では続きです
2011年
1月1日、NMB48シアターグランドオープンにて劇場公演デビュー。またNMB48のキャプテンに就任した事が発表された。
秋元康
「ルールとか趣旨とか狙いとか、彼女が把握して伝達していくんじゃないかなという気がするので。
野球で言えばキャッチャー。司令塔」と信頼を寄せている。
「私は最年長じゃないんですけど、
『最年長だからといって必ずしもまとめる力があるわけではない。そういう力があると山本には期待している』と言われた気がします。
うれしかった。キャプテンになって学ぶことも多いし、辞めたいと思ったこともありません」
元々アイドル志望ではなかったが、実際にNMB48として活動してみて。
「実際やってみると、すごい楽しい! やっぱり公演が一番楽しくって、公演のステージだと、すごく自分を出せる気がするんです。
アイドルというものに対するイメージも、すごく変わりました。
全然一つのイメージじゃなくて、カワイイだけじゃなくてカッコイイ感じもあって、これなら自分もできるんかな~って思ってます」
「入る前は自分の夢があって、NMBは一つのキッカケになればと思っていた。音楽やソロの歌手活動ですね。
でも、今はグループの楽しさを知って個人的な夢は考えなくなりました。そう思えるうちは、NMBのことだけを考えたい」
3月10日、1期生から選抜された16名でチームNを結成。研究生から正規メンバーへと昇格。
また、NMB48のキャプテンからチームNのキャプテンに移行した。
4月16日、AKB48が大阪で行った握手会にて、5月25日にリリースされる21stシングル『Everyday、カチューシャ』の選抜メンバー情報が発表。
NMB48から渡辺美優紀と共に選ばれた。
NMBはまだシングル曲をリリースしていないので、これが初選抜。
「NMB48自体、始動したばかりの中での今回のお話は、正直、不安や戸惑いが大きかったのですが、本当に光栄な事なので、
埋もれてしまわないように先輩方から少しでも何か吸収して、そしてそれをNMB48のメンバー全員に発信し、
個人としても、NMB48という一つのグループとしても、もっともっと成長していけたらと思います」
PV撮影時について。
「PV撮影にグアムに行った時も、先輩たちに囲まれてる自分に違和感というか、一緒にお仕事をさせていただいていても、
全然実感が無いぐらい地に足の付かない状態でした。自分たちが出来なかったら足を引っ張ってしまうんで、必死に覚えて付いて行きました」
雑誌では水着グラビアの仕事にも挑戦。
「グラビアは一番緊張しますね。どうしたらいいかわからないんで、カメラマンさんにもうお任せというか。
すべて“どうしたらいいですか? どうしたらいいですか?”って聞いてまわってます」
博多で結成されるHKT48について。
「あまりほかのグループとかチームにばかり目をとらわれていると、自分たちのグループのカラーを見失ってしまうと思うので、
自分たちらしくをモットーに、やっていきたいです」
5月14日、甲子園球場で行われる「阪神×中日戦」で、始球式に登板。
5月19日、2nd「青春ガールズ」公演開始。ユニット曲は『Blue rose』を担当。
「めっちゃカッコいいんです、ロック調でロングコートで。
マイクスタンドを使ったパフォーマンスをするんですけど、間奏部分で4人でマイクスタンドを蹴って前に倒すんです。
特に最前列の方はすごい近いんで、ウワッ!(のけ反る)ってなってるんですよ!」
5月25日、初めて参加する選抜総選挙について。
「NMB48は始まったばかりなので、この機会にたくさんの人に知ってもらいたい気持ちもあります。
今できること、例えば公演が今の私たちにとっては大事だと思うので、地元の活動を大事に頑張りたいです」と、
日ごろの積み重ねが結果につながればという考えを示した。
6月9日、最終結果は、8697票で28位。
ステージに上がると「この順位、この数字、本当にうれしく思っています。期待値以上の活躍を見せていきたいので、応援よろしくお願いします」
と落ち着いた様子で挨拶した。
イベントの様子は大阪・TOHOシネマズ梅田でも中継され、山本のアンダーガールズ入りが決まった瞬間、
浪速っ子は「よっしゃー」と歓声をあげた。
しかし、速報では渡辺美優紀もランクインしていたが、最終では残れなかったため、NMB48からの当選者は1人のみに留まった。
総選挙後のインタビュー。
―NMBで唯一のランクイン、どう受け取りましたか?
