妊娠判明から死産までの記録⑮【案内された部屋で】
新生児室の前で待たされるのってすっごく辛かった。
少ししてから看護婦さんがきて、部屋に案内された。
キッズルームに預けていた太陽に会いたくて・・・
看護婦さんに部屋につれてきてほしい。
とお願いしたけど、ダメだって言われた。
なんで??
この産院は子供を部屋に入れるのをイヤなのは両親学級のときに言ってたから知ってたけど・・・
それって、新生児チャンがいる部屋に菌を持ってこないように。
っていう理由じゃないの??!!
そうだったら別に大丈夫やん・・・。
太陽が私の気持ちの支えになるのに・・・・。
婦長サンがダメだって言うので部屋で1人きりに。
一緒にUSJにいく予定だった友人タチに連絡した。
すごくビックリしてた。
朝から別の友達からもメールが来ていたので、状況を説明してほしい。ってお願いした。
そういえば、そろそろ「おっぱい教室」が始まったころだな・・・。
「またあとで~!!!」
って言ったのに教室に来てないから、さっき会った人は不思議におもってるだろうな・・・って思ってた。
家族にも連絡。
妹に太陽を迎えにきて欲しいってお願いした。
妹に連絡して・・・おばあちゃん以外は妹に連絡してもらうようにお願いした。
おばあちゃんに・・・・まだいえない・・・・。
赤ちゃんが死んでしまったなんて・・・おばあちゃんに言ったら倒れてしまうんじゃないか・・・
まだ・・・
ギリギリまで言わないでおこう。
って決めた。
看護婦さんと男の先生が部屋に入ってきた。
このままこの産院で出産できるか調べるらしい。
お腹の中で赤ちゃんが死んでしまって三日以上がたつと、合併症がでてきて私もカナリ危険な状態になってしまうらしく・・・
耳を少し切って、血が止まる時間を計った。
体温は少しいつもより高かったかな・・・。
もしこの病院で出産できない状態だと大きな病院に移動しなきゃいけない。
検査の結果・・・
この産院で出産できるとのこと。
ヨカッタ・・・。
また部屋に1人になったあと、看護婦さんがやってきた。
「さっきね。子供が2人いる看護婦さんみんなと話ししてたんだけど、2人目のとき胎動とかそんな気にかけたりしてなかったって。
上の子の世話におわれてるし、気にかけてなかった~。
って、みんな言ってたからね」
って、言ってくれた。
さっき婦長サンが私に胎動の事で言った言葉を、看護婦さんみんな聞いてたから・・・
私が「自分のせいだ!!!」って思わないように・・・・
声かけてくれたんだね。
そこにいつも検診のときに見てくれてたセンセイが入ってきた。
すっごく悲しそうな顔。
私の前に座って
「残念だったね・・・」
と言った。
あまりにもセンセイが悲しそうな顔をしてるからか・・・
「はい」
って答えたときに私は少し愛想笑いをしてた。
他に何を話したんだったかな・・・。
覚えてない。
こんなことは滅多にないっていうのを言ってたような気がする。
センセイと看護婦さんが部屋から出て行って・・・
少ししたら看護婦さんが来て
「もう一度センセイがお腹のエコーを見たい。って言ってるんだけど。。。大丈夫??」
って聞かれた。
「はい」
と答え、朝に診察をうけた部屋へ。
診察室にいくまでに、新生児室があって・・・
階段を下りていると下りたところにある受付の人たちの視線をすっごい感じた。
でもそっちを向けなかった。
診察室に入ると、朝に診察をしてくれた女性の先生がいた。
お腹にエコーを当てる瞬間。
心臓がうごいてますように!!!!!!!!!!!!!!!!
って強く願った。
でも・・・・
やっぱり動いてなかった。
動いてなかった・・・・・・。
先生が
「さっきドクター4人があつまって、アナタの今までの経過とエコーをみたけど、何も異常な点はなかったの。
赤ちゃんをお腹から出してみないと原因はわからない」
って言われた。
そうやんね・・・。
へその緒を巻いてる以外は・・・
順調なはずだった。
赤ちゃんも一週大きめで・・・
もう下がってきてて・・・・
なんでなんだろう・・・。
映し出されてるエコーを見るのは辛かったけど・・・・
しっかりと見た。