妊娠判明から死産までの記録20【陣痛の間】 | 向空の下で・kanata・

妊娠判明から死産までの記録20【陣痛の間】

13時がすぎたころ・・・




痛みがドンドン増してきた。




あ~・・・これや・・・・




太陽のときの陣痛を思い出した。



でもやっぱり二回目だからか余裕があった。



今、3分感覚・・・


まだまだやなー・・・。



痛みもこんなもんじゃない。



って思ってた。




そして旦那が戻ってきた。




入院準備の紙袋とオモチャが入った袋。



そして



棺に入れる花束をもって。



花束はすぐに看護婦さんが持っていってくれた。




旦那に買ってきたオモチャを見せてもらった。



新生児の赤ちゃん用のタオル布のクマさんの手遊びオモチャ。



すっごい可愛いのが二つ。



そのうちの一つを持たせてもらった。



その可愛いやわらかいオモチャを持ちながら陣痛を耐えることにした。




経産婦だからか・・・・



陣痛促進剤のせいなのか・・・




太陽のときとは全然違って、早いスピードで陣痛の感覚が短くなっていく。





ずっと旦那がついていてくれた。





花を買いに行ったとき、花屋の人に



「どぉいったお花ですか??」


って聞かれて、


「赤ちゃんの棺に・・・」


って、答えた瞬間に涙がでてしまって・・・



そしたら花屋のおばちゃんも泣き出して・・・



って、いう事があったらしい。




「俺、お前に涙見せる前に花屋のおばちゃんに見せてもたわー汗




って、言ってた。



まだ私の目の前では泣いてない旦那。



私もまだ泣いてなかった。





他に覚えてる会話は・・・





赤ちゃんがでてきたら・・・・



旦那は抱っこできない。



っていった。




悲しすぎて・・・ムリ。




って、そんな感じの事を言ってた。




でも私が



「もう二度と抱っこできないんやで。抱っこしてあげて。パパなんやから」



って言ったら、頷いたと思う。






本格的にドンドン痛みが増してきたころ・・・




隣で旦那が静かに泣いてた。



顔をかくしてて見えなかったけど。




その姿をみて、本当に申し訳なくって・・・




私のせいや・・・・。


私がもっと、胎動を気にかけてれば・・・


もっと私がしっかりしてれば・・・


私と結婚しなければ・・・・



こんな想いをさせずにすんだのに・・・・




そんな気持ちでいっぱいになって・・・



旦那に申し訳なくてしょうがなかった。







3時半すぎ・・・



もう痛みはピーク。



看護婦さんも3人ぐらい集まってきた。




手をずっと握ってくれてた看護婦さん。



「頑張って出してあげようね」



「痛いね。がんばろうね」



って、言葉をかけてくれた。





看護婦さんの目がすっごい悲しい目をしてた。






16時すぎ




痛すぎる・・・・




呼吸法はしっかりできてたと思う。





看護婦さんに支えられ、分娩室へ移動。




移動する途中に痛みが思いっきり襲ってきて・・・


歩けなくなって・・・




二回ぐらい立ち止まりながら分娩室へ。






もう少し・・・




もう少しで会える・・・。



そう思いながら分娩室に入った。