「これは私への票と言うより、NMB48への期待票なんやな、と思いました。
速報の時は、みるきーも34位に入っていたんで、一緒にと思ってたんですけど…。
私だけが残ったっていう事は、関西のお客さんが、NMB48全体を応援する意味でチームNキャプテンの私に投票してくれたんやと思いました」。
じゃあチームとしてではなく、個人としては今後どんな部分で成長していきたいですか?
「AKBさんの選抜のお仕事をさせて頂く時なんかは、先輩の背中を見ないと何も出来ないから、
自分を全然出せていないと思うんです。
だから、どんな場所でも自分をアピール出来る様に、自分自身の殻を破りたいですね」
6月25日、NMBと心斎橋筋商店街がタッグを組んだキャンペーン「心斎橋に、恋ッ!!」の一環で、
山本彩や渡辺美優紀が一日理事長、山田菜々ら4人が一日店長に就任した。
計6人は同商店街振興組合からタスキを受け取り、いざ出陣。
総選挙で28位と健闘した山本をはじめとする地元の人気アイドルに、商店街は大歓声。
メンバーの周りには、たちまち人だかりができ、その数は一気に約1000人にまで膨れあがった。
しかし、スタッフの警告を無視して写真や動画を撮影する者、人混みをかき分けて突進してくる者。
いつ事故が起こってもおかしくない状況となった。
当初、商店街を練り歩く予定だったが、危険であるとの判断から急きょ中止に。
店舗間の移動は、混乱を避けるために裏口を使うなど対応に追われた。
主催者側は最終的に約100人の警備員を動員して厳戒態勢を敷いたが、防護用ロープや柵の外から次々とファンの手が伸びてきて、
体のあちこちをベタベタと触られるメンバーが続出。
その“惨劇”を目の当たりにした警備員の1人は「本当に危険な状態だった」と振り返った。
それでもメンバーは笑顔を絶やさず、地元愛をアピールした。
8月20日、先日、NMB研究生である島田玲奈が彼氏と思われる男性とのプリクラが流出。
恋愛禁止を掲げるAKB48グループにおいて、このような騒動が起こったことについてはネットを中心に騒ぎとなり、
島田にも何らかの処分が下されることが危惧されたが、この件については、NMB48加入以前の写真ということで"お咎めなし"という決定が下された。
だが問題はそこからで、この事件後、メンバーの過去のものとされるプロフや、男性とのツーショットプリクラが続々流出。
AKBだけではなく、NMBのメンバーのものまでネット上に掲載された。
そのメンバーというのが、チームNでキャプテンを務める山本彩。
騒動となっているのは、山本彩と思われる人物を含む、男女4人が写っているプリクラで、すべてに男女2人ずつで写っており、
全員の名前や、「卒業してもあそぼ」などと書かれている。
そして「おとまりんこっ」など、ただの学校の友人ではなく、かなり親密な関係であったと思われる文もある。
山本は現在18歳だが、このプリクラに描かれた文言や、被写体が冬物の衣類を着用していることなどから、
これらは山本が中学卒業時に仲良しグループの4人で、卒業旅行と称したお泊まり旅行に出かけた際のものなのでは、と考えられている。
この一連の流出騒動はAKB側でも起こっており、劇場支配人の戸賀崎が、
「AKB48プロジェクトメンバーの過去のブログや画像がネットを通して拡散し、その件について沢山の方からご質問を頂きます。
僕達運営もこの件については、慎重に正しい選択をしなければならないと思っておりますが、僕からお願いがあります。
これは僕個人の意見ではありますが、僕はメンバーがAKB48グループに入る前の『過去』については、犯罪行為を除いて不問にしたいと思います」と、
明言する騒動にまでになった。
おそらくこのまま、発見→解雇という一連の流れを作ってしまうと、さらに過去探しがヒートアップしてしまう恐れがあり、歯止めをかけるためにも、
今回の苦渋の決断をしたものと思われる。
さらにある芸能関係者によると、
