妊娠判明から死産までの記録⑲【旦那の涙】 | 向空の下で・kanata・

妊娠判明から死産までの記録⑲【旦那の涙】

朝9時から陣痛室へ移動。




陣痛促進剤開始。



看護婦さんに



「今日中に産まれますよ」


って言われた。



旦那は自宅へ入院セットや向空の棺にいれるものなどを取りに帰ってもらった。





10時 




まだなんか出産の自覚がでてこない。





まだあんまり信用できてなかったのかも。



テレビをつけていてくれてたから、痛みもまだチクチク程度だったので普通にテレビを見てた。





11時すぎ



旦那から電話があった。




家に着いたみたい。




入院準備をしている紙袋が間違ってないか聞いてきた。






旦那の様子がおかしい・・・。





泣いてる??




すっごいビックリした。




一緒に住んで8年・・・



泣いてるところをみたことがない、旦那が泣いてる。





「どうしたん???」



って聞いたら




「イヤ・・・ちゃんと準備してたんやな・・・って・・・」



って鼻をすすりながら言った。




家に戻って旦那も気が緩んだのかな・・・。



入院準備とかベビーベットとか、太陽のときの新生児の服とか・・・・



自宅には赤ちゃんを迎える準備がでてきたもんね・・・。




「大丈夫??」



「大丈夫・・・・用意するわな・・・・また電話する」




そういって電話をいったん切った。





また少ししたら電話が鳴った。




赤ちゃんの棺に入れる写真のことで。



この間にいったお花見 で太陽がとってくれた写真をいれることにした。


パパとママとお腹にいる赤ちゃん。


太陽が撮ってくれた三人の初めての写真。



まさかあのお花見の写真がこんな形で印刷することになるなんて・・・。




あと私のお腹が大きい1人で写ってる写真。




これから棺にいれるオモチャとかを買いにいって戻ってくるといって、電話を切った。