくれていました。 
 
 
 作品は、『ブラック・バイト/ホワイト・クリスマス』と『ラストコンサート~Love makes you storong~』の二本立てで構成。
 
 1本目の『ブラック・バイト/ホワイト・クリスマス』は、クリスマスに、“クリスマスおはぎ”を街頭で売るアルバイトに携わっている3人に訪れるドタバタワンシチュエーションコメディ。
 終始、笑い声の絶えない作品でした。
 
 「隠れキリシタンがクリスマスケーキの代わりに編み出したのが、クリスマスおはぎ…」というお話しは、真偽のほどは分かりませんが、ウソから出た真実っぽく物語に取り込まれており、毎日手造りをしているという本当に食べられる“クリスマスおはぎ”も、作品に華を添えます。
 
 カリスマアーティストのアンビ役にRiskyMelodyの日野ありすさん。
 リスメロのありすさんそのままにカッコイイ、アンビですが、おはぎを頬張ったり、客席に降りて来て絡むなど、自由奔放。
 ありすさんが劇中ぶっ込む、『クリスマス作文』と『ラップで告白』のお題に、悌莉有役の横山媛奈さんが、想わず「事前にそれ聞いてないよ」と呟いてしまうなど、天和やん輪するキャスト陣が面白かったです。
 ありすさん、アンビガトー!!
 
 
 寅巣兎巳を演じるHONNEYBEEのヴォーカル・クニヨシネネさんは、初舞台にはじめは緊張している様子も見受けられましたが、徐々に自然なお芝居が出来ており、初々しさもありつつ良かったです。
 
 
 宇津々景織子役の森崎志桜里さんが、オドオドした内気な登場シーンから始まり、はっちゃける後半とのギャップが巧く表現されており、活き活きとしたお芝居を含めて印象に残りました。
 初舞台ですが、堂々としていました。
 
 
 ラスト、アンビ(ありすさん)のミニライブへの繋ぎ方も面白いです。
 この日、ありすさんは、クリスマスソングと代表曲の『RiskyMelody』の2曲を披露。
まさかありすさんの歌が聴けるとは想っていなかったので、嬉しかったです。
 
 2作品目の『ラストコンサート~Love makes you storong~』は、D'sの解散コンサートを巡る人々の物語。
 コメディ要素もありますが、バンドと共に人生の苦楽を旅し、登場人物それぞれがバンドに寄せた想いは、リスメロさんやAKB48さんと自分の関係と重ね、心がジーンと熱くなります。
 バンド名のD' sに込められたメッセージも、ステキです。
 
 本作は、RiskyMelodyベースのMAIさんの初舞台。
 ライブハウスオーナーの孫娘・長井役のMAIさんが、いつものリスメロライブでのトークコーナーそのままのノリで、動きもコミカルです。栃木訛りのある語り口も暖かいです。
 表情もふくめ、雰囲気のあるお芝居も、良かったです。
 セリフに迫力もありました。
 
 
 水町役の深月るなさんが、どさくさに紛れてMAIさんを叩くシーンに大爆笑です。
 
 舞台『Short Sweet Story クリスマス編』は、12月11日(日)までの上演。
 RiskyMelodyのありすさんとMAIさんは、この日が千穐楽でした。
 
 上演時間は、90分です。
 
(りょう)