「ネット上でメンバーの過去のブログやプロフを見つけ出し、調査しているファンがいるんです。
彼らはまだスキャンダル皆無のメンバーの爆弾も多数握っているといいます。
運営との駆け引き・取り引きまで考えているようで、『時期を見て流出させる』といったコメントを掲示板に残しています」。
あえてすぐには公開せず、それをネタに何らかの見返りを要求をするという、取引というより脅迫に近い行為が今後行われてしまう可能性もあるという。
運営側はこのような要求を未然に防ぐためにも、断固たる態度をとったとも考えられる。
だがこれで、これまで掲げてきた「恋愛禁止」というルールもほぼ崩壊し、今回の発表にも賛否両論は激しい。
そもそもこのルール自体、アイドルに処女性を求めるファン層のニーズに応えるために、あえてアピールしてきたもの。
メンバーとして活動中は恋愛禁止でも、加入前ならいくらでもOKでは、処女性などあったものではない、というのが反対派の意見。
アイドル誌ライター
「不問は不問で正しい判断だと思いますが、一般にアイドルファンはそのアイドルに対して処女性を強く求める傾向がありますし、
またこれまでの山本のキャラが優等生だっただけに、中学生でお泊まりっていう疑惑は、がっかり感が大きいでしょうね。
今回の"過去の恋愛不問"という運営側の判断は、致命的なミスだと思いますけどね」
それに対し、そもそもアイドルに処女性すら求めていないという意見もあり、
さらになぜかここ最近のメンバーの過去探しにヒートアップしている流れに対していい加減うんざり、という冷めた見方も目立つ。
今回の騒動について、未だNMB運営側は発表は行っていないが、山本がオーディションに合格しNMBメンバーとなったのは2010年。
今回のプリクラが例え本物であったとしても加入以前の物であり、NMB運営側も島田の件の際に、
過去については不問という判例を出しているだけに、今回も処分は行われないと予想されている。
8月21日、山本は神戸で行われた個別握手会後にブログを更新。
騒動については一切触れていないが、
「私が皆さんにパワーを送らないとあかんのに、私の方が沢山の元気や勇気を頂いてばっか>< それと同時に、
皆さんに心配というか気を使わせてしまった部分もあり申し訳ありません。
これからも応援して下さる皆さんの期待に応えていけるように、全力で夢を追いかけて行きたいと思います!」という前向きなコメントをしている。
9月6日、今度は自身が率いるチームNのメンバーでありグループ結成から一緒にやってきた同期メンバーにある問題が起きる。
それは、吉田朱里、松田栞の無期限謹慎と、近藤里奈、渡辺美優紀の選抜落ち。
表向き運営側は、4人に何のトラブルも無かったとしているが、実は彼女たちはある問題を起こしてしまい、処分を受けたとされている。
一連の騒動について、山本はキャプテンとしてのコメントを発表した。
「4日に続き、今日発表されたメンバーや、これからのNMB48について。正直、最近はメンバー同士に見えない心の距離があった気がします。
キャプテンである私は、離れていてもメンバーとしっかり向き合い、私がもっと皆を支えなければいけないのに…。
心の何処かで、メンバーに嫌われる勇気が私にはまだなかったのかもしれません。そう思うと自分に腹が立ちます。
One for all all for one. 一人は皆の為に皆は一人の為に。一人の責任は全員の責任です。
皆さんに心から応援してもらえるチームそしてグループになる為に、皆の気持ちをひとつに全員もう一度初心に戻りスタートしたいと思います。
もう少しだけ私達に時間を下さい。
2ndシングルでは2期生や研究生が選抜され、前回とはメンバーが大きく変わりますが先輩として後輩をサポートし前回に続き良いモノを作りたいと思います。
だから、私はこれからもキャプテンとして皆を引っ張り、支え、前を向いて進みます。
迷わずに信じる道を貫き導くそれが私の役目だと思っています。今はこんな風にしか言う事が出来なくてごめんなさい」
