追悼 TAIJI〜そして4年目の夏が来た 第1部 | Voiceless Truth

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沢田泰司氏不審死事件の検証及び再調査と、 邦人の海外事件・事故への対応改善を要望する署名活動の応援ブログ。
泰司さんの残した音楽について、その他署名活動にご賛同頂けている方々との交流の場に出来ればと思っています。

2015年7月6日(月)
神楽坂 The Gleeにて、
トークイベント 「追悼 TAIJI~そして4年目の夏が来た」が
開催されました。

2時間半、ぎっしり詰まったものですので、
2回に分けて、内容をお届けいたします。

長くなり、読みにくい面もあるかもしれませんが、
時系列で話をまとめました。

予めご了承を頂ければと思います。


トークイベント 「追悼 TAIJI~そして4年目の夏が来た」

出演者

出演者

左より

渡邉裕二さん(芸能ジャーナリスト)
中村竜太郎さん(ジャーナリスト。元「週刊文春」記者)
秋山眞人さん(スピリチュアリスト)
赤塚友美さん(TAIJIさんの内縁の妻)


18:30開場~19:00開演の間、
渡邉さんがKENZIさんよりお借りした
TKRAの映像を上映することが
急遽決まりました。
大阪でのライブの様子とのことです。


19:00、定刻開演。

改めて、2011年7月に起きた、TAIJIさんの事件を振り返りました。

友美さんによると、起きたこと、調査したことの詳細は、
7月17日(金)、TAIJIさんの命日に発売される
TAIJI 沢田泰司」にも掲載されているそうです。

中村さんは、「週刊文春 2012年10月4日 」にて、
TAIJIさんの事件について、記事を掲載された方です。

終演後に中村さんに確認したところ、
記事の権利は文春側にあるため、ご自身での記事展開も難しいとのこと。
ネット掲載も当然NGですので、お読みになりたい方は、
バックナンバーの取り寄せ、中古でのお求めという形になります。
ご了承ください。

(リンク先よりバックナンバーが中古ですが購入できます)

秋山さんは、TAIJIさんのことをご存じなく、
会場で初めてTAIJIさんのことを伺う形でのご参加です。
予め知ってしまうと「先入観」が邪魔をしてしまい、
過去の似たような事例や人物のことも混ざってしまうこともあるそうで、
「第一感」で対象を感じることで、
対象が訴えたい強い感情が入って来るのだそうです。

===

改めて、事件を振り返ることになりました。

友美さんから、事件について。

機内で同乗していた元マネージャーとは、ケンカが絶えなかった。
出発時にも「またケンカしている」というようなメールもTAIJIさんから届いていた。
先方も気が強い方だったので、ぶつかってしまうことが多かったのではないかと思う。

取り寄せたFBIの報告書にあったことだが、
着陸10分前くらいに、TAIJIさんと元マネージャーが揉め出したようだ。
着陸10分前は、着陸態勢に入るため、着席をしていなければならない。
そのタイミングで機内で暴れてしまったTAIJIさんに非があると思われてしまうのは、仕方がない面はある。

サイパンに到着したが、サイパンにはアメリカ管轄の拘置所がない。
そのため、サイパンの拘置所に入れられることになる。

保釈金の提示もあったが、「とんでもなく、すごい金額だった」とは聞いている。

また、通訳についた方(ロス疑惑の三浦和義氏についた通訳と同一人物)から、先方に伝わった話が、どこか事実とは違う、歪んで伝わってしまったようにも感じる。

11日にそれが起こり、逮捕となったのに、
外務省、領事館など、いずれの機関からも連絡がなかった。

そして、死因については「首をつった」と言われたが、
首にその痕が見られなかった。
その代わり、口をガムテープなどのようなもので塞がれたような、
粘着物が付着しているようなことや、
抑えつけられた、拘束されたような痕があった。

これに対して、親族の方々も「おかしい」と異議を唱えていた。

また、後日、現地での報道も可能な限り確認をしたが、
第一報と思われるものには「首つり」という表記はなかった。

病院でのカルテ開示がとにかく大変だった。
尋ねても「今は分からないので、後で聞いてくれ」と言われ、
挙句の果てに「紛失したので分からない」と言われた。

とにかく「おかしい」と思えることしかない。

尋ねても「資料がない」という回答ばかりだった。

遺体に関しても、後日元マネージャー側から
「空輸したが、空気圧で腐敗してしまった」と言われた。

死亡報告書を確認したところ、
「首をつった」と言われたり、おかしいところが沢山あり、
検死もされていないのに、
「普通死」とされて処理されている。

1つもまともなことがない状態になっている。

===

続いて、週刊文春に5ページに渡って
TAIJIさんの死亡事故について記事を掲載した
中村さんのお話。

友美さんはじめ、いろいろ入ってくる話が
ジャーナリストの観点からも、不可解であるとしか思えなかった。
自分自身でもサイパンに向かい、
1週間~10日ほど現地取材を行い、記事を書いた。

