妊娠判明から死産までの記録25【棺】 | 向空の下で・kanata・

妊娠判明から死産までの記録25【棺】

朝から葬儀の人がきた。



旦那は死亡届や何か書類をかいたり、説明を受けてた。



死亡届は葬儀屋サンの人がだしておいてくれるそう・・・。




棺の話しになり、向空は大きいので通常よりサイズが大きくなるって言われた。




葬儀屋サンが帰ったあと、看護婦さんが入ってきて



棺に向空を入れる前に合わせてくれるって言ってくれた。




すぐに向空を連れてきてくれた。




前日と同じように白い紙に包まれてた。



また向空を抱っこできたことが嬉しくて嬉しくて。




30分ほど病室で旦那と三人で過ごした。




やっぱり可愛くて・・・・愛しくて・・・・




向空がまた連れて行かれるとき、旦那が声をあげて泣いた。




私はビックリして、旦那を抱きしめて2人で泣いた。






それから少しして、義両親と私の母と妹が到着。




棺に入った向空が病室に入ってきた。









可愛い・・・・。




退院するときのために用意していた太陽のおさがりの肌着をきてて。。。




すっごい可愛くって。




眠ってるみたいで。



可愛い、おてては指を組んでガーゼで固定されてた。



ホントに・・・



ホントに



可愛くて。



可愛くて・・・・。






私と旦那以外は向空に会うのが初めてだから、



「太陽と似てる!!」


とか話しながら、泣いてた。





私はみんなの前では泣けなかった。




ただ・・・




ただ・・・向空が可愛くてずっと見てた。




向空の姿を絶対に忘れたくない!!!



って思った。





棺の中に旦那のかってきてくれたお花と・・・やわらかい真っ白なクマさんのガラガラのオモチャ。



私が陣痛中にずっと握り締めてたから、私がもっておこうかと思ったんだけど、


向空にやっぱり持っててもらおうと思った。




あとお花見にいったときの写真と私のオナカが大きいときの写真を入れた。





向空の写真を数枚撮った。






今思えば、もっといっぱいいっぱい写真をとっておけばよかった。




向空の姿をいっぱい残しておけばよかった。








太陽が



「あかちゃーーーんLOVE




って言ってた。




自分の持ってたラムネを一つ、向空にあげてた。



お兄ちゃんからの初めてのプレゼントだね。






それから家族のみんなは外にでてくれて、旦那と向空と私・・・三人の最後の時間を過ごした。






向空とのお別れの時間きた。。。




辛かった。




親たちがいたからなのか。。。




私は泣けなかった。






向空はこの日・・・葬儀屋サンに連れて行かれてしまった。








この日の夜は、



同じ病院に向空がいない。



という寂しさでいっぱいだった。





火葬は明日・・・。