10月9日、1周年記念ライブ「NMB48 1st anniversary special live」をHNK大阪ホールで開催。
だが、グループにとって記念すべきこの日を、全47人のメンバーで祝う事は出来なかった。計3名が謹慎によりこのライブを休演していた。
さらに新曲の選抜から渡辺と近藤が外れるなど、オリコン1位という華々しいデビューは飾ったあとは、問題にばかり見舞われていた。
MCでは、山本がメンバーを代表して挨拶。
(昼・夜公演より要約)「私たちにとって本当に勉強になった1年でした。年齢、性格、環境も違うメンバーが集まり、不安でいっぱいでした。
個性が強いNMBのメンバーは、初めはぶつかりあう日が続いていて、不安だらけのスタートでした。
生徒会長の経験から始めたキャプテンも、なんとなく務まると思ってやっていましたが、一つにまとまることができなくて、
涙を流したことも、苦しくなったこともありました。メンバー悪いわけではなく、みんなマイペースでした。
先輩であるAKBさん、SKEさんの後で、正直プレッシャーに感じていました。
1年前にステージに立ったときの興奮は、今でも手に汗がにじむことを覚えています。
私たちは、皆さんのおかげで7月に『絶滅黒髪少女』でオリコン1位を獲得できたことを、感謝しきれないぐらい感謝しています。
そんな中、ファンの皆さんに心配をおかけすることがありました。
本当に何をやっているんだろう…。NMB48最大の出来事でした。今までにないような険悪な空気が流れていました。
メンバーも落ち込み、気持ちもバラバラになりそうな危機もありました。
毎日ミーティングをして、言いたい事も言い合って、ケンカしたり、泣いたり、慰めたり、抱きあったり、励ましあったり…。
私たちは次第に一つになっていきました。
新曲のレコーディングの時に、秋元先生からカップリング曲(『僕は待ってる』)の歌詞が届きました。
一言も何も言わずに、いつも遠くから私たちを見守ってくださっている秋元先生が、その頃の私たちのことを歌詞にしてくださったんだと思いました。
私たちは、その歌詞を見て泣きました。
レコーディングが出来ないぐらい涙を流しました。それと同時に、私たちNMB48はこうありたいと強く思いました。
NMB48結成1周年、これからその歌詞のようなグループを目指し、頑張っていきたいと思います」
涙ながらに話す山本のコメントを聞きながら、渡辺もまた涙を流して天を仰いだ。
翌日のブログ。
「この1年、結成一周年とは思えない位色んな事があり、ファンの皆様には沢山ご心配をおかけしました。私たちはダメダメなチームです。
でも、どん底から這い上がった私たちは、“ひとつ”になりました。
まだまだ未熟ですが、それでも優しく温かく見守って下さる皆さんには、どれだけ感謝してもしきれません。
昨日、NMB48は1歳になりましたが、今日から2歳に向けてのスタートです。
2期生が加わりメンバーも増えましたが、これから、もっともっとチームワークを深め、全員で力を合わせて成長して行きたいと思います」と、
活動2年目の決意を新たにした。
また後日のインタビューでは、当時メンバー内でどんな話が行われたのかを、少しだけ語っている。
それによると、
「1期生24人で話し合いました。私と最年長(山田菜々)で決めて。研究生とは最近接することが少ないので、率直な意見が聞けてよかった。
研究生にとってはチームNが今の目標。だからNのメンバーが恥ずかしいことをしたら、研究生は情けなくなるという意見でした」
11月6日、インテックス大阪で行われた『オーマイガー!』個別握手会の第3部を一時休止した。
翌日、おそらくそれに関係したであろう内容のブログを投稿。
「体調も大丈夫。でも、いっこだけ! 体は大丈夫でも、心はそうじゃないって時が正直あります。
ネガティブな自分の性格にも問題があるとは思いますが…せっかくの短い時間、私は皆さんと笑顔で楽しい握手がしたいです。
この気持ち、分かってもらえますか?