サイパンは亜熱帯なので、とても暑かった。
しかし広がる海などの景色は本当に美しかった。
日本人にも人気の観光地なのもうなづけるような
素晴らしい場所でTAIJIさんが亡くなったのかと思うと、
とても悲しく、やりきれない気持ちになった。

まず、機内でなぜ暴れたのか。
それが全く分からない。

サイパンでは、現地の警察官にも取材した。
裁判所にも、FBI庁舎にも、病院にも行き、取材をした。
病院は天井も低く、薄暗い病院だった。

元マネージャーの家にも直撃したが、
お手伝いさんも含め、誰もいなかった。

サイパンは狭い島なので、
ネットワークも狭く、元マネージャーの連絡先も
比較的簡単に入手できたので電話をしてみた。

電話で話すことはできたが、
とても強い口調、ヒステリックにも感じるものだった。

「芸能界との繋がりもあるので、仕事に支障が出る」
「私だって迷惑なんだ」

そのように言われた。

「偽ることなく、聞いたままを書くだけですから」と伝えても
取り合ってくれなかった。

「逃げているのではないか」

そんな印象がぬぐえなかった。

自分自身はこの件に限らず、
多く、海外での取材をしているが、
どこの国でも感じるのは
「日本の常識」が一切通じないということである。

TAIJIさんの事件にもそれは当てはまる。
本来、正しく調査をしているべきである
捜査機関ですら、言葉を濁す印象があった。
事件を担当したという方に話を伺うことが出来、
聞いている死因についての疑問点を伝えると、
目を丸くして驚き、「立場上、答えられない」と言われた。

また、サイパンの人々は、日本人に限らず、
自国で外国人の死亡事故が起きたとしても関心がない。
そのため、サイパン側の警察が動かない。

観光で多くの日本人が行く場所だが、
このような実態があることを踏まえると、
実は多くの人にとって、他人事ではないようにも思える。

===

渡邉さんより、「今までの話を聞いて、何か感じるものはありますか?」と、秋山さんに話を振ります。

TAIJIさんについて。

死因は首つりではないように思うが、首にダメージは受けている。
腕を左側から回されて、拘束されたのかもしれない。
その時にとても苦しく、激しく抵抗し、右手で相手の頬を
何度も深く引っ掻いているのではないか。
相手の頬の傷は恐らく深い。
首の筋か神経に強いダメージを受けて、
右側の脳に、強く殴られたような衝撃を感じた。
(首の神経の左側は脳神経の右側と繋がっているため)
そのような感覚が伝わってくる。

TAIJIさんはどのような人に感じるか。

恐らく、小さな頃からの強い思いだと思われるのだが、

・社会に対する問題意識が強い
・家族とのコミュニケーションに問題を感じている
 (下の兄弟、妹さんがいるのかな?
  彼女のことは「守りたい」と思っていたのでは?)
・「自由」って何だろう?それを誰に決められるではなく、自分で判断したい

この思いを強く感じる。

今回の事件について強く感じるのは

「自由を奪われた怒り」。
その怒りが強すぎるように感じる。

理不尽なことを言われ、肩を掴まれ、自由を奪われた。

「なぜ自分だけが一方的にこんなことになるんだ!?」

しかし、その気持ちは一旦落ち着いているが、
訳が分からないまま拘束されたのだろうと思う。

どこかに移動させられている。
恐らく狭い場所に。

その時に、白い物で抑えられた。
その白いものは恐らく衣服の袖。
腕で首を抑えられたのではないか。

今、TAIJIさんはどのような様子か

じーっと、こちらの世界を眺めている。
理不尽さが抜けて行っているのだと思う。
人はなかなか死んだことを受け入れられず、
3年くらいはもがき、理不尽さを訴えることもある。
彼にはそれを感じない。
死を受け入れると、関係者を守ろうとする。

===

そして、秋山さんがその場で感じたことを伝えて行く形に。

・13日に一番きつくなった、午後にそれが起きているが、
 この日に何かあったのではないですか?
 鼻血か鼻水か分からないけども、それが拭けない。
 拘束されていたのだろうか。
 理不尽さ、怒りがピークに達しているのが
 13日の夜に一気に来ている。

13日には裁判が行われており、翌日14日午前中にも裁判があったと、
友美さん。

中村さんが、秋山さんが「腕で拘束されたのではないか」
という言葉から思い出したかのように、以下を。

FBIを取材した時、事件を担当したゴフ氏が休暇中でいなかった。
警察にも行ったが、3階建ての白い外壁のスペイン風の建物だった。
その徒歩10分くらいの場所に拘置所があった。