本当言うとブログもあまり書く気になれなかったんですが、山田が黙って寄り添ってきて話を聞いてくれたり、
ブログどうしようかな…って考えてたら、みるきーに心を読まれたのか(笑)、「ブログ更新しぃや~」って背中を押してくれたので、
こうして書く事が出来ています。皆さんが私の笑顔を見たいと思って下さる様に、私も皆さんの笑顔が見たいです。宜しくお願いします」
11月10日、朝日新聞インタビュー。
―1周年記念コンサートでの挨拶で、『僕は待ってる』の歌詞に触れながら1年間を振り返り、ファンへの感謝の思いを述べました。
「あの1周年コンサートをきっかけに、メンバーがもう一度同じ方向を向くことができた、2年目に向けてのよいスタートを切ることができたと思います。
最後の挨拶は、この1周年という節目でファンの方にお伝えしたいこと、お伝えしないといけないことは何かという観点から、
他の人たちの意見も聞きつつ文案を練りました。挨拶の中で、
『僕は待ってる』の歌詞が届いたときにメンバーみんなが号泣したというエピソードを紹介しましたが、
それはぜひとも触れたいという思いがありました。秋元先生がそのころの私たちを見て書いてくださった歌詞だし、
メンバーみんなの思いがつまった曲だったので。
―この1年間で得た最大の財産は?
「感動する回数が増えましたね。当初、アイドルになりたくてなりたくて、という熱意がそこまであったわけではなく、
なんとなく漠然としていた部分もありました。
でも、こういう活動をしていないと得られない感動、私が普通の女子高生をしていたら経験できなかったであろう感動に多く出会えました。
それが私の財産になっています」
―感動とは例えば?
「やっぱり、私は歌うことが好きなんだなと感じるときですね。普段の公演もそうだし、大きな場所でのパフォーマンスも。
多くの人に自分の歌を聴いてもらえる。ステージに立ったときに、多くのお客さんが待っていてくれる。そのことに毎回、新しい感動を覚えています。
握手会などで直接ファンの方々とふれ合う中で得られるものも大きいです。
応援してくれる方たちの世代や年齢もバラバラなので、アイドルとしての活動に対する助言であったり、
人生の先輩としての立場からのアドバイスであったり、様々なものを得ることができる。ある意味、これはアイドルの特権だなと思っています」
―でも、アイドルになると自分の時間はほとんどなくなってしまいますよね。
「何かに向かって取り組んでいるときは苦しいこと、辛いことはあると思うんです。
でもみんなでそれを達成したときの喜びは何ものにも代え難い。
そのときに得られる喜びのことを思うと、自分個人のことは後回しにしても構わないという気持ちになりますね」
―お城めぐりが趣味ですが、最近は?
「最近は行けてないですね…。でも、ファンの方が握手会で「こないだ○○城行ってきたよ!」と感想を伝えてくれたりとか、
お城の写真を送ってくれたりとかするので、私もそこに行った気分になれます(笑)。
なんというか、ファンの方がお城に行ったときに私のことを思い出してくれているのかなと思うと嬉しいです」
― キャプテンという立場は重責で、リーダーとしての立ち居振る舞いが求められる。
一人のアイドルとしてやりたいこととのギャップを感じることはなかった?
「キャプテンとして思い悩む場面はありました。重責ですし。でも、やっぱり私は歌が好きだし、アイドルとして活動できていること自体が楽しいです。
NMB48のことしか考えられないし、NMB48のために時間を使っていることがうれしい。
キャプテンとしての経験も、きっと将来に生きてくると思いますし。
「キャプテンを誰かに代わってほしい?」ともし聞かれたら「イヤ」と答えます。キャプテンは大変な仕事です。
みんなが私を信頼し、キャプテンとして期待してくれているのなら、それも私にしかない「個性」だと思うようになりました。
それに、メンバーのことを誰よりも知っているのは私だという気持ちもあります。メンバーの気持ちに一番寄り添えるのも自分だと思っています」
―最近、一番心に残っていることは?
「青春ガールズ公演の前あたりですね。練習期間が長くないうえ、メンバーが一堂にそろう機会も多くなく、
「どうなっちゃうんだろう」と思うことが多々ありました。
でも、そのぶん、みんなすごい集中力で、一曲一曲に打ち込んだんですね。私が頑張ってまとめようとしなくても、みんな自然にまとまれたというか。
あの時期を乗り越えたことが自信につながり、1周年コンサートでもそれが生きてきたと思います」
―3期生を募集中です。「アイドルってどんな仕事ですか?」と聞かれたらどう答えますか?
「NMB48に入ってから気づいたことですが、
「公演でのみんなの笑顔を見て、テスト頑張る気になれた」「あの曲に勇気をもらった」と言ってくれるファンの方が多いんですね。
私たち自身が何かをつくっているわけではないにせよ、
私たちの姿や私たちのメッセージが誰かの心に届いているという実感を持てること自体がとてもうれしいです。
そういう意味では、「目には見えないものを届ける仕事」といえるかも知れませんね。
外から見えるほどきらびやかな仕事ではないかも知れないけど、そのぶん、想像もしていなかったような感動を味わえる仕事じゃないかなと思います」
12月16日、高橋みなみ・松井珠理奈との対談。
高「さや姉は、予想通りくそ真面目。下手したら私よりも真面目。実はAKBは最初、
別に引っ張ってくれていた年上メンバーがいたんです。
あゆ姉が卒業したときに、自分が引き継ぎたいって思って、次第にみんなに認めてもらったというのが経緯なんです。
でもさや姉は、入った瞬間にキャプテン。間違いなく適性なんだけど、段階を踏ませてもらえない辛さがありますよね」。
山「最初は何をしていいのか分からなかったんです。そんな時にたかみなさんとの対談をキッカケに、少し見えて来ました。
『毛が生えるくらいのハートを持った方が良いよ』って言って下さって。
今でも、NMBのキャプテンをやりながら、AKBの方でも役割を果たさなきゃいけない難しさは感じてるんです。
一時期、NMBの公演に全然出られない時があって…」。
高・珠「あ~一番辛いことだよね」。
山「久しぶりに公演って時も、キャプテンのくせに抜けてばっかりで、ちゃんと出来なかったのに、みんなの気持ちが向いてくれるかなぁとか」。
珠「例えば、公演のリハーサルの時に、振りを間違えたメンバーを注意したら、
『抜けてたお前が何だよ』って言われるんじゃないかって思っちゃいましたよね。
でも実際には、『あっそうだよね』って素直に聞いてくれて、自分の思い過ごしだったって、ホッとしました」
高「握手会とかで、まれに『でしゃばるな!』って言われることがあるんですよ。他の子のファンから(苦笑)。言ってくることはすごく分かるんです。
喋ってるのは自分でも分かってるけど、直接ファンに言われると、さすがに傷つきます。
さや姉は最近(11月)ブログで弱っている自分を見せた時があった」。
山「私もお二人みたいに、色々言われた時があって、そんな時にある人に、自分の弱い部分とかを、『分かってるよ』って言ってもらって、
それで泣いちゃったんです」。高「このポジションって、本当に敵を作りやすい。
私はずっと、すべての人に好かれたいって思ってたんですけど、秋元先生に『嫌われる勇気を持て』って言われて、
最近その意味が分かりかけてきてるかも」。
山「まさに、私を理解してくれたある人というのが、ピースの綾部さんでして」。
高「綾部さん、ポイント高っ!」。
山「綾部さんは、ヤジを全然気にしないそうで。
私は、ブログのコメントでもすぐへこんじゃったりしたので、『そんなもんはなぁ~』って教えてくれました。
NMBは、私がセンターに立つときもあるけれど、まだあやふやで対立的にとられちゃう」。
珠「比べられるよね」。
山「でも、メンバー同士が認め合ってやっていけば、ファンの人も待っていてくれるのかなって」
交友関係
NMBで仲が良いメンバーは、小笠原茉由、上西恵、木下春奈。
山田菜々、渡辺美優紀、山口夕輝、福本愛菜などの年長組メンも仲良い。
憧れのAKB48メンバーは、前田敦子。
「オーラがすごいと思います。私もいるだけで人を引き寄せるオーラを出せるようになれたら」
「もうね、好きなんです。ただただ。飾らずストイックな前田さんが可愛いのに、どこか格好いくて大好きなんです」。
尊敬しているメンバーは、大島優子。高橋みなみ。
「一緒にお仕事をさせて頂く度に見習わないと!と思う点が見つかり、キャプテンとしてはもちろん人として素晴らしい方だと思うので尊敬しています」