拘置所の係員は、屈強な人、体格がいい人が多かった。

そして秋山さん。

右手の親指の付け根の筋、親指と人差し指。
ここに強い痛みを感じていたのではないか。
抵抗した時に、痛かったのではないか。

TAIJIさんのように、機内で事件が起きた場合、
FBI(合衆国)の管轄となるそうです。
しかし、サイパンにはアメリカ管轄の拘置所がないため、
サイパンの拘置所にTAIJIさんは入れられました。

そのため、TAIJIさんの件について、
その管理責任でしたり、管轄が
「アメリカ」にあるのか、「サイパン」にあるのか。
それがとても曖昧になっているという事情があるそうです。

そして、秋山さんの見解です。

「彼はきっと自殺ではないが、他殺でもない。
 事故だったのだろう。それで亡くなってしまった。」

もちろん、証拠もなければ、どの機関の方も、
関わって来た方も口を濁す、開かない、
資料にも手かがりになるものがないため、
事実は分かりません。
あくまで、秋山さんが感じ取ったこととしては、
上記の見解であるということです。

改めて、TAIJIさんについて。

・社会を疑問視していた人
・千葉が好き
・世話になった人への気持ちが強い
・自分というものへの原点回帰を意識している。
 12、という数字と、17という数字が強い。
 友美さんから「誕生日が7/12、命日が7/17」と伝えたところ、
 「原点回帰」という言葉がありました。

「霊」という、亡くなった人の魂は、
自分のためではなく、生きている人を助けることが仕事なのだそうです。
自分の「やりたい!」が抜けて行くのだそうです。
そして、人と人との出会い、その人と物、情報との出会いを作っていくそうです。

多くの霊視をしているが、
欲望が強い霊が多いのだが、TAIJIさんはおとなしい状態。

彼が学ぶべきを経験したのではないか。
また、先に亡くなった人が、教えに来ることもあるので、
それがあったのかもしれない。

===

上記のような話が、第1部に行われました。

今回のトークイベントについて、
スピリチュアルなことが含まれていることに対して、
疑問や反論を多く、ネット上で見かけました。

私や今回お手伝いに入ったチラシ配布メンバー全員、
TAIJIさんとは接点はなく、ただのファンの状態です。

それでも秋山さんが伝えてきたTAIJIさんについては
納得が出来るものでした。

終演後に秋山さんとお話をさせて頂いたのですが、

「このようなスピリチュアルなものは、
 勉強したからといって、簡単に理解できるものでもない。
 これが理解できる人は、ハッキリ言って『変』です。
 分からないのが当たり前の世界で、正常なんです。
 一番厄介なのは、分かった気になる、知った気になってしまう人。」

「信じて下さい」という気持ちは秋山さんにはないのだと思います。
感覚的なもの、目に見えないものを伝えるために、
言葉にしているだけなのだと思います。

やはり人はどうしても自分の目に見えないもの、知らないもの、
感覚として理解できないもの、経験がないものは否定するのだと思います。

また、過去の経験から「インチキくさい」と思ったことに対しても、
何かのきっかけで「見え方」が変わらない限りは、
別のものに対しても同様のイメージを持ってしまうのも当然かと思います。

この「分からないものを否定する」ということは、
TAIJIさんの事件の不可解さに対して
「怖い。ドラマじゃないの?うそなんじゃないの?」と、
周囲に信じてもらえないことが起きるのと、何となく似ている。
個人的にはそう感じました。

お伝えした内容と、今までの皆さまの中で感じ取って来たTAIJIさんと
「一緒だ!」と思う部分が多いのかどうか。

それだけを感じ取ればよく、「信じる」「信じない」は、
皆さんご自身がご判断頂ければいいのだと思います。

※後日追記※

TAIJIさんとそのご家族について。

秋山さんの霊視にてTAIJIさんとご家族の点に触れています。
その関係がどのようなものだったのか。
ファンでしかない私たちにとって、
少なくともご本人の言葉として確認できるものは、
2000年に発売された、ご自身のご著書
伝説のバンド「X」の生と死―宇宙を翔ける友へ 」かと思います。

ファンである私個人が感じた印象ですが、
「家族仲が不安定。複雑な環境で、気持ちがすれ違っている。お互いに理解したいと思いながらもぶつかってしまい、最終的にはお互いに誤解したままになっている」ようには感じました。

その後、妹さんとは「音風」というユニットでも一緒に活動をされていたことも。
TAIJIさんが妹さんの歌を「小さな頃から上手だった」と褒めていること、妹さんの歌がとても好きであることは、上記の「伝説のバンド「X」の生と死―宇宙を翔ける友へ 」からも確認が出来ます。

ただ、伝え聞こえてくる様々なTAIJIさんの関係者様からの声では、
家族とのご関係が不安定な傾向もあり、長年、疎遠ではあったようです。

二部については、こちらの記事をご参照ください。