大島優子の優しさに感動したエピソード。
「NMB48 1st anniversary special liveで、『エンドロール』を歌わせて頂いたんですが、ずっとやってみたいと思っていたんですが、
AKBさんの曲の中でもダンスナンバー的な曲なので、限られた少ない時間の中で自分達だけで作り上げるのは大変やなぁと思っていたら、
たまたま大島さんとお仕事が一緒になったので、他のメンバーの事も考え、『サビだけで良いので教えて貰えませんか?』と厚かましくもお願いした所、
『思い出しながらで良い?』と言って、お仕事の合間に一曲分全部の振り付けを丁寧にマンツーマンで教えて下さった上に、
動画まで撮らせて下さったんです。
『格好良かった!』と、ライヴを観て下さった方々から沢山言って頂けたのも、大島さんのおかげなんです。
改めて、大島さんは格好いいと思いました」
メンバーで付き合いたいのは、小谷里歩。
理由は、「笑った時に顔がクシャってなる感じとか、なんでもすぐ笑ってくれたりするところ」
ライバルは、自分自身。
渡辺美優紀が山本を漢字一文字で現すと「豹」。
「彩ちゃんはすごく顔も豹っぽくて、目とかもキリッとしていて、性格も豹っぽい鋭さ」
rhythmicの山本詩織は、小学生の頃からダンススクールが同じで、中学の同級生。
性格・趣味
クールに見られる事が多いが、人見知りなだけ。
「感情を相手に伝えるのが下手なのが、性格では一番のコンプレックスで。
ホンマはすごく嬉しいと思っていても『うれしくなさそなや~』とか言われる事とかあって。直さなきゃいけないなって」
笑い上戸。
あまり怒らない。あまり泣かない。
高校入学した時に中学の友達と離れてしまい、最初は孤立していたら、「可哀想やから話しかけてあげようや」という同情を受けたことも。
NMBメンバーとは、
「はじめは、みんなが仲良くしているのをひとりで外から見ていたんですけど、すぐにみんなのことを分かって、仲良くなっていきました」。
「友達にはオーディションを受けたことをまず驚かれました。
学校では話しかけづらい印象を持たれていて、アイドルとは正反対の感じだから。でも、仲のいい子との関係は、あまり変わりません。
今でも普通に『明日暇?』とか聞いてくる。一緒に遊んだりはできなくなったけど、そいう関係が続いているのはうれしい」
長所は、好奇心旺盛で最後まで諦めない。熱しやすく冷めにくいところ。
短所は、優柔不断。ネガティブなところ。
趣味は、寺社や城を巡ること。歴史探索。ボウリング。宝塚歌劇鑑賞。
特技は、鉄棒。ダンス。ボウリング。ベストスコアは、185。
怖いものは、一人になること、暗いところ、夜。
癖は、ペン回し。
公演前の円陣後、黙祷で精神統一する。
気疲れは、帰宅後に動物の動画をインターネットで見て癒す。
一日100回腹筋をやっている。
好きな食べ物は、中華料理。和菓子。野菜。八宝菜。
嫌いな食べ物は、杏仁豆腐。肉。
ベジタリアン。
クリームがダメなので、ケーキとかは苦手。
コレクションしている物は、お城のメダルとご当地キティ。
城好き。「中2の時、父に掛川城に連れて行ってもらい、その美しさに感動したのがきっかけでした」
歴史好きで、歴史に関するゲームを集めている。今やっているのは『薄桜鬼(はくおうき)』
好きな武将は明智光秀。
「私は「みっちゃん」と呼んでいます。世間では謀反人のイメージが強いですが、実際は農民思いの名君で、心温まる逸話が多い。
そのギャップがまたいいんです」。
日本史で好きな人物は、明智光秀。世界史では、ホレイショ・ネルソン。
好きなアーティストは、YUI、阿部真央、GARNET CROW、Avril Lavigne、Taylor Swiftなど。
「実は、私が一番初めに憧れた方はBoAさんなんです。
歌もダンスも上手くて、ダンスを習っていた頃は、『将来は私もこうなる!』と思って、髪型とか服装とかめっちゃ真似してました(笑)。
私は今年でダンス歴が10年目なんですが、こんなに続けてこられたのもBoAさんに出会ったからですね。
その次に、影響を受けたのが、Avril Lavigneさん。
デビュー当時、16歳という若さに衝撃を受けました。自身の道を切り開いて、今では一つのジャンルを築かれています。
私がギターを始めたのも、アヴリルに憧れたからで、小さい手で必死にジャカジャカ弾いては下手な英語を歌ってました。
本当に色んな楽曲を作られていて、私の中でのアヴリルの存在は揺るぎ無い絶対的なものです。
その後、アヴリルと種類は違えど、たった一人でギターを抱え綺麗な声で綺麗な歌を歌うYUIさんを好きになり、ライヴにも行きました。
アヴリルの熱さとはまた違って胸にすーっと届く、そんな心地好い感覚でした。
YUIさんも憧れはもちろんですが、今は"憧れ"よりは"目標"に近いのかもしれません。
という訳で、影響を受けたという意味では、今挙げた3名が大きいですが、
好きなアーティストさんは他にも沢山いるので、好きなアーティストは?と聞かれると多すぎて困るんです」
カラオケの十八番は、青山テルマの『Dialy』
好きな色は、白。黒。青(ネイビー)。
好きなキャラクターは、センチメンタルサーカスのシャッポ、リオ。あとはウサビッチ。
好きな映画は、『1408号室』
好きなお笑い芸人は、ピース。モンスターエンジン。
好きな番組は、『Qさま!!』
好きな球団は、阪神タイガース。藤川俊介選手、新井選手、西村選手が好き。
中学は帰宅部。高校は軽音部に所属。
自分の体で一番好きなのは、はっきり出る鎖骨。
肥川彩愛に、楽屋で腕の毛を手で抜いていた事を暴露される。
占いは信じない方。
あまり絵文字は使わない。
ファッションセンスについて。
「握手会が近づいてきましたね。怖いよぉぉぉぉお。・゜゜(ノД`) めっっっちゃ楽しみなんです。皆さんに早く会いたいんです。でも、怖いんです…。
私ファッションセンス無い、いわゆるダサ姉やから私服の事を考えたら怖いんですぅぅ。
もういっそネタに走ってしまおうか…なんて考えたり考えなかったり」
好きなブランドは、ヒステリックグラマー、RNA。
好きな男性のタイプは、男らしくて自分に厳しい人。
男性の気になる仕草は、ネクタイをゆるめる仕草。
初対面の男子(憧れの人)に会ったときに見るところは、「まず、パッと全身を見て体つきを確かめて、次に髪型を見ますかね」
好きな人の前だとどうなるか。
「好きやと気付いたら何も出来なくなるタイプなので、目で追うくせに、そっけない態度をとったりしちゃいます」
理想のデートは、遊園地。夜景ドライブ。
寺社や城巡りデートができたら一番嬉しいんですが、果物狩りとか、家でのんびりゲームとかも憧れます。
結婚するならタイプなのは、
「子供と一緒に遊んでくれる人。アウトドアな人。家族想いな人が良いですね。
でもなんやろ、話してて気が合う人がいいかな。喋ってみないと分からん事もあるし」
「あぁ、もうビンタして下さい。痛いのは嫌いじゃないので!」「どMなのかなぁ?」
4人兄姉の末っ子。長男・長女(4歳上)、次男、本人。
ブラコン。「2番目のお兄ちゃんに、つい最近彼女ができたんですよ。ショックです…」
姉の影響で、BL(ボイーズラブ)好き。「男の子同士の恋愛っていうのが、なんか禁じられた感じで…」
母親は17歳の時に結婚し、18歳ぐらいの時に『新婚さんいらっしゃい』に出演したことがある。
父親は娘がアイドルをやっている事について、
「喜んでます。私が出るテレビは全部録画して、私が帰宅すると再生してくれたり。気に入った番組があったらずっと見てます」
小さい頃の夢は、保育士。
ベッドより布団派。畳が好き。
方向音痴。「散歩や街を探索することは大好きなんですが、すぐ道に迷ってしまいます」
以上で紹介を終わります